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フーリア・アルバレス『ロラおばちゃんがやってきた』

WEB版あとがき ドミニカ編

 

ドミニカというと、まずまっ先に思いつくのは野球だろうか。日本には、西武ライオンズや読売ジャイアンツで活躍したドミンゴ・マルティネス(通称マルちゃん)がいたし、大リークでは、ホームランをガンガン打つサミー・ソーサ(作品中にも何度も話題になっていた)や、ゴジラ松井のいるヤンキースのアレックス・ロドリゲスもドミニカ系だ。ミゲルも野球少年だし、ドミニカには野球好きのいとこがいた。

日本人は野球には詳しいからいいとして、ドミニカといって次に有名なのがメレンゲ。ちなみに、音楽の方。ドミニカ、キューバなど、あのあたりで生まれた音楽で、とにかく明るくノリがいい。聴いたら踊らずにいられなくなるのもよーーーくわかる。メレンゲをBGMにしているロラおばちゃんがいつも元気なのも納得だ。

常夏の国ドミニカ共和国は、とにかく楽園みたいなところで、温暖な気候と同じように、人々もみんな暖かい。でも、ドミニカの人が、いつでも愉快に楽しく暮らしていたかと思ったら大間違いである。1960代初めまでは、バリバリの軍事独裁政権が、国民をぎゅうぎゅうに締めつけていた。それよりずっと恐ろしいのは、スペインの征服者がドミニカに上陸したあと、原住民を全滅させて、労働力不足を補うためにアフリカからの奴隷をつれてきたこと。だから、ドミニカの人はアフリカの人に近い、浅黒い肌をしている。たくさんの悲しい出来事があって、たくさんの犠牲者もでた。

それでも、ドミニカの人は明るくて、生命力にあふれている。キューバとかもそうだ。なんでだろう? それがいちばん象徴的にあらわれているのがメレンゲだ。底なしに明るい歌からは、負けるもんか!! という声が聞こえてくる。メレンゲをつくりだした、パワーとユーモアはすごい。

おすすめのメレンゲCD

Baila Merengue by Musica Latina

作中で、ロラおばさんはメレンゲに合せて軽快におどっている。この「メレンゲ」というのは、カリブ海(ドミニカ、キューバ)でうまれた音楽である。とにかく、明るくて楽しい。ドミニカの人は、ロラおばさんのように、音楽を聴くと躍りださずにはいられないようだが、このCDを聴いて納得。

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