まとめて走った 大阪・千里丘陵の竹林


■大阪・千里丘陵の原風景を求めて

 現在の吹田市・豊中市を中心に広がる千里丘陵は、もともと広大な竹藪に覆われた土地だったそうです。それが1960年代後半以降、日本で初めての大規模ニュータウンである千里ニュータウンのまちびらきや、1970年に開催された日本万国博覧会のための開発などによって、近代的な都市に生まれ変わっていきました。そして今では北大阪の都心としてふさわしい機能を持つ都市として成長を遂げました。

 その一方で昔ながらの風情や風景は失われ、どこにでもあるような町になってしまったのは否めない事実です。中でも千里の原風景とも言うべき竹林は、年々失われるばかりで、もはやほとんど消滅したかのごとき状態になってしまいました。私が住み始めた十数年前にはまだまだ残されたいた竹林も、次々と開発の波に飲み込まれ、すっかりなくなっています。

 そこでこのページでは箇条書きの形で今も残っている千里丘陵の原風景とも言うべき竹林の姿を紹介しておこうと思います。明日にはなくなってしまうかもしれない大切な竹林の姿を記憶にとどめておくためにも……。竹林スポットや写真は随時追加していきます。よい情報があれば、どうかお知らせください。


長谷池
上新田
服部緑地
春日神社


ポイント
コメント
新千里東町と長谷池
豊中市新千里東町。千里中央駅の東側に千里東町公園が大きく広がっています。ここは都市と自然の共存を考えて残された竹林があり、たいへんすばらしい景観と雰囲気を味わわせてくれます。日本の自然百選にも選ばれています。長谷池の周囲の遊歩道から奥へ進み、鬱蒼とした竹林の中にはいると、もうそこが都市の真ん中であることを忘れてしまうほどです。また長谷池から東に延びるこぼれび通りも気持ちのよい800メートルほどの緑道で、これまた緑豊かな千里中央公園まで続いています。
千里東町公園
上新田・天神社付近
豊中市上新田。千里中央駅南側から上新田天神社の間を結ぶ竹林。ここはすごい。昼間でもほの暗い竹林内の小道は、まさに千里全体がこういうものであっただろうということを如実に物語っています。距離としてはわずかなものですが、ここにまさる雰囲気の竹林はないと思われます。
上新田竹林の中
上新田・新田南小学校南側
豊中市上新田。旧中央環状線から上新田中央線を南下すると、すぐにデイリーカナート・イズミヤがあります。そこを東に折れ、突き当たりまで行くと右手奥に竹林が見えてきます。右手に田畑、左手に竹林を見ながら走ることができます。途中で竹林に入ることのできる道がありますが、すぐに行き止まりとなります。
新田南小近辺
桃山公園・春日大池東側
吹田市桃山台。公園中央には大きな春日大池があり、浮御堂が名物になっています。竹林は池の東側に広がっています。竹林の中にはいることはできないので、公園内の遊歩道か、公園東側の一般道(歩道)から眺めることになります。
 
千里中央公園
豊中市新千里東町。展望台と北大阪一長いローラー滑り台を持つ公園です。広い緑地もあり、休日には家族連れで賑わっています。竹林は公園の東に位置する安場池の周囲にあります。ここは竹林の中を遊歩道が通っており、竹の葉のささめく音を聞きながら散策を楽しむことができます。自転車は押して歩きましょう。
千里中央公園
佐竹台南側の千里緑地
吹田市佐竹台。佐竹台と佐井寺の間に大きな千里緑地があり、そこに竹林も広がっています。この緑地の西側にある竹林が特におもしろく、阪急千里線からジャスコ南千里店あたりは何とも言えない雰囲気になっています。かつてはまったく手つかずの竹林があったらしく、昼間でも近寄りがたかったそうですが、その名残が少しだけ残っています。佐竹台側からは日本大阪教会のある小道を進むと竹林の中へ行けます。ジャスコ側からだと、店の北側の道路を東に進みます。こちらからだと自転車は階段を担ぎ上げなければなりません。
 
