石原東京都知事が自衛隊に対する演説の中で、「震災が起こったときに、第三国人が騒乱を起こす可能性がある。その場合には、自衛隊に出動してもらわねばならない。」と述べたそうで物議をかもしている。第三国人については、不法に入国したと断りがあったそうだが、常日頃から独善的な言動の多い彼のことであるから、このぐらいのことは言いかねない。恐らく本音であろう。
いうまでもなく、関東大震災の時に、多くの在日外国人(特に当時の朝鮮人)を疑心暗鬼の目で見て、迫害し、殺害した例もあったのだから、都知事のこのような発言が伏線となって、東海大地震が発生したらデマが飛んで、不祥事が発生する恐れがある。まことに軽率な発言である。
第一、神戸の震災の時も、騒乱事件など起こっていないではないか。
ここでよく考えてほしい。
この発言と、議論なしにいきなり銀行に外形課税をかけるというような乱暴なことが、その根っこのところでつながっているということである。つまり彼の極めて独善的な性格である。
銀行への課税は、世論の喝さいを受け、都議会も圧倒的多数で提案が可決されたのだから、舞い上がってしまい、平気で日ごろから考えていることを発言したのであろう。
銀行は政府から多額の資本注入を受けておきながら、行員たちには世間水準よりはるかに高い給与払い続け、そうしなければ人材が確保できない、などと開き直っているのだから、同情する必要はさらさらない。
しかし資本注入は、金融不安からくる恐慌を回避するために行ったのであり、必要悪ともいえるものである。
そして政府がそれを行ったということは、われわれの税金を使ったということである。
だから東京都はその上前をはねたというにすぎない。石原都知事はわれわれの税金を巻き上げたようなものである。
それに拍手を送る世間も世間なら、圧倒的多数で可決する議会も議会である。
冷静な検討も、論理的な議論もほとんど行わないままこのようなことが決定してしまうのだから、今の世の中の世論形成は極めてあやふやである。それに乗じている独善的な性格の都知事は新しい政党をつくるかもしれないということだ。危険なことである。
また石原都知事は、大国である中国は小さな国に分割すべきであるなどと言っている。これは台湾のことが念頭にあるからだろうが、内政干渉も甚だしい発言である。もし日本が他の国から、経済力が強すぎるから分割しろなどと言われたら、どうするつもりであろうか。
品性下劣ではあるがおよそ無害な横山ノック元大阪府知事より始末の悪い知事である。
取り柄は特定の政党や宗教団体のひも付きではない、ということかもしれないが、新しい政党を作るなどということを考えず、もっとおとなしく地道に行政に取り組んでほしい。もっとも独善的な性格の彼のことであるから、できない相談かもしれないが。
以上
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