■皮膚のメカニズムと赤ら顔について
赤ら顔にはどうしてなるのでしょうか。ここではまず、皮膚の正常な生理現象として肌が赤くなる現象と、肌トラブルによる「赤ら顔」を区別して考える必要があります。
まず、皮膚のメカニズムに注目して、どうして肌が赤くなるのかを考えてみましょう。人のからだの中には縦横に血管が走っています。その総延長は地球を2周以上する長さにもなるのだそうです。血管は目の詰まったスポンジ状になっていて、自律神経によって拡張したり、収縮したりして、血液の流れる量を調節しています。血液は体内を巡回しながら栄養、酸素、体温を体中に運び、老廃物を持ち去ります。
皮膚の表面には、真皮の部分に毛細血管が多く走っています。特に顔の部分は、直接外気にさらされる部位であるために、毛細血管の密度が高く、特に、ほおの部分は、腹部の5倍近いと、言われています。おかげで顔面は、局地や高山など厳寒の地でも、顔だけは露出していても凍傷にかかりにくいわけです。
外気温の低い冬には、体温の低下を防ぐために、血液の流れは速くなり、血管は収縮します。気温の低い屋外から暖房の効いた室内に入ると、血管は拡張し、血液の流れはゆるやかになりますが、自律神経の作用で、血管はさらに拡張し、赤い血液の流れが皮膚を通して目立つようになります。これが、生理現象として、ほおが赤くなるメカニズムといっていいでしょう。
、これに対して、肌トラブルからなる「赤ら顔」というのがあります。現象から説明すると、これは、肌が炎症を起こしていることからなる「赤ら顔」です。ニキビなど、明確な肌トラブルがない場合でも、肌の乾燥などが刺激となって、肌が、炎症を起こしている場合があります。特に敏感肌の場合、気温の変化などさえ、肌への異物の侵入と受け取って、血管が拡張し、異物への攻撃のために毛細血管からリンパ球などの血液の成分が外へ出ていきます。これが肌トラブルからくる「赤ら顔」の原因のひとつです。
■肌トラブルからなる「赤ら顔」の解消法
さて、このようにしてなる「赤ら顔」が、肌トラブルを原因としている以上、単に敏感肌用、美白用化粧品などを使うだけで解消できないのは当然のことでしょう。必要なのは、まず、自分の肌トラブルを正しく認識することです。どのような肌トラブルをかかえており、原因はどこにあるのか、等を、まず知ることです。その上で、肌トラブルを解消する過程で、「赤ら顔」は解消されていくことでしょう。
■赤ら顔の原因となる肌トラブルの例
○洗顔方法の誤りからなるトラブル
○ピーリング、過度のマッサージ等の誤った美容法によるトラブル
○コットン、洗顔ブラシ等の美容器具の誤った使用によるトラブル
○アレルギー体質からなる肌トラブル
★ホルモン剤系の皮膚薬の副作用による肌トラブル
まだまだありそうです。これらによって、正常な皮膚の形成が阻害され、外的な刺激からからだを守る本来の働きができなくなり、肌トラブルにつながります。「赤ら顔」は、そのトラブルのひとつの現象ということができるでしょう。
■ステロイド後遺症について
前項で★印をつけた「ホルモン剤系の皮膚薬の副作用による肌トラブル」について少しだけ考えてみましょう。もちろん、医師が必要と認め、その指導のもとでステロイドを使用することについて、そのすべてを否定するつもりはありませんし、そういう立場でもありませんので、誤解しないでください。
肌のトラブル、特に「赤ら顔」で訪れてきた人の何人かに、肌が異常に透き通っている方がいらっしゃいました。毛細血管が異常にはっきりと見えます。屋外にいるとすぐに紫外線カブレの症状が出るそうです。つまり、皮膚表面に本来あるべき角質層が、ほぼ完全に失われている感じでした。やはり、ステロイドの連用者でした。ここまでくると、容易にはやめられません。薬をつけないと、カブレ、ニキビ、かゆみなどが、いっきに噴出してきます。
ステロイドを使いつづけることでなぜ肌が薄くなっていくのか、そのメカニズムはよくわかりませんが、少なくとも、ステロイド剤が、かなりコントロールの難しい薬であるということは事実のようです。
ホルモンというものは、ほんの微量で、絶大な効果を発揮するもので、体内にあっては、いくつものホルモンが非常に微妙なバランスで分泌され、体の恒常性を保っています。この正常な状態を保っているところに外からホルモンが入ってくると、体の中の微妙なバランスが一気に崩れていく可能性があります。
誤解を招かないように、あえてここに書きますが、病気を治す薬として、ステロイド剤を否定するつもりは全くありません。現在、治療中の方が、担当の医師に黙って自分の使っている薬を止めたとしたら、医師は、薬が効いていないと判断して、もっと強い薬を出すかもしれません。ステロイド剤以外、アレルギー反応が強すぎて使えないという場合さえ、あるかもしれません。ステロイド剤に対する過剰な不安をあおることが、私の目的ではないので、どうか誤解しないでください。
ただ、健康な人が、化粧品代わりに使うようなことだけは、ぜったい止めるべきです。
肌トラブルの無料Webカウンセリングはこちらのページで行なっております。
美の店クリニカル情報室 メインページへ
■ニキビになるにはこんなわけがあった ■トラブルの原因はこんなところにあった
■アトピー肌について ■ニキビ原因と対策 ■敏感肌の原因と対策
情報発信元(有限会社)美の店 長野県大町市下仲町2565番地
binomise@geocities.co.jp