虹 の 橋
天国の少し手前に 虹の橋というところがあります
限りない親しみと慈しみで結ばれた友がこの世を去ると
彼らはそこへ行くのです
一面に広がる野原や丘を
皆元気に駆けまわり 一緒に遊ぶのです
おいしい物や水がたっぷりあり お日さまも笑っています
豊かで幸せなところです
病気だった子も年老いていた子も 元気いっぱいに若返り
病み傷ついた身体も回復し すっかり丈夫になっています
夢や思い出の中でしか会えなかった姿そのままです
ところが
こんな幸せの光に包まれながらも
かれらにはひとつだけ翳りがあります
前の世界でお別れしてきた
あの特別な友がそばにいないということです
ある日 皆で遊んでいるとき
ひとりが急に立ち止まり 遠くを見つめます
その目はある一点を捕らえて離しません
その身体は衝撃で震えています
仲間の輪から飛びだすなり 一心に草原を駆け抜けます
彼方に見える人に向かってひた走り
ついにふたりは再会するのです
固く抱き合うふたりは もう二度と離れることはありません
接吻の雨と抱擁と愛しいやわらかなぬくもりが
ふたりを包みます
決して心を去ることのなかったその信頼に満ちた目は
お互いを見つめています
そして、ふたり一緒に虹の橋をわたってゆくのです
*作者未詳*
“The Rainbow Bridge”より
翻訳・意訳 Patarina