04年11月5日のテーマ 米大統領選・カリブ海クルーズ

アメリカ大統領選挙は予想したとおりブッシュの勝利となった。
投票率が高く、得票数も史上最高、併せて共和党も議席を伸ばしたのだから、ブッシュも大満足だろう。
ケリイを応援した人達は、投票率が高まれば普段投票しない無党派層を取り込めると目論んだようだが、 結果は裏目に出た。
アメリカは、国民が選挙年齢に達したら自動的に選挙権が与えられる日本と違って自分で選挙民登録をしなければならない。
登録をしない無党派層は選挙にあまり関心が無いが中流以下の人達が多いので、選挙民登録させ投票率が上がれば、ケリイに有利に働くという観測が外れたと筆者は見る。
長年はなはだしい差別にあって政治感覚の先鋭な黒人は別として、ヒスパニック系、アジア系が圧倒的にケリイを応援したわけでもなかった。(AP通信)
彼等にとってブッシュを支持する金持ち連中、経営者達は雲の上の存在、保守的で面倒見の良い白人系クリスチャンは友達、敵はブッシュを支持する、小生意気なインテリ連中、いじめるマネージャークラスなのだ。
その反感が本当はケリイに向かうべき票がブッシュに流れたのだと思う。
マイケル・ムーアがいくら告発しても、そしてその内容が本当であると皆わかっていても、大した問題にならず、政策より好き嫌いで投票したのだ。
いや政策といっても、第3の候補ラルフ・ネーダーが言うとおり、所詮は二人とも大企業の手先、さしたる変りは無いのだ。
マスコミの多くがブッシュ支持者に経営を握られていて、陰に陽にブッシュを応援したことも大きかった。
ブッシュが当選したのでほっとしたのは小泉首相と、ケリイが当選すれば次回の目が無くなるヒラリーだ。
日本の首相としては異例の一方の候補者応援発言は賭けで、かなり批判されたが、見事的中したわけで、こここでは彼の勇気を褒めたい。
ヒラリーは民主党大会で心のこもったケリイ応援の演説を行い好評を博したが、勿論これは演技、次の大統領を狙う彼女としてはどうせケリイが当選しないと読んだ上での行動だろう。
ブッシュの当選で次ぎのアメリカ大統領はヒラリーに決まったようなものだ。
ところで筆者は投票日の当日はアメリカにいた。
また旅行か良い身分だな、と叱られているが、カリブ海クルーズ、ニューヨーク、ラスベガスを組み込んだグループツアー、個人的な希望にマッチしていたので参加したのだ。
このとき接するアメリカ人に出来るだけ大統領選に付いて聞いてみた。
人数的にも限られているし、話をする相手も店員、ウェイトレス、スチュワーデス、乗客、カジノのディーラー、タクシイ運転手など限られるので、統計的意味は無いのだが、感じたのは此方が思っているより関心が薄いということだ。
投票もしなければ、関心もないというのが結構多く、あれだけの接戦だったのに、その帰趨を見守りテレビにかじりつくという光景にも出くわさなかった。
マイアミは接戦区だからだろう、ケリイの応援をメガホンで叫んでいる人がいたが、皆知らん顔でとおり過ぎて行く。
3日の日本に向かう飛行機の中でブッシュ優勢だったが(早朝からの乗り継ぎで確定したか判らなかったので)、おばさんスチュアデスに結果を聞いたら、まだ決定していないといった。
するとそれを聞いていた同僚が、ブッシュに決まったのよと言い、もう一人が、アラ本当?と言った。(全員アメリカ人)
これだけで云云することは出来ないが、要するにその程度の雰囲気なのだ。
カリブ海クルーズ中も政治の話は野暮よ、ということだろうか、プロバスケットボールの話は聞こえてきたが、 ブッシュだのケリイだのという言葉は耳にしなかった。
そのカリブ海クルーズはなかなかおもしろかった。
クルーズというのは船室の価格により諸々の差別があると聞いていたが、このクルーズでは部屋のグレード以外扱いに一切それがなく気持ちが良かった。
乗客が退屈しないようにさまざまな趣向が凝らされ、十分楽しめた。
乗客1500人、57か国の人が参加し、アメリカ人は約7割(以上全てうろ覚え)とのこと、ドレスコードフォーマルのディナーの日に、昼間はまことにだらしない格好の髭面、超肥満体の連中が窮屈そうだが結構おしゃれしてくるのは可笑しかった。
ビンゴでは惜しいところで15ドルが1800ドルになりそこなったが、家内はカジノでさいごの4ドルが200ドルになったのでご満悦だった。
グループツアーは始めてだが、添乗員の人に全てお任せなので、年寄りにとってはまことに楽だった。
ただしこの旅行、なんとニューヨークからマイアミに行くのもマイアミからラスベガスに行くのも、デトロイト乗り継ぎで、たいへん時間がかかった。
こんなことは旅費を払い込んでから知らされる。
確かにパンフレットには乗り継ぎとは書いてあるが、ここまで大回りするとは明らかにしていない。
読みが甘いといわれればそれまでだが、旅行会社はフェアだとはとても言えないだろう。
  

以   上

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