秘湯巡りの旅

〜日本秘湯を守る会〜

山のいで湯を守って

 ずいぶん山の中で不便な思いもしました。冬は交通が途絶えたり食料の確保すら難しい時代が長く続きました。いっそのこと山をおりてどこかで観光旅館でもと考えたこともしばしばでした。
 しかし、長年にわたってお訪ね下さるご常連のお客さまや、先祖が守ってきた温泉のことを思うと去ることも新築することにも頭をかかえました。”残してくれ””古くさい建て直せ” そんなお客さんの声を自問自答しながら生きて参りました。
 私どもの宿では、草一本、石ころひとつにも皆さんとの血が通っているように思われてなりません。古いものや自然環境を残そうと、今日まで云うに云えない苦労も致しました。
 おかげさまで、昨今はそれだから来たんだよとおっしゃるお客さまが多くなり、古さを守るとおう生甲斐すら覚えるようになりました。有難いことだと思っています。山合いの古いボロ屋ですが、昔ながらの木の湯にひたり”宿の夫婦が摘んだ山菜の味でよい、炉ばたでおやじ語ろうよ”と、おっしゃる皆さんのためにいつ迄も生き続けたいと念願しております。
 雪どけの道をお帰りになったあのお客さん、無事の国道まで出られたかしら・・・・・、そんなことを気にしながら今宵もまた訪れて下さった都会の方々に山の暮しのおしゃべりを続けて参ります。
日本秘湯を守る会 会員旅館一同

<秘湯を守る会 序文より抜粋>


秘湯を守る会について

 秘湯を守る会の会員旅館というのは少なくとも、宿の中に宴会場やゲームセンターなどの娯楽施設は存在せずに、都会の時間に追われた暮らしを忘れさせてくれる旅館のように思えます。窓をあけると川の清流や、緑の森林、満点の星空。野趣あふれる露天風呂の造りに、その地の名産の郷土料理。本当の意味での秘湯がそこにはあるような気がします。
 秘湯を守る会は「朝日旅行会協会」が運営し、秘湯を守る会会員旅館に泊まると、スタンプを押してもらえます。そして、そのスタンプが10個たまると、スタンプ帳に押印した10軒の中から選んだ会員旅館の一つに、1泊2日の無料招待が受けられます。(スタンプの有効期限は最初のスタンプの押印日より3年間、無料招待は有効期限より更に6ヶ月以内となります。

問い合わせ:
日本秘湯を守る会
〒101 東京都千代田区神田岩本町2 朝日旅行会
電話 03−3252−5321



秘湯を守る会会員旅館 総合評価

 ここでは秘湯を守る会会員旅館の実際に泊まってみた感想と、評価を述べてみたいと思います。
評価の方法は『温泉』、『コスト』、『環境』、『料理』、『部屋』、『サービス』 の5項目で、それぞれ5点満点を星の数で表しています。

『温泉』 ・・・ 温泉の質とかお湯の滑らかさとかじゃなく、浴槽の造り、見た目、快適さを重点において評価しています。
『コスト』 ・・・ 価格そのものです。コストパフォーマンスではありません。星の数が多いほど物理的に安いです。
『環境』 ・・・ 秘境度です。静かで、どれぐらい秘境ムードがあるかを表しています。
『料理』 ・・・ 料理の美味しさ、豪華さを表しています。
『部屋』 ・・・ 部屋の造り、快適さを表しています。
『サービス』 ・・・ 客に対してのもてなし、緊急時の対処のしかたなど。
  
温泉名
温泉
コスト
環境
料理
部屋
サービス
総合評価
福地温泉・湯元長座 ★★★★★ ★★    ★★★  ★★★★  ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ 
穂高温泉 ・槍見館 ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★
黒朴部峡谷・名剣温泉 ★★ ★★★ ★★★★★ ★★ ★★ ★★ ★★
大牧温泉観光旅館 ★★★★ ★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
白山温泉・永井旅館 ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
湯峰温泉・旅館あづまや ★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★
龍神温泉・下御殿 ★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
中房温泉 ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
坂巻温泉 ★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★
この先順次、秘湯を守る会会員旅館を評価していきたいと思っております。
 



