2009年3月1日のテーマ

今このパスカルの論評を作成中に民主党小沢党首の第一秘書兼会計責任者の政治資金規正法違反で逮捕の報道があったので、急遽内容を変更しているところだ。
本人は無実を唱え、小沢本人も疚しいところは無い等と言っている。
過去のこの種の例での関係者はいつも最初はこうだが、結局引責辞任に追い込まれている。
検察としても、小沢は時の人であり、選挙後の総理間違いない政治家を取り上げるのだからよほどの自信がない限り、小沢の分身とも言える第一秘書を逮捕する筈は無い。
これで小沢党首の次期総理の目はなくなった、と見るのが自然だろう。
自民党の陰謀等と言っているが、ごまめの歯軋り、もうどうしようもないだろう。
100%確定ではないが、「秘書が秘書が」の言い訳など通用するはずも無いから、民主党は党首を挿げ替えて選挙戦を戦うことになるだろう。
否定すればするほど騒ぎが大きくなり、どんどん民主党の立場は悪くなるから、早めの収束を図ったほうが、民主党としては有利だ。
だが小沢は、今までも度々この論評で取り上げたように、ただただ総理大臣になることが唯一の生きがいの男だから、悪あがきすると思う。
もし彼があっさり後進に道を譲れば本人も見直され、民主党の自浄能力の評価が上がり、選挙にはプラスとなるだろう。
そもそもこの本来評判の良くない、暗い感じの不人気な男が党首でなければ、選挙は民主党の圧勝だとは、最近の麻生内閣支持率の極端な低迷以前から筆者が主張していたとおりなのだから、下手にかばい立てさえしなければ党首の交代は民主党に有利になるのだ。
そこでもし民主党が新しい党首(たぶん宇宙人鳩山由紀夫)で選挙に臨めば、自民党も麻生の首をすげ変えて選挙に臨むことになるだろう。
小泉元首相の言うとおり信頼性の無い党首は最悪だから、麻生の手で解散ということにはならないはずだ。
民主党が衆議院で勝っても、参議院では単独過半数ではないから、ねじれは続く。
そこに目をつけた自民党の連中が、いわゆる大連立を狙って最近しきりに民主党に秋波を送っている。
その筆頭が与謝野であり、極端なのが民主党と郵政民営化つぶしにタッグマッチを組んでいる鳩山総務大臣だ。
そもそも株式会社化(国が100%所有)されたこの巨大組織の民営化に向けて応援する立場にあるのに足を引っ張っているのだから、裏に何かがあると考えるほうが自然だろう。
竹中平蔵などは、ハッキリ郵政利権の復活を狙った動きだと言明している。
政治家や評論家の一部は、郵政関係の票が欲しいのだから等と言っているが、これは大間違いだ。
前回の選挙で郵政民営化に反対したのは、民主党なのだし、その民主党が政権を握ろうとしているのだ。
郵政票など自民党に戻ってこないのは自明の理ではないか。
自民党は官僚の尻馬に乗って、郵政利権の復活を狙ったりせず、小泉選挙のときの原点に返って、民主党と戦うべきで、そのことこそ選挙を有利に導くのだということをわきまえて欲しい。
だが自民党の森を中心とする守旧派はナベツネなどと組んで、逆の動きをするだろうから、この政党に未来は無いのだ。
もっとも小沢が失脚すれば、大連立など多分吹き飛んでしまうだろうから、この思惑も外れてしまうだろう。 自民党にとって最悪の選択肢は、消費税増税の親玉、元大蔵官僚の与謝野を担ぐことだ。
筆者の周辺も「与謝野だけは駄目だ」といっている。
そのとおり。
この人の言行不一致は麻生以上なのに信頼感があるなどという人がいるのは噴飯ものだ。
そもそも埋蔵金の問題が出たとき、財務官僚ともどもこれを否定し、「埋蔵金があるなどということは夢幻だ、あるなら見せて欲しい」とまでいっておきながら(このとき彼は消費税増税に財源を求めていたのだ)、いまではそのような資金があるなら有効に使ってなどといっている。
給付金問題のときも、真っ先に高額所得者はもらうべきではないと言い出し、可哀想に麻生首相はその言動に乗って例の「さもしい」発言をしてしまったのだ。
そして今は決まったものはみな貰うべきだ、などと与謝野はいっている。
そもそも、給付金が決まることを前提として「貰うべきではない」といっておきながら「決まったら貰う」というのははなはだしい言行不一致ではないか。
アメリカでサブプライム問題が起こったとき、「日本経済に与える影響は蜂の一刺しくらいのものだ」といってのけたくせに、今は「アメリカ発の金融不安に端を発する日本の未曾有の経済不況」などといっている。
このような先見性も分析力も現状認識も皆無の言行不一致人間が、今日本経済のかじ取り役の財務、金融、経済財政の三大臣を兼務しているのは不思議の限りだ。
任命するほうもどうかしているが、その任にあらずと辞退しないのも鉄面皮の限りだ。
おそらく、なんとしてでも消費税増税をしようという旧大蔵省DNAがそうさせるのだろう。
そしてこの人を総裁に担ごうとする自民党の連中がいるのは、まったくどうかしている。
自民党の生きる道は、派閥のボスや守旧派にお引取りいただき、民主党に媚を売るのでなく対決し、小泉時代のように新しい発想で、未来を切り開く政党に生まれ変わることだ。
悲観的では有るが、選挙の結果を見守りたい。
  

以   上

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