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1989年1月10日(火)熊本県立劇場でアマチュアオーケストラThe Sinfonietta第3回演奏会が、指揮に山下一史、ソリストにベルリン・フィルのコンサートマスター・安永徹、首席ソロチェリスト・オットマール・ボルヴィツキーをむかえてのコンサートが開かれた。曲はベートーヴェンの交響曲第2番、ブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲。
これはまだできて3年しかたっていない地方のアマチュアオーケストラにとっては暴挙ともいえることだ。このコンサートが開かれるまでを思い出しながら書いてみよう。
私は学生時代は学生オケでたんまりと楽しませてもらった。学生オケというのは大学時代を勉強せずに楽しむ方法としては、なかなかよいものだと今でも思う。しかし、当然のことながら素人の集まりであるわけで、音楽的にはとても稚拙(少なくとも私のいたオケは)でもっと中身を充実させることができるはずだとは、早い時期から何となく感じていた。
それに聴けば聴くほど深い魅力のあるクラシック音楽であるが、まだまだ愛好者は多いとは思えない。こんなにすばらしいクラシック音楽の魅力をもっとたくさんの人に伝えることはできないかという気持ちも抑えがたいものになってきた。
そこで、このふたつの欲求を満たすためにアマチュアオーケストラを当時の仲間たちで始めようということになった。そして、The
Sinfoniettaがスタートした。
このオケのコンセプトは、室内オーケストラとしてモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの古典からロマン派にかけての名曲の演奏を中心とすること。そしてアマチュアといえども練習のしかたによっては、人に感動を与える、音楽の魅力の一部を伝えることはできるので、できる限り誠実な練習をして本番に望む。この二つでスタートした。
第1回のコンサートは指揮に本名徹次氏、ピアノに熊本の財津氏、第2回は指揮とチェンバロに小林道夫氏をむかえて充実した演奏ができたと思う。
そして、第3回目がそれまでから比べものにならないたいへんなコンサートになったのだ。この第3回演奏会の始まりから終わりまで、順を追って思い出していこう。
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