福地温泉・湯元長座

湯元長座 秘湯を守る会の会員旅館にしては結構観光旅館化しているように思えました。スナック(呑み所)の存在と、いい意味での清潔さがそれ。立地条件とかみても、決して秘湯ムードは漂う事はないけれど、それに少しでも近づけようとしている努力に「好感」がもてました。
 門構えがどっしりとしていて、思わずそこで記念写真。旅行パンフレットにも書かれているように、建築が庄屋風で、外から見ると、まるで昔にタイムスリップしたよう。最初、宿に入る時は緊張しました。
 チェックインして、部屋に通されると、囲炉裏がある!それに広い部屋。全部で20畳はあるんじゃないでしょうか。囲炉裏はあるけれども、残念ながらそこで魚とか餅とか焼くことは出来ないとの事でした。寂しく、炭火をおこしてそれを見てほくそ笑む私。でも雰囲気は楽しめます。今回は¥20、000の部屋でしたが、囲炉裏なしの部屋だと安くなるのでそっちの方がいいかも。
 浴衣に着替えて(ここの浴衣は殿様風でかっちょいい!!)お風呂へ。中庭の池と水車を眺めながら、長い通路(夜、この廊下を歩くと灯籠の光で神秘的!)を歩いていくとそこには大浴場と3つの家族風呂がありました。この家族風呂はカップルとかで利用すると楽しいかも。3つとも同じ造りになっているのは少し残念。でも1つの家族風呂が下手な旅館の大浴場ぐらいあるかも。ちゃんと内風呂と露天風呂のセットで借りれます。内風呂はヒノキで出来ていて香りが素敵。露天風呂はちょうど山桜が咲いていて綺麗でした。
 ここの料理は贅沢な囲炉裏を囲んでの郷土料理。飛騨牛のお寿司が印象的でした。食前酒に出された山ぶどうのワインもとてもおいしい。おみやげに買って帰ろうと思ったら、販売はしてないとの事。残念。でもせっかく囲炉裏があるのに、そこに刺してある魚や五平餅はどうやらどこかで焼かれて、保温のためだけに囲炉裏が使われているみたいでした。どうせなら生魚に生餅を持ってきてもらって、客が焼くようにすればいいのにとか思ったりしてしまいます。
 料理が進むと、宿主である小瀬武夫さんが挨拶に来られました。ここでも好感。そして話を聞いて、初めて「秘湯を守る会」の存在を知りました。
 その他のサービスとしては玄関の前にある湧き水は無料で、汲んで持って帰れるようになっていて、コンビニでエビアンや南アルプスの天然水を買うのがばかばかしくなってきます。(氷も無料)
 この宿は、老夫婦だけでなく、若いカップルにお勧めの宿だと思います。
 
[料理] 囲炉裏端料理、朴葉みそ、飛騨牛
[お風呂] 家族風呂3、大浴場(男女別)
[泉質] 単純泉。胃腸病、神経痛、皮膚病に良い
[値段] ¥15、000〜¥25、000
[観光] 飛騨クマ牧場、昔話の里
[アメニティ] トイレ、囲炉裏(オプション)、冷蔵庫、歯磨き、バスタオル
[施設] スナック、売店、囲炉裏、庭園、天然水汲み場、自動販売機(150円)
[部屋数]
[住所] 岐阜県吉城郡上宝村福地
[TEL] 0578-9-2146
[交通]
電車:JR高山駅からR158バスで70分。
自動車:名神高速小牧I.CよりR41で高山まで180分。R158で福地まで55分。



