cinema de cinema 


私は映画が好きです。
映画のおもしろいところはその時の自分の精神状態や
環境で色々な感じ方をすることです。
10年前に見た時にたいして気にもとめなかった映画が
10年経ってまた見てみたらなんだかとっても良かったってことが
あったりします。
そんな奥深さに惹きつけられるのかもしれません。

このページでは私が今まで見た映画で好きだなって思うもの、印象に残ってる
場面、どうも今ひとつだけどなぜか気になるものなどを取り上げました。
「あー、この映画ね、見た、見た。そんなに良くなかったけどな」とか
「あー、これ私も結構好き」とか色々感じながら読んでもらえたらうれしいです。



Cinema indexはこちらから 

NEW  15.アメリ  2001年(フランス) オドレイ・トトウ、マチュー・カソヴィッツ

モンマルトルのカフェで働く空想好きで少し引っ込み思案のアメリは
小さなイタズラをして周囲の人たちを幸せな気持にしていた。
そんなアメリが恋をして・・・・・・

やってしまいました・・・・
自分にとっておもしろい映画を見てるはずなのに、途中少しの間、記憶がないのです。
たまにあるのですが、睡眠不足の日に映画を見ると映画のおもしろい、
おもしろくないにかかわらず、一瞬ふっと寝てしまうことがあります。
多分その間、一分もないはずなんですが、「あっーーーっ!!」って
悔しい思いをすることがあります。
アメリでもやってしまいました。
アメリが意地悪なマーケットのおじさんの家でなにやらいたずらをしかけてる時に
ふっと記憶が飛び、おじさんの叫び声で目が覚めました。
「何したの?何があったの?」
頭の中にハテナマークが飛び交いました。
でもでも私が寝てしまったからといってこの映画が単調だったかっていうと
そんなことはありません。
子供の頃のアメリとその家族のエピソードもひきつけるものがあり、
大人になったアメリとそのまわりの風変わりな人達とのエピソードも
なかなかよくできてました。
睡眠不足の時に「おもしろそうな映画」を見に行くのはやめた方がいいなぁと
つくづく思いました。

アメリの寝室の赤い壁とアメリの黒い髪と瞳のコントラストが
なんともいえずよく、幸せな結末に見終わった後、足取り軽く
映画館をでることができた映画でした(寝てたくせに・・・・)





 14.オー・ブラザー! 2000年(アメリカ) ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ

1930年代、ミシシッピーの片田舎で3人の囚人が宝の山を
探し当てるために脱獄する。ハプニング続出の道のりの中で
3人はいつしか本当の宝物に気がついていく・・・

コーエン兄弟の映画は「バートン・フィンク」しか見たことが
なかったのですが、この映画は評判がかなり良かったので、
お友達を誘って見に行きました。
見る前は「主演がジョージ・クルーニーっていうのはどんなもんなのかなぁー」と
正直思っていたのですが、これがものすごいダメ男ぶりを
発揮していて、かなり笑えました。
ストーリー自体も良くできていて、最後は「うーむ」と友達と
うなってしまいました。映像もキレイで久しぶりに
「見て良かったー!」と思った1本でした。

後日談・・・・数日後、ビデオで同じくコーエン兄弟の「ファーゴ」を
見ました。こらちも違った意味で見ごたえありました。
映像がキレイで、時々ショッキングな場面もありましたが、
こうゆう殺人事件がらみの映画にしては、見終わった後に
悲壮感がありませんでした。




13.アタック・ナンバーハーフ 2000年(タイ)

おかまだからという理由でチームに入れてもらえないバレー選手と
その選手達を認めチームを作ったおなべの監督が
国体に挑む笑いあり、涙ありのコメディ。なんと実話です。

かなり笑えました。見てる時いつのまにか映画館全体が
アットホームな笑いに包まれました。
主人公のジュンがサーブを打つまでクネクネ、シナシナしてるのに
サーブを打つ瞬間、男の本能がちらっとでるのかものすごーい
力強いサーブを放ち、その後またクネクネ、シナシナになる
その変化とか、レシーブをしようとして自慢の爪が折れてしまい、
泣き出す水牛のような大男とか、随所、随所に
笑えるシーンが織り交ぜてありました。
でも笑いばかりではなくてちょっとだけうるっとくるようなとこもありました。
差別に負けない彼女(彼)らのひたむきさ、「私達はちょっとだけ
他の人と違うだけなの。個性だと思って認めてね」という言葉。
認めますとも。



