◆ 第2章 告白

          「のびちゃん!のびちゃん!」
          「のび太! おい のび太!」
          「のび太くん!のび太くん!」
          「のび太さん!のび太さん!」

          ここは私立病院。不幸な事にのび太は頭から落下し、意識を失っていた。
          ママ、パパ、ドラえもん、しずかが、涙を流し、必死にのび太に話かけている。
          連絡を受け、ジァイアン、スネオも駆けつけた。

          「おばさん。のび太はだいじょうぶなんですか?」
          「うぅぅぅうぅぅぅ。」

          ママはその場に崩れ座り込んだ。

          「手術をしなければ、このまま・・・ずぅ〜っと
          このまま、のびちゃんはこのまま・・・植物人間のようになってしまうんだって・・・。」
          「じぁあ手術をしてのび太を助けてよ。」
          「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
          「失敗すれば、死んじゃうかもしれないの・・・・・・・。」
          「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
          「おい。ドラえもん!!!!いつものように何とかしろよ!タイムマシンだとかなんかあんだろ!」
          「そうだ!そうだ!何とかしろっ!」
          「・・・・・・・・・・・・・できないんだ・・・・・・・。」

          ドラえもんの脳の中に「生命救助」に関する禁止事項プログラムがある。
          そのプログラムの中の111059841行目に、このような命令がある。

          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          歴史を壊す可能性大。生命を直接的に救助する事を禁ず。
          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          この事実をドラえもんはみんなに告白した。

          「この役立たずロボット!」
          「お前なんか未来へ帰れ!」
          「みんなごめん・・・・・僕はのび太くんの為に未来から来たのに・・・」

          ボカッボカッ!!!
          ジァイアンはドラえもんを殴った。

          「うぅぅぅぅぅぅぅぅ。ごめん・・・。」

          ボカッボカッ!!!
          今度はドラえもんが自分で自分を殴りつけた。

          「たけしさん!ドラえもん!もうやめて! 私が悪いのよ。 私が一緒に羽子板遊びなんてしなけ
          れば・・・」

          しずかは自分を責めた。

          「いいえ。みんなのせいじゃないわ・・・。」

          ママの声が、みんなに届いたかどうかは定かではない。


第3章に続く