新穂高温泉 ・槍見館

槍見館 蒲田川のせせらぎの中に立つ一軒宿(誤解を招くが、半径50mの範囲で言えば一軒宿)。ほんとに川のすぐ側に建っていて部屋の中にいると川のせせらぎが心地よく聞こえてきます。
 泊まった部屋は¥15、000の和室(バス・トイレ付き)。ベランダには揺り椅子があって、それに座りながら揺られながら蒲田川とか槍が岳とか(なるほど、それで槍見館か!)池で泳いでいるアヒルを見ていると小説でも書きたくなってくるような衝動に駆られてきます。
 さて宿の方は、清潔な感じがして趣があり、窓から見える景色は最高。宿以外には光がなく、夜は満点の星空を観賞出来そうです。ここは11室しか部屋がないので、家庭的な雰囲気がありました。
 温泉は階段を50段ぐらい降りた所に、男女別の露天風呂があります。この露天風呂の横には、川が流れていて、巨岩を組み立てただけの野趣が溢れる作りとなっています。正に秘湯。今まで入った温泉の中で一番長湯をしたような気がします。
 旅館の近くにも新穂高温泉があり(徒歩30秒くらい)、寸志だけ払って入れます。ここの温泉は混浴で、昼間だと女性の方は水着の着用をお勧めします(脱衣所は別)。でも最近は利用客のマナーが悪いせいで午後9:00までの利用となりました。
 料理も最高。郷土の特産を活かした懐石料理。部屋に運ばれてくる料理は一品一品に創意工夫が凝らしてあり、とてもおいしい。同じ料理でも何故、これ程までにおいしく調理出来るのかと不思議に思う程。特にナマズの刺身がおいしかった。さすがに河のフグ。その他に、今までかつて食べた事のない料理も多数出されていました。
 ここの旅館はこれといって非の打ち所もなく(強いて言えば部屋のセキュリティでしょうか。旅館のおばちゃんが部屋にずかずか入ってくる)、この次も訪れたいと思わせる何かがありました。
 
[料理] 朴葉みそ、飛騨牛、川河豚、マンゴスチン(お部屋食)
[お風呂] 室内浴場(男女別)、露天風呂(男女別)
[泉質] 単純泉。皮膚病、神経痛に良い
[値段] ¥10、000〜¥17、000
[観光] 新穂高ロープウェイ、新穂高の湯
[アメニティ] トイレ(ウォシュレット付)、冷蔵庫、揺り椅子、電器マッサージ器、歯磨き、バスタオル
[施設] 売店、中庭、マッサージ機、自動販売機(150円)
[部屋数]
[住所] 岐阜県吉城郡上宝村大字神坂587
[TEL] 0578-9-2808
[交通]
電車:JR高山駅からR158バスで70分。
自動車:名神高速小牧I.CよりR41で高山まで180分。R158で新穂高まで50分。



黒朴部峡谷・名剣温泉

名検温泉 ここは山小屋だという認識をもって行けばいい所かもしれないでしょう。
 宇奈月温泉からトロッコ列車で約90分、終点の欅平で降りて、徒歩15分。名剣温泉の三角屋根が見えてきます。ここは登山道のほぼ出発点。完全な一軒宿です。
 部屋に案内されると、料金(¥14、500)の割には素っ気ない部屋。トイレ、洗面所はそこにはなく、その上テレビもありません。更に、昆虫類が部屋に上がって来ていて、「なんて所だぁ」と思ったりしていました。最初、ここでの過ごし方が分かりませんでした。が、ここは一軒宿で、周りが自然に囲まれていて、環境は本当に素晴らしい。窓からの景色は緑が豊かで綺麗。日が落ちるまでは散歩を楽しむのもいいかも。
 夕食は山菜中心の料理。肉類は殆どないけれど、品数は多数ありました。岩魚の塩焼きは美味。山菜の天ぷら(たらの芽、こごみ、クレソンなど)はぱりぱりして、香ばしく、これも美味。全体的に精進料理のイメージがありました。
 お風呂は、岩で出来た露天風呂が洪水のために流されて壊れてしまった、との事で、新しく造られた露天風呂はコンクリートで固められていて、さしあたって凄いと云う事はなかったのですが、硫黄の香りが「温泉だなぁ」という実感がありました。
 内風呂は、これも平凡。まー普通。でも、あまり人が入ってないんで貸切状態でした。
 一通り料理とお風呂を楽しんだ後は、長い夜を過ごす事に。いつもは12時を過ぎてから床につく私ですが、多分、ここでは10時には寝て、朝早く起きて、散歩を楽しむのが流儀なんではないか、と思いました。
 朝食はスクランブルエッグとハムが出てきた時に、一変して洋食のイメージが。やはり山菜は添えられていましたが、ご飯じゃなく、パンで食べたいと思いました。
 チェックアウトした後は、祖母谷温泉とか仙人の湯とかトレッキングを楽しむのもいいかもしれません。でも私は早々とトロッコ列車に乗って帰りました。訪れたのは6月後半でしたが、トロッコ列車でトンネルを通る時は肌寒いんで、上着を持って行きましょう。トロッコ列車はパノラマ車とかじゃなく、普通車に乗った方が景色とか楽しめると思います。
 尚、この旅館(民宿)は予約をキャンセルする時は、キャンセル料がかかるので注意を。

