2009年8月31日のテーマ

衆議院選挙が終わったばかりだが、前回(7月末)のこのパスカルの論評で自民党大敗の選挙の結果を予測し、その原因まで分析、的中しているので、今回はあまり触れないでおく。
ただ民主党には、自分たちの政策が国民に受け入れられたのだと勘違いしないで欲しいとだけ言っておく。
国民は政官癒着の自民党体質に飽き飽きしただけなのだ。
自民党の当選結果は改革派と改革反対派の勢力が拮抗しているようだが、どちらの派も自分らしさを出した候補者が生き残ったようだ。
涙ながらの訴えとか、土下座などやっているようでは、時代に取り残されるだけだと苦言を呈しておく。
大差で敗れた堀内光雄が、「選挙期間中逆風は感じなかった」などと言って居たが、この手の人間がいかに世間の事情に疎く、自分を取り巻く支持者の(既得権益者の)のほうばかり向いているかということを表す典型的な例だ。
国民所得OECD諸国中19番目産油国を入れれば44番目と、どんどん遅れていっている日本経済を立て直さなければ、何も出来ないことを与党も野党もしっかり考えて欲しいと思う。
さて、「一犬虚を吠えれば万犬実を伝える」という諺がある。
今回の選挙の結果を見ても判ることだが、日本の国民性のひとつに、ある方向性が出ると、あまり議論せずにそちらにどっと流れてしまう傾向がある。
マスコミがこれを煽りたてるから、これがますます助長されてしまう。
よく、・・・・ということが判りました、という報道がなされるが、実は碌に検証されていない単なる情報に過ぎないことが多い。
その情報(為にする情報が多い)に振り回され、日頃は政府や役人の悪口ばかり言っているくせに、何かことがあると、政府は何をしているのだ、監督官庁は対策を出せと世間はうるさい限りだ。
だから危機を煽れば、予算がつくようになってしまった。
学者には研究費、役所には対策費だ。
前にも言ったので詳しくは述べないが、新型インフルエンザに対するバカ騒ぎ。
死亡率が在来型の100分の一くらいなのに、そのことには触れない。
このように論ずると、「人が死んでも平気なのか」という見当違いの批判が帰ってくる。
要は費用対効果なのだ。
回転ドアにはさまれて死亡事故が起これば、日本中の回転ドアが止まってしまう愚かさ。
事故死の内、自動車事故に次いで件数が多いのは階段転落死。
日本中の階段を無くし坂道にしたりしないだろう。
温暖化で海面が5メートルも上昇するというガセネタ(IPCCでさえこのままCO2増え続けても2000年後といっている)を飛ばした結果の堤防増強や高所へ移転するための宅地造成対策。
もしCO2が温暖化の原因だとしても、その元となる化石燃料は1000年はおろか、50年くらいで尽きてしまうのではなかったのか。
もう忘れてしまったかもしれないが、一年前には、北京オリンピックが終わったら中国は政治的にも経済的にも破綻するといっていた政治家や評論家の意見が盛んに流され信じられていた。
中国との貿易や企業進出をけん制していたのだ。
そのくせ、日本ではさまざまな規制があって企業の成長が困難になっている。
来るのが疑わしい相模トラフに起因する地震に対する危機をあおり、それを予知するといって数兆円の費用を使って世界の物笑いになっている事実を国民は知らされていない。
地震発生早期通知などというわけのわからないシステムを開発してお茶を濁そうとしているが、今日までのところ何の効果も発揮していない。
日本の経済発展にぜひとも必要な外国からの投資、それなのに日本が買い占められてしまうなどといって国民に信じ込ませて妨害し、内輪だけで既得権益を守ろうとする役人たちと業界団体。
日本の食料自給率40%。
誰だってこれは大変だと思うだろう。
だがこれはカロリー換算。
金額で計算すると70%。
しかもこれには外国から買ってくる飼料で生産されている高カロリーの食肉類は自給率からはずされているから、この分を国産とすると自給率はもっと上がる。
40%は危機を煽ることによって農家や食肉業者の既得権益を守る口実で、考えても見て御覧なさい、日頃われわれが行くスーパーに並んでいる食品で外国直輸入のものなどあまりないではないか。
BSE発生率が日本より極端に少ないアメリカ産牛肉を危険とするのもこのたぐいである。
かんぽの宿払い下げ問題も、正義に名を借りた古い郵政ファミリーの既得権益を守ろうとする動きと思えば判りやすい。
一犬虚を吠えて万犬実を伝える社会の構図はまだまだあるが、このくらいにしておこう。
幸い今回の選挙で、多くの族議員が落選したので、期待薄ではあるが、少しは世の仲良くなるかもしれない。
最後に、医者(勤務医含む)については、共産党から自民党まで熱心に支えようとしているから、病気になりがちなわれわれ高齢者の受難は続くことを指摘しておく。
彼らは2700万の年収でも僻地に勤務するのは嫌だという世界に住んでいるのだ。
なお、高血圧、糖尿病、高コレステロール症、などと脅かされてもよほどのことがない限り薬など飲んではいけない。
検査数値が世界では平常値(つまり病気ではない)でも日本では病気なのだから。
  

以   上

今週のテーマに戻ります