04年4月17日のテーマ イラク問題に思う

アメリカのイラク侵攻に大義など最初から無い。
国連による査察が実効を挙げつつあったのに、大量破壊兵器がテロリストに渡ってはならない、査察の結果など待っていられないとの理屈でアメリカは攻撃を開始した。
フセインに抑圧され酷い目にあっているイラク国民を開放するのだ、彼らはアメリカ軍を歓呼の声で迎えてくれるだろう、とも言っていた。
結果は今日のこの惨状だ。
テロを撲滅するどころか、かえってテロリストを増やしてしまったのだからその責任は重い。
イラク戦争がらみの死者はどんどん増えている。
イラク市民の死者も増え、彼らの憎しみはアメリカやアメリカばかりかアメリカに同調する国にも向けられている。 再び言う。
この戦争を引き起こし、日本を始めとする多くの国を引きずり込んだアメリカの責任は重い。
小泉首相だって本音ではこの戦争には反対なのだが、何しろ北朝鮮の問題を抱えているから、仕方がない。
アメリカを説得して平和解決しようと必死なのだ。
万一北朝鮮で戦争でも始まると大変なことになるし、日本国内には金正日の命令で、いや命令など無くてもテロ活動をするであろう連中が沢山いる。
イラクのテロどころのことではないのだ。
アメリカに付いていくほか無い。
だからイラクから日本が引き上げるには、アメリカに撤退してもらうしか無いのだ。
今イラクで日本人3人が捕らえられ自衛隊がイラクから出て行かなければ殺すと嚇かされている。
だが幾らアメリカに大義が無いと言っても、こんな脅しに絶対乗ってはいけない。
アメリカも日本もイラクから引き上げたほうが良いのだが、だからといって決してこのような脅しに屈してはいけない。
昔日本は、人命は地球より重い、と称して、ハイジャッカーの言うことに屈し、超法規的措置をとるという天下の愚行をやってのけたことがある。
当時この愚行を正面きって非難する人は殆どいなかった。
その例を挙げて、ここは自衛隊が撤退すべきなどと主張する人がいる。
自民党の大物、あの古賀誠も、ここは人命を尊重すべきなどと言っている。
馬鹿も休み休み言えといいたい。
今までのところイラクでこのような形で脅されているのは日本だけである。
つまり日本という国は、脅しに屈する国だと考えられているからではないか。
これは世界の常識だが、それは人質を取られその脅しに屈すれば、同じ事がまた起こるということだ。
このような脅しは際限が無い。
考えてみよう。
テロリストの言うことをきけと主張する人たちに問いたい。
もしどこかの国、或は団体やテロリストが人質を取り俺達に核兵器を持たせろとか、100億ドルよこせさもなければ人質を殺すといったら、ハイハイとその言うことを聞くのだろうか。
いやそれと今回のケースは状況や問題の重さが違うとでも言うのだろうか。
それなら言うことを聞くときかないの区別はどうつけたら良いのか。
付けられっこないのだ。
だから国家はこのような形の脅しにはその要求の中身にかかわらず決して屈してはならない。
テロで数百人の人命を奪われたスペインは軍隊を引き上げるではないかという人がいる。
そうではない。
定められた期日までに、イラク人に主権を移すことが出来なければと言っているので、テロのためとは言っていない。
日本の共産党も社民党も、イラク撤退を叫ぶのは良いが、テロ、人質に屈してではないことを明確にすべきだ。
それがそうでなく、人質を助けることを視野にいれ、もし殺されでもすればそれをテロリストではなく、政府の所為にしようとしているところに、連中の視野の狭さと限界があるのだ。
それにしてもと思う。
今回の人質家族の中に、政府が人質を助ける為の方策に、自衛隊のイラク撤退の案が無いことを激しく非難する人がいる。
気持ちはわかるが、そんな理性の無い態度は、世の中を甘く見ているとしか考えられない。
イラクでの民間人の活動は大いに評価出来るが、もともと危険を承知の上でこの人達は活動しているのであって、殺されたり、このような目に会うことは覚悟の上ではなかったのか。
勿論家族の人達もそのことは承知していた筈だ。
それがこのようなことになって政府に何とかしてくれと言うのは甘えなのだ。
どんなに善意で活動しても、誤解されたり、或はスパイとみなされたりすることはママあることだし、人質になった人達もそのことは承知していた筈だ。
だから家族の人達も、危険を承知で本人達が信念を持って行動しているのだから、もって銘すべきと思う、ぐらいの考えはあってしかるべきだ。
冷たいようだが、もし嘆くなら危険な場所に行かせてしまった自分達の無力を嘆くべきだ。
その上で政府に出来るだけの事をしてくれ(政府も出来るだけのことをするといっている)と言うのなら、話はわかる。
大人のした行動の結果は大人が負わなければならないとおもうのだが、いかがだろうか。
マスコミもこうした問題にはハッキリした意見を述べるべきだ。
人質にされた人達の家族を何度も記者会見に引っ張り出すことなど止め、現地のマスコミに働きかけて救助活動に寄与すべきだろう。

以   上

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