[料理] 山菜尽くし、岩魚、
[お風呂] 室内浴場(男女別)、露天風呂(男女別)
[泉質]  単純泉。神経痛、リューマチ、疲労回復に良い
[値段] ¥14、500〜¥15、000 トロッコ列車¥1、400(片道) 最終15:20位
[観光]  立山黒部アルペンルート
[アメニティ]
[施設] 売店 
[部屋数]
[住所] 富山県下新川郡宇奈月町欅平
[TEL] 0765-52-1355
[交通] 
電車:北陸本線魚津駅から富山地方鉄道で宇奈月へ。黒部峡谷鉄道欅平駅まで90分。徒歩15分。
自動車:北陸自動車道黒部I.Cを降りて宇奈月まで20分。



大牧温泉観光旅館

大牧温泉 ここの 旅館はテレビのロケなんかでよく利用されてるみたいです。廊下には多数の著名人のサインと色紙が飾られていました。どうやら「混浴旅館 湯けむり殺人事件」とかエッチっぽいドラマのロケが多いみたいです。
 旅館に行くにはまず遊覧船に乗らなければいけません。小牧ダムの遊覧船乗り場から、遊覧船に乗ること約30分、一軒宿の大牧温泉観光旅館が見えてきます。本当に1軒宿。周りは崖と湖に囲まれています。本によると窓から釣り竿を出して、部屋から釣りが楽しめるみたいです。なるほど米とかお菓子とか湖に向かって投げると、魚が群がってきます。(魚もエサ目当てに旅館の側に集まってくるみたい)
 チェックインして通された部屋は¥20、000の別館。小ぎれいに掃除されていて、清潔。窓からはダム湖と、対岸の崖が眺望出来ます。お茶請けに出された瓦せんべいはここの旅館のオリジナル。何か一軒宿だけれども、秘境ムードは全然ありません。(本当に秘湯を守る会の会員なのか〜)
 でも、露天風呂を見て驚愕。ここだけ見ると秘境ムード満点。お湯が滝のように流れ落ちていて、野趣溢れる造りになっていました。でも混浴なので注意を。更に午後9時には露天風呂の灯りが消されるので、それ以降は湯浴みすることは出来ません。でも室内風呂は24時間OKです。室内風呂は広くて清潔さがありました。女風呂の方が湯船が一つ多いです。
 あと「隠し風呂」なる物があり、遊歩道を歩いて行くと、ありました、隠し風呂が。2人入れば一杯になりそうな岩をくり抜いたお風呂です。着替える所がないのと、脱いだ服の置き場所に困りそうです。そして仮に湯船に浸かっていたとして、他の人が遊歩道を歩いて来ると、ばつが悪いんじゃないでしょうか。
 庭園風呂は今回は改装中で入ることが出来ませんでした。
 夕食は部屋まで料理を運んで来てくれます。やはりこういった旅館はソツがないですね。創作料理風でおいしい!でも料理の出すタイミングが悪く、料理がなかなか出てこない。何が出てくるかも解らないんでペースが掴みにくい。予め旅館のおばちゃんに確認して、何が出てくるのか確認しておいた方が良さそうです。
 朝御飯は囲炉裏で食事。炭火で焼くアジの開きがおいしかったです。
 全体的に見て、やはり観光旅館化しているのは否めないところ。団体客も多く、その分、家庭的な雰囲気には程遠い気がします。そしてジュースの自動販売機が200円オールなのは少し高すぎな気が....。ジュースは持ち込んで、部屋の冷蔵庫で冷やしておくのが一番でしょう。

[料理] ビーフシチュー、ステーキ、和会席、囲炉裏端料理(朝)(夜はお部屋食)
[お風呂] 室内浴場(男女別)、露天風呂2(混浴)
[泉質] 石灰含有弱食塩泉。胃腸病、神経痛、外傷、腺病、化膿病に良い
[値段] ¥16、000〜¥25、000 遊覧船¥2、340(往復) 最終15:50
[観光]
[アメニティ] トイレ、歯磨き
[施設] 売店、散歩道、囲炉裏、自動販売機(200円)
[部屋数]
[住所] 富山県東砺波郡利賀村大牧44
[TEL] 0763-82-0363
[交通]
電車:JR北陸本線高岡駅より加越能バスで小牧ダムまで70分。遊覧船で大牧へ30分。
自動車:北陸自動車道砺波I.CからR156で小牧ダムへ。



