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「心の抱っこ」がうまくいかないとき

 キャッチボールって、やったことありますか? 初めてだと、なかなかむずかしいですね。投げるほうもヘタ、受けるほうも不慣れなので、ボールはあっちへコロコロ、こっちへコロコロ。汗だくで、楽しむどころではありませんね。親と子の気持ちのやりとりは、キャッチボールに似ています。気持ちを投げかける子どものほうも、受け取るママのほうも、最初は慣れていないので、ギクシャクしてあたりまえ。でも、だんだん慣れるにしたがって、やりとりを楽しめるようになってきますよ。
 ただなかには、いつまでたってもうまくいかず、それどころかますます親子関係がこじれてきた、という悩んでいるかたもいらっしゃることでしょう。

 楽しく遊んであげようとしても、なかなかのってきてくれない。かえってひとり遊びのほうがきげんがいいみたい。そのくせ、お友だちのママだと楽しそうな笑顔が出て…。まるできらわれているみたいで、すっかりやる気をなくしてしまった…。こんな悩みを抱えているほうも少なくありません。
 また、泣きたい気持ちを慰めてあげようとしても、変にガマンしたり、いじけたりしてしまう。逆に、くやしさ・怒りをママにぶつけてはくるが、その程度がひどすぎて、とても受けとめるどころではく、こっちのほうが逆ギレしてしまう…。そういったケースもあるでしょう。
 あるいは、子どものほうは遊びを求めてくるのだが、ママのほうが、なんとなく、子どもをかまってあげる元気が出ない。子どもと遊ぶのが苦痛で、ベタベタ寄ってこられると、イライラしてしまう。泣かれたりすると、慰めるどころではなく、ついカッとなってしまう…。こんな自己嫌悪に陥っているかたもいるでしょう。

 このような状態にあるママは、とてもつらいですね。「私は母親としての愛情が足りないのだ」「育て方が間違っていたのだ」と、自分を責めているかもしれませんね。でもそれは違います。ママの愛情が足りないせいではなく、ガマンが足りないせいでもなく、育て方が間違っていたわけでもないのです。
 ではいったい、どうしてこうなってしまうのか、どうすれば楽しい親子関係が取り戻せるのか、そのための具体的なヒントをお伝えしていくことも、本書の大切な目的のひとつです。読み進めていくうちに、きっとステキな気づきが得られるはずですよ。

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