|
麻生首相はこう言った。
「今年は台風が来ていません。 これは明らかに地球に何か重大な異変(温暖化)が起こっているということであります。こういうことに気付く感性が無ければなりません」(九月新内閣発足直後)
マスコミではあまり話題にならなかったが、この一言が麻生首相のすべてを語っている。
科学的分析力ゼロ。思い込み100%。自分の直感がすべて正しく、たとえそれが間違っていたと判っても謝罪などしないタイプだ。
この点ではお仲間の舌禍事件で辞めた中山国土交通相と同じである。
およそこういうタイプの人たちは、自分に都合の良い意見は碌に検証もせずに取り入れるから、事実誤認をしてしまう。
その事実誤認を他の人にも強制するから問題が起こる。
日本が起こした戦争の悲劇にこうした側面もあったと筆者は考える。
欠点には目をつむり、威勢の良い言動は耳に快く大衆を煽るが、こうした連中がいざ困難な局面になると真っ先に逃げ出すのを戦争中は散々目にした。
麻生のお仲間の安倍元首相もその通りで、彼の全盛の時代に、強いことを言う割には腹が据わっていないから駄目だとこのパスカルの論評で批判したのだが、案の定内閣を放り出してしまった。
自分の周りから反対派を締め出し同調者を集める手法も同じである。
消費税導入論者与謝野が内閣に居るではないかというかもしれないが、彼らは根っこでつながっていること見え見えなのだ。
そもそもこの与謝野は、消費税導入を声高に主張していたかと思うと、福田内閣の閣僚となるとその持論を引っ込め、いわゆる埋蔵金については、官僚の味方をして幻だとまで主張していたのが、いつの間にか余っている資金があるならそれを使うなどと言い出した政治家である。
その彼らが官僚を使いこなしてなどといっても、過去にその実績が無い、むしろ官僚の手先とまで批判されているのだから笑止千万である。
同じくタカ派の舛添も(離婚で奥さんもくるくる変わったが)年金や後期高齢者問題で言動がくるくる変わることはなはだしく、それを官僚のせいにしたりしているが、麻生内閣は官僚を使いこなす筈ではないのだろうか。
こういう都合の悪いことには麻生首相は平気で目をつぶってしまうのだ。
麻生首相の前途は多難である。
今回の所信表明演説ではさすがに触れなかったが、持論の一国家、一文明、一言語、一文化、一民族だから日本は素晴らしいとする持論はきわめて差別的であり、愛国の押し売り、外国人特に中国(人)、韓国(人)嫌いで、やがて彼は破綻するだろう。
彼は中山よりは老獪だからうまく隠すだろうが、本質はどこかで露呈してしまう筈だ。
威張っているし、人を見下した物言いもいただけない。
筆者は左翼と闘ってきた者である。だが昨今の鷹派連中の言動は目に余る。
もし民主党の党首が小沢でなかったら、次回の選挙では民主党は圧勝するだろう。
地方と都会の格差をなくすと声高に叫んでいるが、格差を言うならば貧富の格差、所得の格差を問題にするべきであり、これには都会も地方も無い。
お仲間の地方の金持ちの主張など聞いてはならない。
だが彼はそのことに気付かず、次回の選挙では都会で負け、地方でも負けるだろう。
国民は既得権益を役人といっしょになって守ろうとする自民党の実力者たちが嫌いだから、もし投票率が高ければ、前回小泉元首相が集めた浮動票がなだれをうって民主党に流れ、小沢首相誕生となるだろう。
どちらになっても、国民にとっては最悪、政界再編による「まさか」が起こることを期待するしかなかろう。
・ ・・・・・・・・・・・・・
9月28日付の日経に太陽の黒点がこのままの状態だと地球が寒冷化すると多くの学者からの説が紹介された。
温暖化と違って寒冷化は大問題。
環境庁は温暖化と同じような予算をこれに費やすと言い出すのではないか。
以 上
|