白山温泉・永井旅館

永井旅館ここは一軒宿といえばそうなんでしょうが、野営場があったり、旅館の道路を挟んで前方には建築中の建物があったりで、静かな雰囲気じゃなかったです。結構、人通りがありました。
 宿帳記入後、部屋に通されましたが、この部屋は窓がなく、といっても窓はありましたが、窓は廊下につながっていて景色は見えません。部屋に着いたら窓を開けて景色を楽しみたい私にとってはいささか遺憾でした。窓のないせいか部屋はじんめりとした雰囲気に包まれていました。パンフレットの部屋の写真は書院造り風で雰囲気が良かったのですがねぇ。今回は¥9、000の部屋だったんでランクを落とされたのでしょうか...。
 第2の楽しみのお風呂を見に行くと、露天風呂はないものの(残念)、総木造りで清潔感がありました。しかし、登山客がよく日帰りで利用しているので、浴槽は日中から夕方は込み合ってます。
お湯はちょっと白っぽく、まったりとしていて、それでいて匂いもなく(美味しんぼ風に)、効能がありそうで気持ちよかったです。隣には冷泉が用意されてあって、温泉と交互に入ったりしながら頑丈な体を作っていくようです。
 そして最大の楽しみの夕食タイム。ここは山菜と川魚が基本。鯉のあらいがすっごく美味しい。それとチゲ鍋のような小鍋も美味しかったです。ただ、部屋食ではないのと、懐石料理のように皿の数が多くはなかったのがいささか心残りです。といっても、料金から考えるとコストパフォーマンスがかなり優れているので納得。
 そして食後のお風呂に入って、部屋に戻り、くつろいでました。缶ジュースは¥150均一です。冷蔵庫はないので、その時々で買い求めるのがいいでしょう。
ここでのアミューズメントとして特筆すべきなのは、結構山の中というのにTVがあるし(写りは少々汚いのだが)、何といっても漫画の数が結構ある事です。(さいとうたかおシリーズが充実してました。)
漫画さえあれば暇を持て余す事のない私にとってはうれしい限りです。こうして白山の夜は更けていきました。
 朝御飯はとってもシンプルで、観光旅館のそれとを比べると遜色はありますが、朝ごはんにお金をかけるより、シンプルで安い方がいいという点では私の性にあってます。
シンプルなそれは吉野屋の朝のメニューにあるシャケ定に、ハムが付いたような感じの朝御飯でした。
 あと、気に入ったことは、宿のサービス。普通、チェックアウトは10:00なのに、宿の人が言うには、明確なチエックアウトの時間は設定してないんだそうです。そういえば電話で宿の予約をした時も、明確なチエックインは12:00くらいでいいとか言ってましたねぇ。
そんなわけで朝がゆっくり出来たのは最高でした。朝風呂(一番風呂!!)にも入れたし、結局宿を出たのは12:00を過ぎていました。ありがとう永井旅館。
 ちなみにここの宿に泊まるときは、白峰のトチ餅を食される事をお勧めします。

[料理] 岩魚、堅豆腐、山菜、鯉のあらい
[お風呂] 室内浴場(男女別)。外湯¥600
[泉質] ナトリウム塩化物、炭酸水素塩泉。神経痛、間接通、五十肩、慢性消化器病に効く。
[値段] ¥9、000+入湯料(¥600)
[観光]  白山登山、巨岩
[アメニティ] 歯磨き、漫画
[施設]  自動販売機(150円)
[部屋数]
[住所] 石川県石川郡白峰村市ノ瀬
[TEL] 07619-8-2339
[交通] 
JR金沢駅からバスで約1時間40分。福井、小松、金沢西I.C.から約1時間10分。