12. リトル・ダンサー 2000年(イギリス) ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ

11歳のビリーはママを去年亡くしたばかりで炭坑労働者のパパと
兄のトニーと暮らしている。
ある日ビリーが通っているボクシングの練習をするホールの隣に
バレエ教室が引っ越してきた。
ひょんなことからビリーにダンサーとしての素質を見出した先生は他の生徒は
そっちのけでビリーに熱心にバレエを教える。
ある日ビリーが女の子達にまじってバレエを踊っているのを発見したパパは
大激怒。バレエ教室に通うことを禁じてしまう。
踊りたい気持ちを押さえられないビリーは真夜中に親友のマイケルと2人で
ホールに忍び込み、こっそり踊ってるところをパパに見つかってしまう。
パパははじめて息子の才能と情熱に気づき、
オーディションを受けさせるために亡くなった妻の遺品をこっそり質に入れた。
ビリーとパパはロイヤル・バレエ学校のオーデションを受けることが
できたが・・・・・・

ビリーがパパの目の前で踊るダンスが今まで見たことないくらい
迫力のあるダンスで、とっても攻撃的でした。
踊りたいという気持ちが痛いくらいに表現されていて、
その場面に目が釘づけになりました。
Tシャツにショートパンツ、白いソックスに黒いスニーカー。
ビリーの少年らしい振り付けにぴったりの服装が更に
良いスパイスになっています。
ダンスもさることながら、夢を求めるビリーのひたむきさと、
ビリーを応援する家族の姿が見終わったあと実に
さわやかな気持ちにさせてくれるステキな映画でした。
ちなみにこの映画は2000年カンヌ国際映画祭監督週間の
クロージングで上映され、涙と笑いと感動で絶賛されたそうです。
その後、各国で公開され大ヒット、特にアメリカでは限定公開にも
かかわらず興収トップ10入りする異例の大ヒットだったそうです。




11. ダンサー・イン・ザ・ダーク 2000年(デンマーク) ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ

セルマは息子のジーンと2人で、警察官ビル夫妻の庭先の
トレーラーハウスで貧しい暮らしを送っているチェコの移民。
そのセルマは先天性の病を患っていてもうすぐ失明してしまう日が近い。
最愛の息子も目の手術を受けなければセルマと同じ
運命をたどることになる。そのため、手術費用を貯めようと懸命に
働いていた。ある日、ビルから秘密のハナシとして実は家計が苦しくもうすぐ家も
抵当に入れられることを聞いたセルマは同じく秘密よと
自分が失明することや息子のために手術費用を貯めていることを打ち明けてしまう。
そして少しずつ歯車が狂っていく。
セルマのお金を盗んでしまったビル。その時あやまってビルを殺してしまい、
裁判にかけられるセルマ。必死でセルマの罪を軽くしようと働きかける
セルマの友人達。でもセルマにとって何より大切なのは息子が
目の手術を受けて失明をまぬがれることだけだった。


映画が始まる前にドアの前に立って並んでいた時、
びっくりするようなことがありました。
前の回を見てでてきた人の中の1人が、待っている私達に向かって
「今の映画、なーんにもおもしろくなかったよ」と言ったのです。
映画がおもしろかったとかおもしろくなかったとかいうのは個人の主観だから
その人がどう感じようとそんなことはどうでもいいことなんですが、
こちらから聞いたわけでもないのに、
ネガティブな感想をまさに今から見ようとしてる人に言うのって
なんか常識ないよなぁって思ってしまいました。
並んでいた人達も「ひどいこと言うなぁ」と一様にびっくりしていました。

さてさて、まっーたくおもしろくなかったと聞いた直後に見たこの映画、
おもしろくなかったどころか、久しぶりに心が揺さぶられるような感じでした。
弱さと強さ、愛と憎しみ、相反するものが入り混じって、
ずしりときます。衝撃的な最後は私にはちょっとヘビーすぎて
すぐにまたこの映画を続けては見れないなぁと思いました。
でも何年か経ったらまた見たいです。絶対に。



10. 1941 1979年(米)ジョン・ベルーシー、ダン・エイクロイド

1941年12月13日、パール・ハーバー攻撃直後、カリフォルニアの海岸に
大日本帝国の潜水艦が出現し、隊長の命令による
ハリウッド攻撃でロサンゼルスの街は大混乱となる。
ベルーシーとエイクロイドのブルース・ブラザーズコンビが大暴れする
はちゃめちゃコメディ。


これは20歳くらいの時に何を思ったのかレンタルビデオで借りて見た映画なんですが、
もうめちゃくちゃにおもしろかったです。
監督名を見てちょっとびっくり。スティーヴン・スピルバーグなんです。
スピルバーグもこんなドタバタコメディを撮っていたんですね。意外です。
大日本帝国の隊長役の三船敏郎もいい味でてました。



