2005年9月24日のテーマ どうなるポスト小泉

このパスカルの論評が予言したとおり(怒れ日本の高齢者参照)投票率が上がったことは民主党に有利に働かず逆に自民党圧勝の原因となった。
政策を訴えても、そもそもそんな政策が民主党に実行できないことはこのパスカルも、有権者も見透かしていたのだ。
前にも記したが、郵政民営化絶対反対派から今の法案生ぬるすぎる派までいるのは、民主党も自民党も同じなのだが、それに対処する仕方が岡田民主党と小泉自民党がまるで違っていたのだ。
どんな綺麗なことを言っても実行力が無ければ絵に書いた餅、今の世の中改革が必要なことはその方向性に違いがあっても、誰もが理解しているのだ。
また今まで民主党に投票した浮動票は、自民党の腐敗体質、守旧体質、利権体質が嫌いでアンチ自民党として民主党に投票していたに過ぎないのだ。
だから守旧派と闘い、彼らを斬って捨てた小泉自民党に票が集まるのは当然なのだ。
当欄としても応援した甲斐があったというものである。
さて、こうして勝利した小泉自民党の今後はどうなるだろうか。
小泉は首相を辞めるとは言っているが議員を辞めるわけではない。
彼の目指す改革の行方を見守る上からも、次の内閣に対して影響力を行使できる様にするだろう。
彼の目指すところは派閥の解体である。
今回初当選した新人議員達に、派閥にとらわれないほうがよいとサジェスチョンしている。
このいわゆる小泉チルドレンたちが彼の今後の力の源泉となるだろう。
ではポスト小泉、次の自民党総裁は誰になるか。
話し合いによる全員一致か、公選か。
恐らく公選ということになるだろう。
そして結局は人気のある安倍副幹事長におちつくと予想しておく。
だがその場合自民党は最悪の選択をしたことになる。
この人はルックスもよく鷹派で威勢がよい。
だが筆者の見るところあまり頭もよく無さそうだし、演説も下手、第一親に似て優柔不断である。
民主党の前原新代表とは個人ベースではとても太刀打ちできないだろう。
今回の政局においても筆者がテレビで見聞きしたことだが、彼はある郵政民営化反対の議員から「貴方が総裁候補になったときは必ず投票するから今回だけは反対させてくれ」といわれ説得が腰砕けになったが、卑しくも副幹事長、全身全霊をもって法案を通す立場にあったはずである。
だったらかの議員にいう事は一つ「自分はこの法案に総裁と共に命をかけている、法案が通らなければ政治生命も無い、だから私を支持してくれるなら法案には絶対賛成してくれ」というべきではないか。
彼はそうした態度をとったか?
とらなかった。
また彼は自分の派閥の親分森喜朗から、「法案が否決されたら解散をしないよう小泉を説得してくれ」と頼まれ曖昧な返事をしている。
彼の立場はそんなことを心配するくらいなら、反対派を説得してくれと言うべきで(現に小泉は森から解散するなと頼まれ、郵政民営化の為なら殺されてもよい、反対派を説得してくれといっている)優柔不断な態度を取るべきではないのだ。
この2点を取っても、彼の発想、スタンスがわかるというものだ。
このような彼の資質を小泉首相はとっくに見破っている筈だ。
彼の人気は利用したが、政策の中枢からは巧みに外してきた。
だが党の大勢が時期総裁は安倍ということであれば、彼はあえて反対しないだろう。
もしかすると推薦するかもしれない。
手ごわい相手でも無し、小泉チルドレンを背景に彼を操ることなどわけないからだ。
でも筆者は小泉が最後の段階で目立たない形で安倍外しをするような気がしてならない。
小泉の考えを理解しこれを下世話な形で代弁しているのはかのハマコーである。
そのハマコーがあるテレビ番組で思わず口走った。
「もし間違って安倍が時期総裁になったら・・・・」
間違って、と言っているのである。
では誰が小泉後継に相応しいか。
筆者は思いきって竹中平蔵を挙げたい。
困難な金融改革をやってのけ、郵政民営化の立役者、そしてこれからの改革、規制緩和、小さな政府の実現をやってのけられるのは、政官業の癒着には全く関係の無い彼を置いては無いと思う。
勿論常識的には考えられない。
彼は学者出身の一年生議員、しかも参議院議員、派閥とはいっさい関係ない。
新人議員は派閥ではないとする政策集団、勉強会、つまり派閥に参加し始めたようだが、自民党が依然として旧態依然たる派閥による運営をするならばそれは今までと全く変り無い。
国民の期待を裏切ることになるだろう。
大変思いきった提案だし実現の可能性も殆ど無いが、小泉首相のバックアップを期待したい。
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政界鳩派でありながら、鷹派中曽根首相を支えた後藤田正晴氏が逝去した。
好きだった氏の死を痛むと共に、氏の言葉を紹介しておこう。
それは日本人の特性に付和雷同するところがあり、それが心配だ、というものだ。
戦時の日本をよく知る人の貴重な言葉として受けとめたい。
筆者の出身校慶應のモットーは独立自尊である。
やれ愛国心が足りないの、道徳教育をやれとかうるさいが、お定まりの正義の押しつけは百害あって一利無しと指摘しておきたい。
  

以   上

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