湯峰温泉・旅館 あづまや
あづまや旅館 湯峰温泉郷はひなびた感じの温泉街。この旅館は一軒宿ではないのですが、閑静な感じがあります。(昼間は交通が結構あり、騒々しいのですが)
旅館の目の前には湯筒といわれる94度の温泉が湧き出ていて、卵とか芋とか茹でていました。(私も卵(5個入り200円)を茹でました) 
 旅館のほうはというと、古めかしく、どしーんとした門構え。案内された部屋は¥20、000の離れの部屋。古っぽいんですが、部屋にトイレがあったり、風呂があったりで、広々としていました。でも窓から見える景色はイマイチですねぇ。しかし冷蔵庫があるんで、缶ジュースを持ち込んで冷やしておく攻撃が出来ます。(元から冷蔵庫に入っているジュースは¥300)
 お風呂の方は、男女別の室内風呂と蒸し風呂(低温サウナみたいな感じ)、そして露天風呂と家族風呂が2つあります。夜の12時に男女の浴室が入れ替わります。
 室内風呂は槙で作られた浴槽で、古めかしい感じがして重みがあります。泉質は他の宿泊客が言うには
「こんなにいい温泉は入ったことがない。」
らしいです。私にはよく解りませんが。でも、日本最古の温泉らしいんでそうかもしれませんね。
 蒸し風呂はサウナとかじゃなくて、温度が低めで、メンソールの匂いがしました。結構、長時間はいっていられるかも。
 そしてもっとも楽しみである露天風呂にはちょっとがっかり。幹線道路沿いに造られていて、外からは丸見え。しかもお湯はぬるいし、そして男女別にも関わらず仕切りが甘くて簡単に行き来できます。女性の方はご用心。
 家族風呂もあるにはあるのですが、もう本当に普通のお風呂。部屋にある浴槽と同じ大きさ。2人同時に入ったら満員状態。多分入る人はいないんじゃないかなと思います。
 温泉はそんな感じで、少々失望感がありましたが、料理の方は温泉尽くし。ほとんど全ての料理に温泉が使われています。湯豆腐、熊野牛のしゃぶしゃぶはもちろんのこと、ヨーグルトにまで温泉が使われていました。ご飯も温泉で炊いていて、微妙に味がついていました。おいしいです。
ただ残念なのが、料理を出すタイミングを全然考えてなかったり、料理を出し忘れてたり、客のもてなしを全然考えてないような気がしました。料理の事を聞いても曖昧にしか答えてくれなかったりとかだし。単に給仕のおば(あ)ちゃんの問題なのかー。それだったら社員教育を徹底した方がいいですね。女将さんがきちんと挨拶に来てくれたのは好感がもてましたが。
ちなみに朝夕とも部屋食ではありません。
 総合的に判断して、料金の割にサービスがイマイチのような気がします。接客の態度が人によって全然違いますから。頑張ってる人は頑張ってるんでしょうけどねえ。残念です。

[料理] 鮎、温泉しゃぶしゃぶ、胡麻同府、カボチャの茶碗蒸し、温泉がゆ、湯豆腐、刺身(タイ、カジキ)
[お風呂] 室内浴場、庭園風呂、蒸し風呂(男女別、入替制)、家族風呂2
[泉質] 含重曹硫化水素泉。リュウマチ、胃腸病、皮膚病、痔疾に効く。
[値段] ¥15、000〜¥35、000+入湯料(¥600)
[観光]  つぼ湯、湯筒、小栗判官車塚
[アメニティ] トイレ、風呂、歯磨き、バスタオル、冷蔵庫、金庫
[施設] スナック、売店
[部屋数]
[住所] 和歌山県東牟婁郡本宮町湯の峰
[TEL] 07354-2-0012
[交通] 
紀勢本線新宮駅下車、バス1時間。紀伊田辺駅からバス3時間。橿原からR168で3時間。



