小児がんて何だろう?

 

 小児がんという言い方自体はどこかで耳にしたことのある人は多いでしょう。では小児がんとは何なのか?もちろん本質的には大人のがんとほぼ同じものではあるのですが、やはり違った特徴も見られます。また一口に小児がんと言っても千差万別、乳幼児に多い神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、肝芽腫などの大人では見られないもの、白血病などのように年齢にあまり関係なく幼児から老人まで罹るものまでいろいろです。大人に多い胃ガン、大腸ガン、肝臓ガン、肺ガンなどは子どもではほとんど罹ることはありません。

 小児がんには病気そのものの特徴というのもありますが、冒されるのが子どもということでの大人とは異なった問題がでてきます。もちろん大人であれば社会の一員として、家族を支える立場としてなど大変な面はありますが、子どもにとっての一年が大人の一年とは大きく異なっているのも事実でしょう。現在、小児がんの過半数はいわゆる治癒という状態になります。また治る率は年々よくなっています。治癒した子どもたちは小児がんの経験者として、その後の長い人生を歩んでいかなくてはなりません。そのためにはやはり周囲のさまざまなサポートが必要になります。治療中の学校の問題、進学や就職、あるいは結婚や出産など、いろいろな場面が考えられます。

 これまでは医療者は病気を治すことにすべての力を注ぎ、治ればああよかったで済ませている場合が多かったのではないでしょうか?でも小児ガンが治る病気になりつつある今、子どもたちにしてあげなければいけないことは、抗がん剤や手術のような治療だけではなくなったのです。

 残念ながらこういったサポートの現状は寂しい限りです。首都圏の大病院であればまだしも、わたしの住む北海道で治療を行っているのは札幌ばかりではありません。地方で治療を受けている子も多いうえ、札幌ですら院内学級の問題さえも解決されていません。ソーシャルワーカーによる支援などまだまだという段階です。告知の問題も、治療中になされるのはそれ程多くないでしょうし、すでに治療が終了してしばらくになり病院や主治医との関係も薄くなっている時期ではいったい誰がどこでどのようにすればいいのかわからない場合もあるでしょう。親が告知というのも考えられますが、たくさん湧き出してくる本人の疑問や悩みにじゅうぶん答えられるだけの知識はないでしょう。考えれば考えるほどに気の遠くなるほど問題は山積みです。

 

 小児がんとは実際にどんなものなのか、治療はどのようにして行っていくものなのか、解説してみたいと思います。(なるべくわかりやすく心がけるつもりですが、もし、ご質問があれば何なりと。内容に誤りなどお気付きの点がありましたら、ぜひ知らせてください。内容は正確を期すつもりですが、専門医ではありませんので。)

白血病
検査や治療など他のがんにも共通する内容を書いていますから、お読みください。

悪性リンパ腫

神経芽細胞腫

網膜芽細胞腫

脳腫瘍

骨肉腫

ウイルムス腫瘍

筋肉の腫瘍(横紋筋肉腫など)

肝芽腫