9. ギルバート・グレープ 1993年(米)ジョニー・デップ、レオナルド・デカプリオ

ギルバートは生まれてから24年間1度も故郷の田舎町を出たことがない。
過食症で異様に太り7年間1歩も外に出ていない母や脳に障害を持つ
やんちゃな弟の面倒を見なければならないからだ。
そんな彼がキャンピングカーで旅暮らしを続ける少女ベッキーと知り会い、
少しずつ彼の内面が変わっていく・・・

この映画も試写会で見たのですが正直こんな良い映画だとは思っても
いませんでした。家族の絆を描いた映画はどこかしらヘビーな感じの
するものが多いのですが、ユーモアいっぱいで、でもところどころ
はっとするようなセリフもあり見ごたえがありました。
今でも覚えているベッキーのセリフにひとつこんなのがありました。
「私はみかけの美しさにはなんの興味もないの。
月日がたてば顔にシワができ、白髪がではじめる。
そんなものより大切なのは何をするかでしょう。」



8. キャリー 1976年(米)シシー・スペイセク

高校のクラスメイトからいじめらていたキャリー。
しかし彼女には超能力がありその力はパーティーの夜、
憎しみの感情により爆発する。

忘れもしません、まだ私が小学生だった遠い昔。
土曜日の昼下がりにこの映画がテレビで放送されていました。
なぜ見ていたのかそのへんのことはまったく覚えていないのですが、
キャリーがクラスメイトからバケツいっぱいの豚の血を頭からかけられる
シーンが目に焼き付いてしまい、白いドレスで血だらけのキャリーが
叫ぶ姿が何度となく浮かんできてイヤーな気持ちになったものです。
子供の時にあまり血まみれの映像を見ない方がほんといいなぁと
つくづく思いました。
なんとなく自分の中ではトラウマ的な要素を含んだ1本。



7. 運動靴と赤い金魚 1997年(イラン)ミル・ファロク

アリ少年は妹ザーラの修理したての靴を無くしてしまう。
家計が苦しくてそのことを両親に言えない2人はアリの靴を替わりばんこに
履いて学校に通うことにする。そんな時小学校のマラソン大会が
開催され、3等の賞品が靴だと知ったアリは靴を獲得するために
奮闘するが・・・・・

2人が1足の靴で学校に通うために、靴を履いて先に学校に行ったものが授業が
終わると猛烈な勢いで走っては家に帰り、もう一人に靴を替え、
また大急ぎで走って学校に行くシーンがなんとも印象的でした。
そしてクライマックスで少年がマラソン大会で走るシーンは手に汗を握りました。
ハラハラ、ドキドキ。結果は・・・・・
おかしくもカナシイ結末。
ラストシーンで水の中で泳ぎまわる金魚の群れに足を入れるシーンでは
金魚の赤と足の白のコントラストがきれいでした。




6. ロッタちゃんはじめてのお使い 1993年(スゥエーデン)グレテ・ハブネショルド

5歳のロッタちゃんは悪い夢を見て、ご機嫌斜めのある朝、「チクチクして
イヤー」とハサミでセーターを切り刻み、ママとケンカして、隣に住んでいる
ベルイおばさんの家に家出してしまう。
寂しくなって迎えにきたパパと家に戻ったロッタちゃんだったが、
クリスマス近いある日事件が起こった。

ロッタちゃんはおそろしいほどずっとふくれっつらで
でこっぱちのかわいい子でした。
でもでもロッタちゃんと同じくらいかわいかったのが子供部屋の内装です。
北欧ならではの色使いの家具、ちょっとした工夫、とっても参考になりました。
ロッタちゃんはこまっしゃくれたかわいい子なので、
子供がキライな人はあまり見ない方がいいかもしれません。




5. パーフェクト・ワールド 1993年(アメリカ)ケヴィン・コスナー、クリント・イースト・ウッド

両親の愛を知らない囚人ブッチは刑務所を脱走し、少年を人質にして
逃避行を続けて行く。そのうち少年はブッチの中優しさを感じ、ブッチは、
少年が自分と同じような環境に育ったことを知り絆が芽生え始めるが・・・・・・・