龍神温泉・下御殿

下御殿龍神温泉は『日本三大美人の湯』だそうです。そして下御殿はちょっと田舎な感じの温泉街の中にあります。
チェックインを済ませて通された部屋は過剰なほど広くて(¥20、000の部屋)、かなり快適でした。
まず、掘りごたつがあるのと、椅子、テーブル、トイレ、風呂、洗面台、全てが完璧。窓から見える景色は日高川の水面、吊り橋。そして、露天風呂、は丸見え。考えて作りましょうよ。
お風呂はひのき風呂、槇風呂の2種類で、朝と夜で男女入れ替わるみたいです。(造りはたいして変わらないが)
お風呂自体はごく普通なんですが、お湯が最高。なめらかで、肌がすべすべになるのがすごく実感できます。 無色透明なんですが、まったりとしていて、もう何て表現すべきかわかりません。さすが美人の湯。女性の方はすぐに龍神温泉を訪ねるべきでしょう。
ただ残念なのが、露天風呂が3人入ると一杯になるくらい小さいのと、前述の通り、吊り橋からとか客室から丸見えになってるのが気になって昼間は入る勇気がありませんでした。一応混浴ですが、人が既に入ってると、果たして入る勇気のある人はいるのでしょうか。
 夕御飯は、残念ながら部屋食ではなかったのですが、紀州梅と、川魚、猪肉がメインの懐石料理で大変美味。食前酒の梅酒が特に美味です。食後に梅酒だけグラスでたのんで部屋に持ってきてもらえました(400円)。サービス満点。
 朝御飯は味噌汁が美味しくてお代わりまでしてもらいました。やっぱりサービスがいいです。ここは。
 全体的な評価として、露天風呂がもう少し大きかったら何も言うことはないでしょう。ただそれだけが残念です。

[料理] アマゴ塩焼き、ボタン鍋、マスの刺身、梅そば、茶碗蒸し、天ぷら、山菜、アマゴ甘露煮、とろろ汁、温泉卵、煮付け
[お風呂] 室内浴場(ひのき風呂、槇風呂、男女別、入替制)、露天風呂(混浴)
[泉質] アルカリ性炭酸泉。胃腸病、不妊症、皮膚病、外傷に効く。美人になる。
[値段] ¥15、000〜¥35、000+入湯料(¥600)
[観光]  曼陀羅の滝、ごまさんスカイタワー、温泉寺
[アメニティ] 掘りごたつ、トイレ、風呂、歯磨き、バスタオル、冷蔵庫、金庫
[施設] 喫茶ラウンジ、売店、宴会場、自動販売機(120円)
[部屋数] 和室14室、洋室3室(74人収容)
[住所] 和歌山県日高郡龍神村龍神38
[TEL] 0739-79-0007
[交通] 



中房温泉

豊科I.C.から山に入ること約45分。だんだんと道が細くなっていき、辿り着いたのがこの中房温泉。ここは本当に一軒宿。秩父宮・浩宮殿下ら著名人が多数宿泊していることで有名らしいです。ここの温泉はある意味とても楽しめました。
今回は15,000円の別館の部屋。愛想のいい仲居さん(松本明子さん(同姓同名!?))に温泉の事をいろいろ教えてもらいながら部屋へ案内されました。
部屋はやや古めかしくて(ぶっちゃけた話、古い。ま、しゃーないか)、ドアの立て付けも悪く、ナチの収容所を彷彿とします。確かに夜、一人でトイレに行くのは怖いかも...。 でもお茶請けに『雷鳥の里』が置かれていたのがうれしかったです。(でもここいら辺の特産品じゃないんじゃないの)
 そして、特筆すべき事は何と温泉が13種類!!専用の地図(下図)を見ながら温泉巡りが楽しめる!!
取りあえず全部の温泉を視覚的に確認しました。ほとんど混浴で、しかも無防備に造られてあるんで、セュリティは殆どありません。女性の方は要注意を。男性の方は要確認を。(笑) でも、私の入って回った限りでは全て貸し切り状態でした。ここの露天風呂では先客がいると絶対後から入る勇気は湧かないでしょう。日本の文化を知らない外人が、この温泉を見るとどう思うでしょうか。
 入って良かった温泉は『白滝の湯』と『温泉プール』。逆に、入りたくないのが『蒸し風呂』と『滝の湯』。
白滝の湯は旅館から少し離れていて、多少歩かないといけないんですが、本当に『秘湯』って感じがします。誰もいないんで、うれしくて裸でそこいらへんを走り回ったりしました。
温水プールも貸切で、これは凄く楽しめました。(潜水なんかしてね)
滝の湯とか蒸し風呂とか一体誰が入るの?って感じで、異様なムードが漂ってました。
大浴場は脱衣所だけが男女別です。変なの。  
 夕飯は鯉料理と山菜料理。特別に地熱で蒸したローストビーフなんかもあるみたいです(別料金)。
鯉料理が好きな人ならここの料理を気に入るかもしれません。でも部屋食なのが良かったです。朝食は部屋食じゃないですが。
全体的にみて、ここの旅館は何か変です。AM7:30きっちりに冷蔵庫のチェックが入ったり、無理矢理混浴にしてたり、登山客のみ温泉の外来入浴が可能だったり。
でも温泉は満足出来るんで、それだけで来る価値はあるでしょう。