千里山竹園の緑地
吹田市桃山台。桃山台と千里山竹園に挟まれた緑地帯には松と竹が目立ちます。この中も残念ながら通ることはできませんが、周囲を囲むように道がついています。北側と南側ではかなりの高度差があります。竹林の中を通る雰囲気を味わうのに最もよいスポットは、南千里中の正門へ続く道です。なおこの緑地の南側の道を西進すると、くわはら自転車があり、さらに新御堂をくぐり豊中市側に出ると、服部緑地に出会います。
竹園の竹林
服部緑地
豊中市服部緑地。北大阪では万博公園と並ぶ大きな公園です。人工的な万博公園に比べ、服部緑地の方は手つかずの自然が多く残されています。竹林は主に北東部の春日地区に近いところに残っています。竹林の真っ直中に入るという感じではありませんが、深い藪の様子は十分うかがえます。この公園ではのんびり散策するもよし、ベンチで読書や昼寝をするもよし、ゆったりした気持ちで楽しめるところです。
服部緑地東側入り口
春日(春日神社)
吹田市春日。新御堂筋の西側、豊中市側にせり出した部分が春日です。ここは深い竹藪が今も広く残る地区です。竹林の中に入れるのは、確認したのは春日神社の入り口右横の小道(未舗装)と、砂子坂の交差点の北側の西への脇道(舗装→未舗装)の2カ所です。いずれも奧で行き止まりとなります。前者は竹林らしい静かな佇まいですが、後者は土建会社が奥に入って荒れ果てており、ゴミだらけです。あまり気持ちのよい道ではありません(蛇も確認!)。まだ他にも走れる道があるようなので、機会があれば探りを入れてみます。
春日の竹林
山田第五小学校横
吹田市山田西。市立山田第五小学校横にわずかながら竹林が残っています。もともとはもう少し大きなものだったのですが、気がついたら、一握りほどのものになってしまっていました。なおこの北側、山田第三小学校の向かいにそれはそれは見事な大竹林があったのですが、残念ながら昨年マンション建設のため、すべて伐採されて消滅しました。むむ〜。
山五小脇の竹林
山田第三小学校北側
吹田市山田東。市立山田第三小学校の北、山田街道をはさんだ向かい側に大きな竹林が残っています。上に書いたように、東側は新規分譲マンションの建築のためにすべてなくなってしまいましたが、メガネの愛眼から西側の竹林はまだ健在です。こちらはちょうど真ん中を貫くように道がつけられており、とてもよい雰囲気を味わうことができます。
山三小前の竹林
万博公園
吹田市千里万博記念公園。1970年に開かれた日本万国博覧会会場跡地には、記念公園と遊園地(エキスポランド)が残されていて、関西の人々に広く親しまれています。園内各所に竹林が残っていますが、大規模なところは日本庭園と自然文化園、そして公園の北西部あたり(小野原街道沿い)でしょう。
小野原街道から万博公園へ
高野台周辺の千里緑地
吹田市高野台。今も広い範囲で残されている千里緑地の一角です。中に入ることはできませんが、あちこちに大きな竹林が残っています。高町池、海老池を中心に、緑地内を流れる清流にはヒメボタルが生息しており、5月から6月の産卵、繁殖期には地域の方々が調査と保護をしています。訪れる際にはどうぞゴミなどを出さないようにお願いします。
高野台の緑地を西山田中学校の裏から見る
山田西旧一条池付近
吹田市山田西。山田名神下から山田街道(旧大阪中央環状線)を西に向かいます。有名なプロ用MTBショップである一条サイクルを右手に見ると、まもなく左側に大きな竹林が見えてきます。ややきつい坂を上っていくと頂上部分には墓地があります。墓地を囲んだ竹林がよい感じで残っています。
墓地を背に竹林を見る



千里中央公園
佐竹台・大阪教会奧の竹林
春日神社脇の竹林
長谷池への入り口


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