◆ 第5章 「友達」だということ

          「今夜が山場ですね。手術を行わなければ、命が危ないです。」

          先生がママに言った。
          ママはその場に崩れ倒れた。
          その時である。
          バタンッ!
          ドアが勢い良く開くとともにドラえもんが、病室に飛び込んできた。

          「のび太くん!」
          「ドラえもん。こんな時にどこ行ってたんだよ!」
          「ごめん。のび太くんの手術費を作る為に、ポケットの中身を全部売ってきたんだ・・・」
          「え?本当か?これでのび太は手術できるのか?」
          「ママ・・・このお金でのび太くんを助けてあげようよ。」
          「ドラちゃん・・・・・・・・・ありがとう・・・・」
          「先生。おねがいします。」

          迷ってる時間はない。パパは先生に手術をお願いした。

          「よし。緊急手術を行う。大至急手術室へ運んで!」

          病院内に緊迫した空気が一気に張りつめた。
          手術室は1階のB棟だ。
          みんなも、意識のないのび太をのせたベットの後を追った。

          「全力をつくします。」

          ドアが閉められると、
          手術中のランプが点灯した。
          3時間位たっただろうか・・・。
          ママとパパは親戚に連絡をとり、近い所に住む親戚は、もうすでに駆けつけていた。
          「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
          みんなが驚いた。ジァイアンが突如大声を張り上げたのだ。
          近くの看護婦が大声の元を探して、こっちへ来た。

          「ここは病院ですよ。他の患者さんも居るんですから、大声ださないでください。」
          「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
          「静かにしてください。」
          「のび太ががんばってるっていうのに、何もしてやらないのが友達って言えるかっっっっ!!!!」
          「のび太は俺様の友達だっ!!! いじめる事もあるが大事な大事な友達なんだっ!!!」
          「フレ〜!フレ〜!の・び・太〜!フレッフレッのび太!フレッフレッのび太〜!」

          看護婦はジァイアンの迫力に驚いた。
          そしてみんなもジャイアンの後に続いた。

          「がんばれ〜のび太〜!」
          「のび太さん〜。絶対に負けないで〜!」
          「がんばれがんばれ のっびっ太!」
          「のび太く〜ん。ファイト〜」
          「野比〜負けるんじぁないぞ〜!」

          みんなの声援は館内中に響きわたった。
          看護婦はみんなののび太を思う気持ちに心を打たれたのか、
          それ以来無理にやめさせようとはしなかった。

           


第6章に続く