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12月11日 ウィーン
犯罪博物館。ゲルギエフ。ウィーン・フィル
今日はホテルを換わるので朝食を食べて荷物の整理。今日もおいしいハムを食べてチェックアウト。
新しいホテルはナッシュ・マルクトというウィーンの有名な市場に面したところにあります。このナッシュ・マルクト、僕は名前だけは前から知っていましたが行くのは初めてです。駅を降りたらいきなりすごい人ごみでびっくり!なんとも楽しそうなところです。けっこう規模も大きそう。時間があったらゆっくり探検したいです。
新しいホテルDrei Kronenは部屋からネットにつなげるということで選んだのでさっそくチェックインの時に聞いてみました。すると今までと違ってどうやらLAN接続のブロードバンドみたいです。ただし日本にはまだない電線ブロードバンドです(12月21日の新聞に総務省がこの電線ネットを2006年に解禁する検討に入るとあります)。
電気器具を差すコンセントにアダプターをつけます。そこからケーブルを引いてパソコンにつなぐだけ。インターネット・エクスプローラーなどを起動すると自動的にIDとパスワードを聞いてくるので、フロントでアダプターと一緒にもらった紙に書いてあるやつを入力すればOKらしいです。30分で2.5ユーロ、1時間で4ユーロです。これでブロードバンドなら安い!
しかし旅に問題はつきもの。
アダプターにケーブルを差す口が小さいのです。LANケーブル用ではなくて電話用のケーブルのジャックの大きさなのです。とりあえずパソコンのモデムに電話のケーブルを使ってやってみましたが当然だめです。フロントに聞いてみても用を得ません。(用を得なかったのはフロントか僕かは置いといて)
考えられるのはウィーンのLANケーブルは小さいのかもしれない、ということです。これなら電気屋で片方が日本の大きさ、もう片方がウィーンの大きさのケーブルがあってそれを買えば問題はいっぺんで解決!!のはずです。そういうもがあればの話ですが。
問題は先送りにしてYサンたちとの待ち合わせへ。いまからパラチンケンを食べにいくので。パラチンケンとはウィーン風のクレープとガイドに書いてあります。ハンガリーにも発音が少し違いますが、同じようなものがあるそうです。
そのレストランは僕の引っ越す前のホテルの真横。中は暗めで細長く、ずっと奥まで入っていきました。
さてそのパラチンケン。なかなかでしたよ。クレープなので中に何を包むかでいろんなヴァリエーションがあります。僕が食べたのは野菜と、チーズが入ったもの。サラダもついていたので健康的(8.5ユーロくらい)。
パラチンケンを食べながらさっきのネット接続のことをふたりに聞いてみました。二人ともウィーンではADSLだそうですが、LANケーブルは日本と同じ大きさだそうです。ウィーンのLANケーブルは日本のより小さいなんてことは聞いたことないそうです。
とにかくあとで電気屋に行くことにしました。
このお店、後から跡から人が来る繁盛店でした。けっして観光客がふらりとはいるようなところではなく裏の裏にあるので地元の人のお気に入りのひとつなのでしょう。おいしかったし、店員のおねえさんの感じが最高に気持ちよかったです。Yさんたちも「かわいーー」を連発しています。けっこう忙しくて走り回っていても対応は明るいし、笑顔がとても素敵でした。
明るくいい気分になったところで暗い重いところへ。。。。。。。
「ウィーン犯罪博物館」(Wiener Kriminalmuseum)に行くのです。ここは「地球の歩き方」によると「ウィーンの犯罪史上に残る事件を紹介。血なまぐさくショッキングな展示内容」とあります。Yさんも一度ここのサイトを見たことがあるそうですが、パソコンでみても強烈だったそうです。わざわざその変り種博物館に行こうというのです。
パラチンケンのレストランからは電車で一駅、歩いて5分程度のところにその博物館はありました。チケット売り場のおばさんが笑顔で妙に明るいです。
さてその内容は。
ドイツ語の解説はわからないので写真や展示物を見ました。ここでは表現できないようなものがたくさんありました。写真をとったら心霊写真になりそうで一枚もとっていません。Yさんはこういうのが苦手でずっと下向いて、Yさんの手を握っています。