試写会のチケットが当たったので「じゃー、行こうか」ってあまり
期待をしていなかったのですが、期待しないで見た映画ほどその映画が
自分の涙腺に触れた時大泣きしてしまいます。
実は私は子供の映画に弱いです。
特に男の子がけなげだったりすると涙腺が弱くなる傾向にあります。
そんなわけでこの映画はかなり泣いた記憶があります。
ブッチと少年の心が通いあっていく様。
そしてカナシイ結末。
ほんとはもう1度見たいのですが、はじめて見た時にあまりに
泣いたので見ていません。




4. ナビィの恋 1999年(日本) 西田尚美

奈々子は都会の喧騒に疲れ、故郷の沖縄に。
同じ舟にはいわくありげな老紳士、本土から来た風来坊の若者。
沖縄では祖父の恵達と祖母のナビィが出迎えてくれた。
しばらくすると奈々子はナビィの様子がどうもおかしいことに気がつく。
実はいわくありげな老紳士はナビィが60年前に引き裂かれた昔の恋人だった。

邦画は普段あまり見ないのですが、この映画は今まで見た邦画の中で1番笑って
1番泣きました。老婆ナビィの恋心。60年間の思い。
ナビィを愛する祖父の恵達の思い。ストーリーの良さに加え、
この映画は色の強さが印象に残りました。
沖縄のきれいな花の赤。その赤がスクリーンの中でひときわ映えます。
それと音楽。沖縄の歌って心に残りますね。




3. Buffalo '66  1998年(アメリカ) ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ

5年ぶりに刑務所を出所し、故郷に帰るビリー。ところがビリーは両親に
服役してたことを隠し、政府の仕事につき、リッチという妻と暮らしていると
うそをついていた。
母親にリッチを連れて帰るとウソをついたビリーは通りすがりの女レイラを拉致し
両親の前で自分の妻役を演じるように脅迫する。
ビリーは誰かに愛されたいと願いながらも体に触れられることさえ
拒んでしまう臆病な男。
そんなビリーをレイラは包み込んでいく。どんどんと優しさを取り戻すビリー。
しかし彼には命をかけたある男への復讐が残っていた。

人は人を好きになると変わるんだなぁーって素直に思えた作品。
最後の5分間のビリーがとってもキュートで、見終わった後ちょっと心がうきうきして
しまいました。主演のギャロもクリスティーナ・リッチもあくが強く
かなり気になりました。特にギャロの演技とは思えない落ち着きのなさとリッチの
かなりふくよかなボディラインが目に焼き付きました。




2. 道 1954年(イタリア) ジュリエッタ・マシーナ


大男で粗暴な大道芸人のザンパノはジェルソミーナという知的障害の娘を
雇って旅から旅の生活を送ります。
ジェルソミーナはザンパノからひどい扱いを受けますが、サーカスの団員から
心の慰めを得ます。しかしこの団員とザンパノは仲が悪く、
ふとしたはずみでザンパノは団員を殺してしまいます。
嘆き悲しんだジェルソミーナは泣いてばかりで役にたたなくなり、
ザンパノは彼女を置き去りに町を去ります。
数年後、ジェルソミーナの死を知り、ザンパノは・・・・・・

これは50年位前のイタリアの映画です。
全体的に物悲しい映画なのですが、大好きで繰り返し見ています。

失ってみてはじめてその人の大切さがわかることってありますよね。
この映画にでてくる大道芸人のザンパノはまさにそんな気持ちを味わいます
この映画は白黒映画で音響も決して良くありませんが、それがかえって
  この映画を良さを増しています。
ロータの音楽も素晴らしい。
主演のジュリエッタ・マシーナは決して美人じゃないけど、
おどけた感じがかわいらしくて好きな女優さんの中の1人です。




1. シザー・ハンズ 1990年(アメリカ)ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー

発明家の博士によって生み出された人造人間エドワード。
完成直前に博士が急死したため彼は両手がハサミのままこの世に取り残される。
親切なボックス家に引き取られハサミを使った特技で町の人気者になるが、
強盗事件に巻きこまれ彼は町を追われる。
繊細な心を持つエドワードとボックス家の娘キムは互いに惹かれあいながらも・・・

私はジョニー・デップが大好きです。この映画のエドワードの
優しいまなざしに惹かれ彼のファンになりました。
両手がハサミゆえに愛するキムを抱きしめることも
できないせつなさを彼は目だけでみごとに表現してます。
それとひとつ好きなシーンがあって、それはキムが雪の中でゆっくりと踊るシーンが
あるのですがその時に使われている曲とその場面がマッチしてておとぎ話を
見ているようでこのシーンを何度も見たくてビデオを買ってしまいました(笑)
監督のティム・バートンはこんなファンタジーな世界をいろいろな映画の中で
見せてくれます。



時々更新します。