ポケモン考四 「ポケモン世界を支えるゲーム」 (99年7月)
現在ポケモンは、基本のRPG以外にも、何種類かゲームが出ている。それらは大別すると、以下のようになる。
1、ポケモンバトル−「ポケモンスタジアム」「ポケモンスタジアム2」「ポケモンカードGB]
2、コレクション−「ポケモンスナップ」「ポケモンピンボール」「ポケモンピクロス(未発売)」「ポケモンカードGB]
3、ピカチュウと遊ぶ−「ポケットピカチュウ」「ピカチュウげんきでちゅう」
まず、1、2、は、ポケモンRPGの主要な特徴を引き出したり、応用している。
「ポケモンスタジアム」「ポケモンスタジアム2」(Nintendo64)は、RPGでのバトルをさらに拡大したものである。ポケモンRPGとのつながりがもっとも強い。なぜかというと、RPGのゲームソフトがなければゲームそのものができないし、ポケモン自体は、ゲームボーイのRPGで育てたポケモンを使うのが基本である。ポケモンをレンタルもできるが、ゲームにあるトーナメントに勝つためには、それなりに強く育てたポケモンでないと不可能に近い。
「ポケモンカードGB」は、カードゲームがゲームボーイのソフト化したものである。ポケモンの基本要素である、バトルとコレクションがそろっている。実際のカードゲームより、コレクションは簡単だが(というか、お金がかからない)、ゲーム独自の「ポン!」という機能でしか手に入らないカードもあり、レア感を出している。
「ポケモンスナップ」「ポケモンピンボール」「ポケモンピクロス(未発売)」は、それぞれ、写真を撮ったり、ピンボールやピクロスをしたりという普通のゲームの上に、ポケモンならではのコレクション要素が加わっている。たとえば、「スナップ」では、ポケモンの写真の種類が一定以上にならないと、アイテムをもらえなかったり、新しい場所に行けなかったりする。「ピンボール」は、RPGと同じように、ポケモン151種類そろえるのが目的である。青台、赤台によってポケモンの出現率が違ったり、条件を満たさないと次のエリアへ移れないところもRPGに忠実である。どのゲームにしても、単に人気キャラクターがついてればなんでも良い、というのではなく、ポケモン世界をしっかり支えている点は見事である。
さて、ちょっと異色なのが3、のカテゴリーである。どちらも、一番人気のポケモンであるピカチュウと遊ぶゲームなのだ。もちろん、ピカチュウだって立派な「ポケモン」だから、RPGでも「ポケモンスタジアム」でもしっかりバトルしている。でも、「ポケットピカチュウ」や「ピカチュウげんきちゅう」では、ごはんを食べたり、三輪車にのったり、魚釣りをしたりと、のんきに生活し、遊んでいるだけ。
でも、よく考えてみれば、ポケモン世界からは全く外れていないのだ。先に述べた「ポケモンスタジアム」は、「育てた」ポケモンを戦わせるゲーム。「育てる」はポケモンのもうひとつの重要な要素である。「ポケットピカチュウ」「ピカチュウげんきでちゅう」は、バトル用ではないにしても、ピカチュウを育てるゲームなのだ。「ポケットピカチュウ」では、歩数が増えるにつれ、ピカチュウの動作が、徒歩→三輪車→自転車→スケートボードと進化する。「ピカチュウげんきでちゅう」は野生のピカチュウを育てるゲームで、「声」によってピカチュウと意思を通わせるのが最大の目的である。ピカチュウだけでもポケモン世界を支えていることには変わりはない。
また、ポケモンのゲームは、ポケモンの世界観をしっかり保ちながらも、新しいゲームに挑戦しているところがすごい。「ピカチュウげんきでちゅう」は音声認識ゲーム、「ポケモンスナップ」は、画面上の動くポケモンの写真を撮って、さらにシールプリントまでできる。最初は売らんかな商法かと懐疑したが、とんでもない。ポケモンならなんでも売れる、みたいな手抜きがまったくないことには感心した。