05年1月29日のテーマ 恥を知れ安倍、朝日、NHK

声明合戦を繰り広げている安倍晋三、朝日新聞、NHK。
威勢だけはいいが、名誉毀損で訴えることもなく、事態は互いに自分の立場を主張するだけで終わりそうだ。
例え裁判ということになっても、どうせ判決ではなく和解ということになるだろう。
何故か。
状況から判断する限り、お互いそれぞれ後ろ暗いところがあるに違いないからだ。
証拠はないが筆者の想定は次ぎのとおりだ。
安倍晋三は、番組の内容に関し圧力をかけたことはない、NHKだから公平公正にやってくださいと言っただけだ、と述べている。(テレビ朝日報道スペシャル)
これはNHKが予算の説明に安倍氏のもとに赴いた際に、問題となっている番組の内容を説明した時のことだ。
ここで疑問が生じる。
何故数多あるNHKの番組のなかでこの番組についてだけ説明する必要があったのだろうか。
それはこの番組の内容が事前に自民党に流れ問題になっていたということだ。
もしかすると安倍が怒っているぐらいの情報があったのではないだろうか。
こうした状況でもなければ何の為に説明したのかわからない。
そうでなければ、安倍だっていきなりそんな話聞かされても何の事か判らないだろう。
ところが説明を聞いた後で安倍はNHKだから公平公正にやってくださいと言った。
もしNHKの説明に納得すれば、判りましたといったニュアンスの発言をしたはずである。
彼だって番組の内容に干渉してはいけないことぐらい良く判っている。
露骨に直せなどという訳がない。
だから公平公正にと言ったのだ。
余程鈍感でない限り、これは説明が気に入らないと言う意味だとその場にいた人は感じる筈だ。
交渉事とは、言外の意味をどう理解するかが大切である。
だからこの会見の後、内容を更に修正したのだ。
これを勘ぐり過ぎと思う人もあるだろうし、筆者もその場に居た訳ではないのだから推測だが、当たらずとも遠からずだと思っている。
安倍はテレビ朝日で番組はひどい内容だ、北朝鮮の工作員が関与しているなどといっている。
多分そうだろう。
だがそれと言論弾圧とは何の関係もない。
昔河合栄次郎が、天皇機関説を述べて時の政府と軍部に弾圧された美濃部達吉を庇って、自分は彼の説に全く反対であるが言論の弾圧は絶対許せない、と論陣を張った故事が思い出される。
一方朝日新聞はどうか。
担当の記者は相当な左翼とのことだ。(週刊文春)
筆者の主観だが、こういう人達は思い込みの激しい人が多い。
俺は正義の味方だから何をやっても許されるとばかりに、一方的に決め付けた取材をする。
事実このケースはそうだったようだ。(週刊文春)
あまり表に出したくないような取材の仕方をしたのだろう。
せっかく面白い題材を掴んだのに、地道な取材に欠けている。
社会部は徹底的に戦うと意気盛んだそうだが、思い上がりが声明文の中から見て取れる。
もし具体的な証拠も無しに、このような記事を書いたのなら、心から反省謝罪するべきだ。
NHKはどうか。
圧力を受けなかったのだから、圧力によって番組内容を変えたことはない、と言っているが、証拠はないにしても圧力があったことは、涙の記者会見を行ったプロデュ−サーの言動から見て取れる。
それにしてもこのプロデューサーの情けなさはどうだろうか。
内部告発するならもっと具体的証拠をもってしなければいけないのに、言うことは全て伝聞、想定ばかりだ。
これで世間に通ると思っていることに、甘さとレベルの低さが見て取れる。
それが証拠には、かえってそう言うことはしていないという人達の立場をを強めているぐらいだ。
朝日新聞には、取材したテープがあるとのことだ。(週刊文春)
だがそれは諸刃の剣。
公表すれば相手にダメージを与えるが、自分も傷つく。
世論も証拠ではなく感情で動くから、発表しないのだろう。
だから関係者は皆脛に傷があり、そのくせ自分の立場を守ろうと懸命なのだ。
この一連の騒動で感じるのは、思い上がりとレベル、志しの低さだけだ。
もっとも筆者も一部推測にもとずいて記しているので、彼らほどではないにしても思い上がっているのかもしれない。
もし事実誤認があれば深くお詫びするに吝かではない。
  

以   上

今週のテーマに戻ります