15分くらいで一通りみてまわって出口へ。あーーこわかった。
それにしてもその町で起こった犯罪を博物館にするという発想はいったいどこから来るのでしょう?少なくともウィーン以外で僕は知りません。しかも音楽の都ウィーンでこういうものがあるのがおもしろいですね。ウィーンでちょっと変わったものが見たい方にはおすすめです。ただ、絶対にひとりでは見ないでください。
ウィーンにはもうひとつ「病理・解剖学博物館」というこれまた音楽の都とはあまり関係なさそうなものもあります。
そのあと電気屋で件のケーブルを探したけどなし。店員に聞いたら「郵便局にいけ」といいます。そうそうオーストリアでは郵政の民営化はできているようですよ。郵便局にCDや携帯電話など売っています。ネット関係のものもそろえてあるのです。
でも近くの郵便局は郵便関係はやっていましたが、その他は土曜の午後で休み。明日も日曜で休み。あらら、ホテルでのブロードバンドは無理ですねーー。
まあ仕方ないね。
どうせ数日で帰るから日本で残りはやりましょう。
さて15時30分から今日の一回目のコンサート。
ゲルギエフ指揮キーロフ・オペラ管弦楽団
リムスキーコルサコフ:「シェエラザード」
プロコフィエフ:交響曲5番
です。
「シェエラザード」は2年程前に熊本で同じ顔ぶれで聴き大感激しました。
僕の席は「ポディウム」といってステージの上です。少し手を伸ばせばコントラバスやホルンに手が届きそうなところ。まるでオケの一員になったかのような気分がする場所です。もちろんゲルギエフも正面からよく見えます。
演奏は、、、、、すごかったです。楽器に近いのでバランスは悪いですがその生々しい迫力たるや比較するものも思い当たりません。この指揮者とオケは世界最高のひとつでしょうね。ロシアの臭いぷんぷんでしかも雑な荒っぽさは感じません。
ところでこのコンサートの休憩時間のことです。
ひょんなことからゲルギエフの楽屋に行って、ゲルギエフと握手をし、少しだけ言葉を交わしました。思いがけずすごい経験ができました。この件についての詳しい経緯は都合により省略します。
そこで思いました。さっき部屋でのネットができないということになったけど、こんな素敵なプレゼントがあったのだ、と。人生、いいことと悪いことが両方だね。一瞬いやだとか、困ったとか思ってもそのすぐ後かずっと後になにか素敵なことが待っているものです。僕はこう思って毎日生きていますが、こうも早く素敵な出来事が起こったのも珍しいです。
アンコールの2曲目はロシアのオケがよくやる「ルスランとリュドミラ」序曲。すごかったですよ。しかも美しかった!
この指揮者とオケで明日「くるみ割り人形」全曲を聴けるなんてなんて幸せでしょう!
興奮冷めやらぬムジーク・フェラインをあとに7時からのウィーン・フィルに備えちょっとだけおなかに入れることにしました。マロ氏から言われていた「レバーケーゼ・センメル」。屋台で売っているハンバーガーみたいなものです。ハムのようなものをパンにはさんだだけですが、うまかった!
なお1時間くらいあるのでどうしようかと思いましたが目の前にネットカフェがあったのでそこに入って30分時間をつぶし再びムジーク・フェラインへ戻りました。
今度はウィーン・フィルでアーノンクールの指揮によるヴェルディのレクイエム。
席がオルガンの横というステージがほとんど見えない席で、かろうじて指揮者と団員の一部だけが見え、合唱とソリストはまったく見えません。
しかし!美しかった!もちろん「怒りの日」の迫力はすさまじいものがありましたが。印象に強く残っているのは、おしまいのほうでソプラノソロが「レクイエム」という歌詞を合唱と絡みながら深い祈りのように歌い上げるところです。あの黄金のホールに光が増したように思えたし、僕から5mくらい前にいた女性が手をあわせて目を閉じていたのも音楽を宗教の結びつきを感じられた一幕でした。
いったい今日みたいな日って一生に何回あるんでしょうか?
たくさん欲しい!!
帰りはナッシュマルクトのすし屋で食べて帰りました。
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