[料理] 岩魚味噌焼き、コイこく、コイの刺身、信州そば、飛騨牛焼肉、山菜天ぷら、茶碗蒸し、アマゴ甘露煮、温泉卵、わさびのあえもの、イナゴ甘露煮、ゆりね饅頭、干し柿
[お風呂] 室内浴場(大浴場、岩風呂、家族湯、薬師湯、御座の湯、大湯、不老泉)、露天風呂(菩薩の湯、月見の湯、わたの湯、蒸し風呂、白滝の湯、温泉プール) 登山客のみ外湯可。
[泉質]  単純硫黄泉。神経痛、胃腸病、リュウマチなどに効く。
[値段] ¥8、500〜¥20、000
[観光]  焼山、湯元大弾正、燕岳登山
[アメニティ] 歯磨き、バスタオル、冷蔵庫、金庫、裁縫道具、ブラシ
[施設] 売店、自動販売機(150円)
[部屋数] 70室(200人収容)
[住所] 長野県南安曇郡穂高町有明中房7226
[TEL] 0263-77-5488
[交通] 長野自動車道豊科IC→信号直進→3Km→国道147号交差点右折→4Km→穂高橋渡った後の一つ目の信号→JR大糸線有明駅手前左折→道なりに。ICから約45分
 



坂巻温泉
逆巻温泉R158号線沿いに建っている一軒宿。トンネルを抜けるとそこは宿。ちょっと場違いな気がしますが...。
昔の坂巻温泉は専用の吊り橋を渡った所にあって、今よりはずっと趣があったようです。今はR158号線のすぐ横ということで、昼間は車の往来が激しく、秘湯ムードはほとんどありません。実際。
 さて、ロビーに入って気付いた事は、ここは外湯OKなので(500円)、結構人が密集している事。ここは砂漠のオアシスか!? まあ、夜になれば人口は少なくなるでしょう。まるでドーナツ化現象。
 予約してた当初、部屋がないとのことで、2段ベッドの部屋(12、000円)で予約してたんですが、空きが出て和室でも可、という事になりました。その和室に案内されました。(13、000円の部屋)
 部屋は8畳くらいで、まあ料金並。そして窓の外は目の高さに足場があるベランダ。ベランダに昇ると結構景色はいいんですが...。
冷蔵庫が部屋に存在しないので、ジュースとか冷やすときはこのベランダに置いておくとぴえぴえになります。(ジュースは150円)
部屋自体は狭く、普通の部屋。まあ寝るだけなんで、こだわらないんだけどね...。
 夕食はコイと山菜と川魚がメインの懐石料理。あと野沢菜がつくのがいい感じです。可もなく不可もなく、これも普通の夕食。
 夕食が終わって、一息入れて、さあ温泉入浴です。露天風呂は何かぞんざいに造ってあって、男風呂は丸見えです。女性用も要注意です。それ故、露天風呂は足浴しかしてません。一方、内風呂はなつかしい匂いが立ちこめてて、決して広くはないですが、古き良き時代にかえったようで結構良かったです。ここは『子宝の湯』で有名らしいです。
 朝食は一般的な日本の朝食。朝食だけなら点数は高いです。御飯4杯食べました。
 ここは何というか、目的意識を持たず立ち寄るぐらいの意識で来る方がいいでしょう。上高地に散策に出かける時なんかに利用すると便利かもしれません。
 
 

[料理] 岩魚塩焼き、山菜天ぷら、コイの刺身、コイこく、山菜あえもの、とろろ汁、岩魚煮物、卵焼き、野沢菜
[お風呂] 室内浴場、露天風呂(殿湯、姫湯)
[泉質] 含硫黄、ナトリウム炭酸水素塩、塩化物温泉。リュウマチ、皮膚病、疲労回復、婦人病、糖尿病などに効く。
[値段] ¥8、500〜¥20、000
[観光]  上高地
[アメニティ] 歯磨き、櫛
[施設] 売店、喫茶コーナー
[部屋数] 18室(70人収容)
[住所] 長野県南安曇郡安曇村上高地
[TEL] 0263-95-2453
[交通] 松本から国道158号線で70分。高山から50分。

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