「道」インプレッション 篠山街道


■風情のある丹波路

 京都から西に向かって国道9号線と国道372号線に沿うように走る篠山街道は、昔ながらの町並みと丹波路の豊かな自然が楽しめるところです。一部、交通量の多い区間(歩道なし)を走らなければならないこと、山間を抜ける街道のためそれなりのアップダウンが避けられないこと(ブロンプトン+私の脚力=押し歩き……)、この2点が自転車乗りには辛いところですが、総じて言えば、満足感の高いサイクリングコース(ポタリングと呼ぶにはハード)として楽しめるでしょう。里山の情緒と多彩な味覚を心ゆくまで味わうことができます。
 なお途中でトイレはほとんどありません。未確認ですが、点在する神社で探すのが確実だと思われます。また旧街道沿いにはコンビニはおろか、自販機もほとんどなく、集落内の「開いているかいないかわからないよろづ屋」以外は補給食を買う店がまったく見あたらないので、走り出す前に亀岡や篠山の町中で買い込んでおくことを強くお勧めします 。


日置近辺(兵庫県篠山市)
デカンショ街道(兵庫県篠山市)
福住近辺(兵庫県篠山市)
湯ノ花温泉(京都府亀岡市)


ポイント
コメント
JR京都
 
市内および国道9号線という交通量の多いところ(らしい)。
JR亀岡
駅前は賑わっています。改札を背にして右手のバス停を越えると、古い建物が連なる町並みが見えます。旅館や和菓子屋があります。
輪行ポイント:JR嵯峨野線亀岡駅
やや道筋がわかりにくくなるので、古い造りの町家に注意しながら走ります。京都縦貫自動車道をくぐり抜けると、徐々に視界が開けてきます。
佐伯
最初の大きな集落。古い造り酒屋も街道沿いにあります。稗田野神社を過ぎると集落も終わりで、その後は歩道の切れる道を、大型車に注意しながら走ることになります。
湯ノ花温泉まではダラダラと登り続けます。けっこう上りで辛いところ、すぐ横を自動車がすっ飛んでいくのであまり楽しくない区間です。この地域に関わりの深い鬼の人形があちらこちらで見られます。
湯ノ花温泉
京の奥座敷とも呼ばれる温泉街です。派手さはなく、落ち着いた雰囲気を漂わせています。資料によれば入浴のみ可能なところもあるらしいので(平均1000円)、篠山方面から自走してきた場合、ここで汗を流すのもよいかもしれません。
トラックや乗用車とともにダウンヒル。楽しいような、楽しくないような。下りきったあたりで、新道と旧道の分岐点があります。谷性寺へは北側の道を選びます。
谷性寺
明智光秀の首塚で知られる寺。こぢんまりしています。
道なりに行くと、やがて新道に出ますが、それを越えて南側にある旧道へ。
宮前・東大谷・南大谷
このあたりの集落には、雰囲気のよい昔ながらの町家や商家が立ち並んでいます。あまりペースを上げず、のんびりとその佇まいを味わいましょう。細かいアップダウンがあります。南には半国山(北摂第三の山)の姿も望めます。
埴生で新道に合流しますが、すぐに南側へ行く分岐があるので、そちらを選びます。篠山方面から来た場合、十川産業という工場が目印になりますので、見落とさないように気を付けてください(篠山方面からだと南大谷に入るところが特にわかりにくい)。
南八田
ここもよい雰囲気の集落です。
小さな峠があります。けっこう手強い。しかも狭い道を大型車がけっこうな車速で通り過ぎていきます。峠を抜けて園部川沿いの県道と合流する地点に、自販機コーナー(休憩用のいす・テーブルあり)があります。ここには飲み物以外にカップラーメンの販売機もあります。この先、最大の難所である天引峠がありますから、しっかりと補給しておきましょう。
天引
落ち着いた佇まいの民家が並びます。でもあの金属製の屋根カバー(?)はちょっと無骨ですね。よそ者の戯言です。お許しください。
いよいよ最も厳しい峠道の始まりです。私は早々に諦めて押しました。ここもすぐ横を車が走り抜けていきますので、歩くにしろ、走るにしろ、要注意の区間です。
天引峠
苦労してたどり着いた割には景色がよくありません(というか、見えないよ……)。峠という看板もなし。道端で静かにお地蔵様が出迎えてくれるのみです。ここが京都府と兵庫県の県境です。
爽快に下ります。右手に綺麗な里山の風景が広がり、たいへんすばらしい眺めです。
原山口
原山口のバス停のところで新道と旧道が分岐します。南側の旧道を選び、福住の集落へ。
相変わらずいい雰囲気。
福住
かつては本陣もあった宿場町だそうです。風格のある昔ながらの家並みが楽しめます。軒先には丹波名物の黒豆や小豆の干してあるのも見つけられます。
福住小学校前を過ぎると安田の大杉があります。ここで新道と合流しますが、そこには大きなローソンがあります。この店はたいへん貴重な補給地点です。飲み物、食料など手持ちがない場合は、必ず買っておきましょう。トイレも二室あり。綺麗に掃除されていました。
飛曽山峠
小野駅跡を過ぎるとダラダラ登りで、その先が小さな峠です。デカンショ街道の看板も目につき始めます。
車の多い新道のすぐ脇に静かな旧道があります。当然そちらを走ります。
日置
小さな集落ですが、いい感じに古びた家が続きます。
ここも車の多い新道のすぐ脇に静かな旧道があります。そちらを走ります。
八上
篠山城を起点にした最初の一里塚があります(下写真)。その先の集落は比較的大きめで、これまでの集落と同じように歴史と生活が感じられます。謎の古道具屋がありました。また集落の西はずれには、史跡に指定されている重兵衛茶屋の建物が残っています。
新道を渡り北側へ出ます。ここからは一筋に篠山の中心を目指します。
京口橋
篠山の城下町の入り口です。車用と歩行者用の橋が別に架かっています。
北上。
河原町妻入商家群
篠山の商業の中心地。道路や街灯も統一したイメージで整備されています。観光客が多く見られます。土産物店もあり。
 
篠山城跡
篠山城跡を中心にさまざまな観光施設、商業施設があります。小豆・枝豆・松茸・猪肉・栗など名物がたくさんあるので、おみやげには困りませんね。
輪行ポイント:JR宝塚線篠山口駅(かなり遠い、城跡からは南西方向)


天引峠(京都府亀岡市)
八上の一里塚(兵庫県篠山市)

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