現在ポケモンの人気を支えているのは、ゲーム、アニメ、そしてカードゲームである。今や、日本だけでなく、アメリカでも大人気で、アメリカの小学校ではポケモンカードの持ち込みが禁止されたなどとテレビでニュース報道されていた。私自身は、カードゲームは、ゲームボーイ版でしかやったことがないが、それだけでカードのおもしろさは十分認識できた。
カードゲームとは、全く知らない人に簡単に説明するとしたら、複雑なトランプゲームとでもいおうか。けれど、トランプと決定的に違うのは、ガードの種類が膨大にあり、各プレイヤーがそれぞれの好みに合わせて、自分のデッキ(セット)をつくれることにある。
このポケモンカードのおもしろさは、ゲーム(RPG )と共通していると考えられる。それは、コレクションする、育てる(デッキをつくる)、戦うの三つである。
一、コレクション
これは、ゲームとくらべると、数が膨大である。同じ「ピカチュウ」にしても、色々なバージョンがある。またレア度も様々で、10枚セットのパックには、レアなカードがランダムで1枚入っていて、希望のものをゲットするのには、たくさん買ったり、トレードしなければならない。また、ANA航空機利用者にプレゼントなど、企業がプロモーションとして配布するカードなどもあり、カードのコレクター道ははてしなく厳しい(ちなみに、私は怖くて手を出せません。だから、カードをやらないんです、ハイ)。だからこそ、コレクター熱も高まるのだろう。
二、育てる(デッキをつくる)
ゲームでは、強いポケモンを育てるために、レベルが低いものをゲットしたり、どうぐをつかったりと、手間ひまを必要する。そして、どんなワザを覚えさせるか(ポケモンは4つしかワザを持てない)で、プレイヤーの個性が出る。デッキを作るのも、それと同じである。強い、あるいは希望のカードを入手するには、根気と努力(と資金)がいる。そして、どのカードを入れるかは、プレイヤーの判断に委ねられる。自分で育てたポケモン、作ったデッキというのは、ことさら愛着がわくものなのだ。
三、戦う
ゲームも、カードも、基本はポケモンバトルである。ポケモンには、みず、ほのお、など、属性ががあるので、いくらポケモンやデッキを「強く」したといっても、完璧(無敵)にはならない。対戦相手との相性によって、強くも弱くもなるからだ。ワザによっては、効果があるかどうかも運によって異なる。(ゲームではそれぞれのワザの命中確率があり、カードでは、コインの裏表で決まる。)ワザの出すタイミングによっても、バトルの流れは大きく左右される。そしてカードでは、毎回デッキの順番が違うから、同じ敵と何回やっても全く違うゲーム展開になる。
デジタルのゲームと、アナログのカードが、同じ要素が魅力になっていることは興味深い。しかし、それだけポケモンが、普遍的に人間が好む要素を持った世界を基本としているということだろう。ゲームから入っても、カードから入っても、あるいはアニメから入っても、「ポケモン」という大きな柱はどっしりと安定している。だから、どれか一つのメディアに馴染んでしまえば、別のメディアへは違和感なく移行していける。それどころか、それぞれが基本要素を持ちながら、オリジナルの魅力を備えているから、受け手にとってポケモンの世界はより広がるのだ。
余談になるが、ポケモンカードは、上でも触れたように、アメリカでも爆発的な人気なため、最近は日米での相互輸出入も盛んになってきている。11月にはポケモン金銀も出るし、海外のカードもあるし、カードコレクターたちは、今後もさぞかし大変なことだろう....