オクタビオ・パス原案、キャサリン・コーワン文、マーク・ブエナー絵、中村邦生訳、岩波書店、2003年、1800円(税別)
メキシコのノーベル賞作家オクタビオ・パス原案の絵本。
拾い犬、拾い猫ならよくあるけれど(最近は、なかがわちひろさんの本では天使を拾っていた)、この絵本はスケールがちがう。なんと拾ってきてしまうのは、波。海水浴ついでに波をつれて帰ってきてしまうのだ。
ストーリーは、波を拾ってきて、最初のうちは楽しくくらしていたのだけれど、そのうち手に負えなくなって、最後はもとのところに戻す、というものだけれど、なにせ波だから、勝手がさっぱりわからない。しかも、この波、ときには固形化したり、へんな怪物を呼び出したりと、いろいろな技をもち、数(と書いてある。波なのに?)までだんだん増えるし、海出身ゆえにきまぐらなだだっ子で、かなりの困ったちゃん。
あまりにスケールがちがいすぎて、ただただあっけにとれられ、わらってしまう一冊。(もともとパスが書いた短編は、ホラーっぽいらしいのだが。)なんだか、想像力の源がぜんぜんちがう気がする。