まとめて走った 「がんばっていきまっしょい」巡り


■傑作青春映画「がんばっていきまっしょい」の舞台を巡る

 1998年の夏に公開された映画「がんばっていきまっしょい」(磯村一路監督)は、第4回坊ちゃん文学賞を受賞した敷村良子の小説を原作とします。ボートに魅せられた主人公篠村悦子(田中麗奈)が進学した高校で女子ボート部を作ります。素人ばかりの女子ボート部の戦績は冴えないものでしたが、毎日同じようにオールを引き続ける中で、かけがえのないものを手にしていることに気付いていきます。そうした誰もが中学や高校の頃に持っていたであろう「思いのすべて」がこの映画にはつまっています。
 私のこの映画への熱い思いは「目に見え心に思ふこと」に何度も語っているので、ここでは控えることにしますが、ついに2002年夏にその舞台であった松山を訪れることができました。時間の関係ですべてのロケ地を巡ることはかないませんでしたが、それでも主だったところは観ることができました。


映画冒頭で悦子が座っていた鴨池海岸の堤防
鴨池海岸の艇庫横にあったオート三輪


ポイント
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松山観光港
神戸六甲アイランドからダイヤモンドフェリーに揺られること約9時間。松山市から北西に位置する松山観光港に到着します。 ターナー島がよく見えました。ここから松山方面に向かう道を行くと、自然と伊予電鉄の線路に沿って走ることになります。
伊予電を左手に見ながら走ります。梅津寺パークの直前で線路をまたいで反対側に出ます。
梅津寺
映画の冒頭でボートに目を奪われた悦子が、家路を急いで通ったところ。併走する伊予電と競争するように自転車を走らせていた印象的な場面です。写真ではわかりにくいですが、中央奥に梅津寺パークの観覧車が見えます。
伊予電を右手に見ながら走ります。
港山
伊予東高校の艇庫があると設定されていた港山駅です。この看板の前で悦子とブーのやり取りがありました。「お前なんか、モモコとヘラヘラしとったらええんじゃ」「な、何言いよんぞ!」
映画にも登場した三津浜港の渡し船はパスして松山市街へ。松山城の南側を抜けて中心地東側に向かいます。
伊佐爾波神社
やる気のないコーチ入江晶子から課せられた伊佐爾波神社の階段ランニング。その石段です。傾斜はかなり急な上、一段の幅が非常に狭く、ここで走ると危険です(^^;。階段を下りて右手へ行くと、道後温泉本館に行くことができます。「コーチ、何も言わんねぇ……」
神社から右斜め前方の方向を目指して、道後温泉へ。自転車なら数分です。徒歩でも5分ほどでしょう。
道後温泉
もはや説明は不用、全国的に有名な道後温泉本館です。映画では悦子と晶子が入浴後に2階の休憩室ででくわします。その後のコーチとボート部の関係の深まりのきっかけとなる重要な場面でした。「コーチ、よう来るんですか、ここ?」
東へ向かいます。お遍路さんの姿もちらほら見かけます。
石手寺
四国霊場第51番札所です。道後温泉で一緒になった悦子と晶子が、境内でかき氷を食べて話をします。「あんたら、私のこと、なんてゆうて呼んどるん?」「ベレンコ」
※デジカメの電池切れで写真がありません(苦笑)
市街へ戻ります。
松山東高校
伊予東高校のモデルになった高校です。原作では実名で登場しています。愛媛県屈指の進学校。写真撮影は控えました。「がんばっていきまっしょい」のかけ声は今もあるとのこと。
大街道へ。
ことり
悦子とヒメが出会ううどん店。1949年に開店して以来、変わらず松山の人々に愛されているそうです。私が行った時も地元の人たちが次々に来店していました。メニューはなべやきうどん430円、いなりずし220円のみ。「子供ん時とおんなじ味するけん」
国道196号線(今治街道)に入り、ひたすら北を目指します。
菊間町
菊間町に入ったあたりの海岸沿いは最高でした。左手に大きく海が広がり、道路もよく整備されていて走りやすいです。絵に描いたような「青い空、青い海」の景色です。
さらに北上。
大西町
映画の主舞台となった鴨池海岸があります。「タオルと造船の町」という看板が目につきます。
JR大西駅から北西方向に進むと、鴨池海岸に至る道があります。ただ少しわかりにくいです。「かもいけ診療所」を目印にして、その先の斜めに入る道がそれです。道には「かもいけ海岸通り」という青い標識がついています。
鴨池海岸
映画の主舞台となった海岸です。映画を思い起こさせるものは、このページのトップに掲載した堤防とオート三輪だけです。また海岸は打ち上げられた海草やゴミが散乱し、酷い状態になっています。地元の子供たちが泳いでいるくらいで、ほとんど人気がありません。この映画に思い入れがないと、あまり行きたい場所ではないと思われます。「ほやけど、その意地の張り方、俺、好きじゃ、ええと思う。」「悦子、ファイト」
JRに沿う形で走り、今治へ向かいます。交通量はさほど多くなく、道も整備されているので走りやすいです。JR大西駅まで戻り、国道196号線で今治に向かうルートもあります。こちらは未実走。
今治・ホテル菊水
映画には登場しないのですが、映画と深い繋がりがあります。このホテル菊水は映画が撮影されていた2ヶ月間、スタッフや俳優が宿泊していたところです。 今治港の真向かいにあります。このホテルから50メートルのところにローソンがありますが、そこは夜な夜な出演者が買い物に現れた店として、その筋の人たち(苦笑)に知られています。


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