まとめて走った 奧琵琶湖 近江今津から長浜まで


■絶景と難所の織りなす湖北の旅

 琵琶湖一周に憧れながら、時間的にも体力的にも余裕のない私は、つまみ食いで完走を目指します(笑)。今回は湖西の近江今津から奧琵琶湖を経由し、湖東の長浜まで走りました。平坦な道路に囲まれる琵琶湖ですが、北部だけは例外で、険しい坂道が続く箇所があります。しかし、中南部とは明らかに異なる静かな湖面と美しい湖水、さらに古い集落と目を楽しませる絶景などがあって、これを楽しまない手はありません。距離は寄り道を含めて約60キロほどなので、1日で走るにはちょうどよいものです。近江今津と長浜は阪神方面からのJR新快速の停車駅です。輪行にも不便はありません。この区間には古い集落とともに海水浴場も多くあり、商店や自動販売機、トイレなどには困りません。余裕を持って走ることができるでしょう。


幻想的な湖北の風景
海津大崎から竹生島を望む


ポイント
コメント
JR近江今津駅
京阪神方面からの新快速停車駅。乗降客も多いです。輪行ポイント:JR湖西線近江今津駅
琵琶湖方面に東進。国道54号線を越え、湖岸に近い道路まで進みます。古い町並みの続くよい雰囲気の「近江湖の辺の道」を北上します。思わず写真に撮りたくなるような家並みです。
今津浜
浜分橋を渡ると松林が右手に広がり、夏場は海水浴客で賑わっています。今津浜には喫茶店やトイレがあります。もちろん自動販売機もあり。
そのまま琵琶湖を右手に見ながら「近江湖の辺の道」を進みます。片側1車線ずつのそれほど広くない道を海水浴客の車が行き交うので、通行には注意が必要です。マキノ町にはいると、すぐにマキノプリンスホテルがあります。
マキノサニービーチ
ここには「湖のテラス」という名の展望台があります。竹生島や海津大崎を望む絶景ポイントです。輪行ポイント:JR湖西線マキノ駅
湖北三港の一つである海津にも古い集落が広がっています。もともとは徳川幕府直轄領だったこの地は、古くから京と北陸を結ぶ交通の要所だったそうです。落ち着いた町の佇まいがそれをよく感じさせました。この先は右手に大きく琵琶湖を見ながら進みます。見晴らしもよく気持ちのよいところですが、道幅がやや狭く、それなりに車が走ってきますので、あまり景色に気を取られすぎると危険です。
海津大崎
琵琶湖八景の一つに数えられる景勝地。湖岸に沿って桜が連なり、春の花見シーズンにはさぞ美しい景観を作っていることでしょう(同時にものすごい人出も想像できる)。その桜並木の合間から青く光る湖面が見え、その先の竹生島のシルエットがたいそう美しいです。山側には近江西国15番霊場である大崎寺もあり。喫茶店や売店、トイレ、自販機が多数あります。
走りやすく景色の美しい湖岸線を北上します。
大浦
ここも古い集落です。集落の入り口に「ぐるっと琵琶湖サイクルライン」の看板があり、川に沿って北上するとJR永原駅に向かうことになります。なおここでさらに湖岸に沿っていくと、奧琵琶湖パークウェイ方面に進むことができます。奧琵琶湖パークウェイからの眺望はたいへんすばらしいと言われていますが、反面、自転車での登坂はかなり厳しいとも聞きます。真夏酷暑の今回はパスしましたが、季候のよい時にまた挑戦したいと思います。
ゆるやかな曲線を描く川沿いの旧道を走ります。
JR永原駅
駅なのに駅らしくありません。ほとんど休憩所か売店のような建物です。自販機とトイレはありますが、商店はありません。列車の本数は少ないです。輪行ポイント:JR湖西線永原駅
国道303号線を東進します。歩道は西行き車線側にしかないので、こちらから進むと右側通行になります。すれ違いに注意しましょう。この道路は交通量が多く、無理に左側の狭い路肩を走ると極めて危険です。岩熊トンネルに向けて上り勾配になります。トンネル内の歩道も西行き車線側にしかありません。トンネル内の歩道は道幅が非常に広く圧迫感がありません。ただ空気だけは埃っぽくていけません(なおトンネルに入る直前のところで、右側に分岐する旧道があり、そちらからでも塩津方面に行くことができるようです。ただし未走なので、路面状況や勾配などはわかりません)。トンネルを抜けると豪快なダウンヒル。国道8号線まで下って、右折するとまもなく塩津に到着します。コンビニ数軒あり。
塩津
あっという間に抜けるので、あまり印象に残っていない……。
塩津を出てすぐに国道8号線から離れます。車一台分の幅の小さな橋(神社の前、南側にあり)を渡り、田の中の道を南下します。つきあたりまで行くと湖岸に沿った静かな道路に出ます。ここからの見る琵琶湖の風景もたいへんすばらしいです。涼やかな波音やひんやりとした湖からの風に癒されます。気分よく走っていくと、奧琵琶湖ドライブインに出会います。大きな休憩所なので、一通り何でも揃っています。ドライブインを過ぎると、再び国道8号線に合流します。この先が今回のルートの最難所である賤ヶ岳トンネルです。歩道は湖岸側のみで、幅が非常に狭いです。かろうじて人一人、自転車1台が通れるだけです。そのままトンネルの中まで続きます。先ほどの岩熊トンネルと違って圧迫感が強く、対向する人や自転車が来たら、ほとんど死ぬ思いですれ違わなければなりません。すぐ真横を車がものすごい勢いで走っていて、接触でもしようものなら大変なことになります。また普通に走っていても、風にあおられてトンネル壁面に接触、跳ね返されて道路側に落ちると、これまた大変なことになります。ここだけは細心の注意を払って走りましょう。
大音
トンネルを抜け下っていくと、国道44号と交差します。ここで44号に右折。
幅の広い歩道があり、とても走りやすいです。周囲には広大な田園風景が広がり、さきほどの賤ヶ岳トンネルのストレスが一気に解消します。片山トンネルを抜けると目の前に再び琵琶湖が広がっています。
石川
さざなみ街道に入ります。
さざなみ街道は幅の広い歩行者、自転車専用道があり、湖の景色を楽しみながら気持ちよく走ることができます。ただしところどころで切れてしまっているので、その箇所だけは、反対車線側についている歩道をはしることになります。湖北野鳥センター(この周辺は水鳥の楽園とのこと)、道の駅湖北みずとりステーション、奧びわスポーツの森、産直びわみずべの里などの大きな施設が次々に現れます。石川から15キロほど走ると、まもなく長浜です。
※なおこの区間を実際に走った時に突然の暴風雨に見舞われ、細かな点はチェックできていません。転倒までし、意気消沈しながら走った顛末は「自転車与太話」に記しました。
JR長浜駅
さざなみ街道から東進するとすぐに駅が見えます。長浜は湖北随一の観光地。豊臣秀吉ゆかりの地でもあります。古い町並みや由緒ある寺社、新しいショッピングスポット、グルメスポットが混在するおもしろいところです。締めくくりにこの町を楽しんで、あとはゆっくり輪行で帰ることにしましょう。輪行ポイント:JR北陸本線長浜駅



ぐるっとびわ湖サイクルライン(今津) 海津大崎周辺の桜並木 岩熊トンネル内部(右半分が歩道)
藤が崎あたりの道路 恐怖の賤ヶ岳トンネル 国道44号線(長浜まで18キロ)


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