2000.7.28更新
最初に少し注意事項:
ネット上で見ることのできた映画評は、どれもものすごく低いです。とにかく、評論家たちは、ポケモンなんてくだらんものには理解がまったく及ばないし、とにかくこんなものがのさばるのは許せない!という態度で共通しています。ポケモンはもともと子ども向けの娯楽であるということを忘れ、あるいは無視し、とにかく大人の物差しで、ぶったぎっています。特に、ポケモンの数が多くて、どれがどれだか分からないということがかなりのマイナスになるようで、理解できない=ダメなものという印象を受けました。さらに、「ピカチュウたんけんたい」へはあらん限りの悪態(はっきり言って悪口レベル)を並べています。ですので、あまり見ていて気持ちの良いものではありませんでした。一応総評はこんな感じです。これ以下の各記事の酷評をごらんになって気を悪くされても当方では責任は負えません。あくまで資料であって、私の意見ではございませんので。念のため。
アメリカのヤフー!で、一般ユーザーの映画評がありました。リンクはこちらからどうぞ。
☆5つの5段階で評価するのですが、現時時間(東部時間帯、ニューヨークとか)7月27日14時11分時点で、166件の書き込みがあり、平均評価は3、6でした。
しかし、この評価、かなりいい加減で、ポケモンファンと、アンチポケモン派(主に大人)の生々しい口げんかみたいな場面も多々あり。まず信用できないのが、ファンはまだ観ていなくても☆5つを与え、逆にアンチポケモン派は観もしないで☆1つを下す。お互いに評価を上げたり下げたりしあっているだけなんですね。しかし、アメリカのアンチポケモン派は、噂には聞いていたがコワイ。こういう人たちが、一時話題に上がった、「ポケモン虐待」をするのだろうか?だいたい好きじゃないなら無視すれば良いのに、日本なんかにのさばれられてたまるかぁ!、という思いと、こんな子どものくだらないお遊び!というのが混じって、もろ正義を振りかざしている。しかも、アナタの発言の方がよほど教育的に良くないのでは?と思えるような口汚い罵詈雑言でして。気に入らないものは、なにがなんでも気に入らないし、文句を言わずにいられないってのが、いかにもデモ行進好きなアメリカ人だなあと思ってしまいましたわ。
さて、数字上の評価は当てにならないにしても、中には当然ちゃんと映画を鑑賞してから評価&コメントしている人もいます。その中から興味深かったものをいくつか紹介します。まずは、「ルギア」の方は「ミュウツー」よりも良かったというコメントが圧倒的です。この「良かった」は、わかりやすかった、につながるような印象を受けました。ルギアは、幻の3トリポケモンの受けはかなり良いようで、「クール!」という感想が目立ちます。あとは、日本で公開されたバージョンの方が良かったという声もけっこうありました。熱心なファンは日本からビデオを取り寄せているのでしょうか。改訂を加えたことにより、結末部分が弱くなったということです。「ピカチュウたんけんたい」の方は、子どもは喜ぶみたいですが、大人にはかなり不評のようです。つまらなかったという声が多い。日本よりも、子どもっぽいものを好まないから?
ニューヨーク発ロイター通信では、でアメリカのポケモン熱がさめてきている状況を述べています。記事はこちらで見られます。
要は、おもちゃとかの売り上げが落ちてきている、去年は一人勝ちだったのが、今はそうでないということを述べています。けれどおもちゃ業界のスペシャリストいわく、いわゆるブーム商品に典型的な動きだそうで、完全に消え去るってことはないだろうということです。あとは、映画第二弾(ルギア、たんけんたい)の評判と、金銀ソフトによってどう動向か変わるかだろうと締めくくられています。
ニューヨークデイリーニュース紙の映画評はこちらから。
簡単に言うと、ポケモンはお子さま娯楽だと行っています。つまり、子ども向けの味付けで、大人への考慮はないということ。肩はることもないし、つまらなくはないけど、子どもレベルだという感じで、どちらかというと、軽く見下したような視点です。
サンフランシスコクロニクル紙の試写会記事はこちらから。
試写会での子どもの反応を取材しています。『ミュウツー』よりも良かった!という声が圧倒的でした。インタビューされていた子どもたちは、みんな小学生で、全体的に、子どもたちは二作目を高く評価しています。
ロサンゼルスタイムズ紙の映画評はこちらから。
ポケモンブームが衰退するなかで、第二弾が公開されたというような冷めた記事。どうも、アメリカ人の大人には、ポケモンたちの名前がわかりにくくて煩わしいらしい(この記事の他にも、そういう指摘がよくある)。だから、この映画では、フシギダネとトゲピーとゼニガメの区別がつかなくても、ストーリーを楽しめるから大丈夫というように書いてある。この記事でも、「ミュウツー」よりも「ルギア」を高く評価している。
Film.comというサイトの映画評はこちらから。
音響装置のことは誉めているが、絵は「安っぽい(cheesy)」、ストーリーは「ばかげた(silly)」と、短いレビューながらも辛辣。それでも、「ルギア」は「たんけんたい」よりはマシで、後者は『不思議の国のアリス』におもちゃの宣伝をくっつけたもの以外のなにものでもないと斬っている。
エンターテイメント・ウィークリー(雑誌?)の映画評はこちらから。
いい大人にしてみれば、ポケモン映画は「痛ましい試練」とのっけからボロクソ。それを耐えるために、3つの方法まで提案している。ここでも、「ピカチュウたんけんたい」の方がダメと言っている。評価はC−(Aが最高)。おもしろいことに、一般視聴者からの意見が後にくっついてきていて、それを見ると、大人は好意的に受け止めている。「ポケモンは可愛い」という意見が目につく。評者は「こんなくだらないモン!わけわかんない名前なんかつけやがって!」とあら探しばかりしているが、一般の大人は、「子ども向けのアニメになんでそんなにかみつくの?」と冷静だ。あと、他の子ども向け娯楽よりもポケモンの方がいい、という親の声もあった。
@N-Zone Magazineというオンラインマガジンの映画評はこちらから。
評価はここでも非常に低い。☆は1つ、アルファベットではD。最初から「たんけんたい」はボロクソ。「拷問(torture)」という表現までされている。とにかく、訳のわからないポケモンがたくさん登場して、自分たちの名前を叫んでいるというのが耐えられないようだ。それに対して、「ルギア」はストーリーがわかりやすく、登場人物が英語で話すのからマシということである。それにしてもピカチュウを始めするポケモンキャラクターへの風当たりは厳しい。特に、メインキャラであるピカチュウは、「あまりにうざい(too damn perky)」「チューチュー鳴く小さなおもちゃ」と、存在そのものが耐え難く、許し難いらしい。子どもを連れていくなら、設備の整った映画館を選んで、隣の喫茶店で待つのが得策だと結んでいる。
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