小泉首相の後継者は安倍官房長官と取りざたされたころから、彼は次期自民党総裁になるだろうが総理総裁の器にあらずと、このパスカルの論評では批判してきた。
口は威勢の良いことを言うが、もともと優柔不断の性格で煮えきらず、頭も良くなさそうだし、大事なところで決断を誤る可能性があるからである。
案の定、内閣発足間もないのに、総理の顔が見えてこないなどと批判され、内閣支持率は低下の一途だ。
靖国問題では「行くとも行かないとも言わない」などという玉虫色の決着。
内閣総理大臣としての参拝だから、内緒で行くことはできない。
やがては(一年以内には)その行動が明らかになるのだから、単なる問題の先送りだ。
中国、韓国を訪問したからといって、ただ行っただけ、外交的成果はなにもなく、共同声明すらなかったのだから何のために行ったのかわけがわからない。
これでもし靖国参拝したら相手は騙されたと思ってその反動は計り知れないだろう。
日本が核武装するかしないか「議論しよう」という問題も閣内不一致、党内不一致であるにもかかわらず、安倍首相は「議論をしたらどうかという意見だから、特に問題ない」というだけ。
本人の、この際議論しようとか、議論する必要はないとの判断は示さない。
郵政民営化造反議員の自民党復党の問題も、「中川幹事長に任せてある」と逃げる。
これだけ賛否両論があり、党内がもめているのに、一定の手続きがなされたので復党を認めるというだけ、本人の生の声が聞こえてこない。
これだけリーダーシップのない総理総裁では先が思いやられるというものだ。
対北朝鮮問題でも、相変わらず「拉致問題、核問題の六カ国協議での同時解決」などと非現実的なことを口走っている。
拉致問題は日朝二国間の問題であり、これを六カ国協議の場で持ち出せば、この問題に係わる金正日体制の立場からして、核問題そのものも棚上げになってしまう。
日本以外の国があからさまではないにしても、両問題を切り離せといっているのは当然なのだ。
とにかく核問題を解決しなければ、拉致問題の交渉も進展しないと悟るべきであり、そしてこの核問題こそが、日本の安全保障上の最も重要な問題なのだということを、安倍首相は国民に知らしめるべきなのだ。
思えば最後の小泉内閣は公然と小泉路線に反する行動をとる閣僚が相次いだ。
ある意味でレイムダック内閣だったのだから、当然とも言えるが、少なくとも小泉首相はこれを押さえ込むだけの力があった。
小泉路線を継承させるべく、次期総裁候補として安倍を官房長官に起用したのも、彼の個性のなさを見越したものだ。
だが自民党内では、彼の力量を見切って、旧勢力(アンチ改革派)の巻き返しが日増しに強くなってきている。
今回の復党組の議員の一人がこう言った。
「安倍総理は命の恩人、安倍首相に全身全霊を持って尽くす」
こんな国家や選挙民そっちのけの言動を喜んで聞いていたら、未来はないと警告しておく。
以 上
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