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12月4日 パリ

朝食はきのうあまったパエリヤ他。当然電子レンジで温めてもらい、お茶も入れての朝食。昨晩と天と地ほど違う!暖かさってのは料理の非常に重要な要素であることを確認。あーーうまかった。

明日の朝からスイスに行くので今日がパリ最期。5泊もすれば少しはゆっくりしたって感じがするけど、できれは最低1ヶ月くらいいたい、という気持ち。
『蚤の市』もパリでは有名だけど行ったことなかったので割りと近くのヴァンブの蚤の市に行きました。
長い通りの両側に様々な店が並んでいます。原宿からNHKホールに行く途中にもこんなのなかたっけ?実にいろんなものを売っていて見てるだけでもおもしろいです。食器、絵、時計、わけのわからない飾り、鳥かご、
家にもってかえったら面白そうなものもたくさんありましたが、これを日本までもって帰ると思うと躊躇します。結局何も買わなかったのですが、次回はじっくりと何か掘り出し物を探したいです。

蚤の市からはパンテオンへ。カルティエ・ラタンにあるフランスの偉人を祀ってある建物です。中にはじめて入りました。1回はただっぴろい空間で壁には絵があり、中央の高いところからは昔フーコーが振り子の実験をしたところで、今でも金属の玉が吊り下げられゆっくり動いています。地下に降りると偉人たちのお墓ということになるのですが不勉強であまり知らない人が多く、早々に立ち去りました。

お昼はホテルまん前の「Au Vins des Rues」。ここはいろんな本にも紹介されている下町のレストランの名店。数年前に妻ときましたが、その時のうまさは今でも話の種になっています。今回食べたのはボージョレのテリーヌとウサギの辛子ソース。ウサギがうまかった!今回食べたものの中で一番はこのウサギでしょう。辛子ソースといってもまったく辛くなく実にフランス的なソースになっています。レストランで食べるのも最後ですがこんなにおいしいものに出会えてよかった!

ここでお店のマダムにふたつお願いをしました。
ひとつは、「にんにくを少しと玉ねぎを少しいただけませんか?ホテルで日本食を作るのに必要なので」といったら「よろこんで!」ということでにんにくも玉ねぎもひとかたまり持ってきてくれました(もちろんただです)。何をしようと思ったのかというと、馬刺しを食べようと思ったのです。
パリの肉屋に普通は馬肉はありません。しかし、ダゲール通りの肉屋には馬の頭の看板があり馬肉も扱っているのです。その肉屋に行って薄く切ってもらい、ホテルでにんにくをおろし(おろし金ってフランスにあるのかは知りませんが)玉ねぎをスライスしたら、持参の醤油で馬刺しができるではありませんか!実はこのアイデア、きのうのつまんない「トロヴァトーレ」を見ながら思いついたのです。
別に熊本で食べる馬刺しのようにおいしくないかもしれません。多分フランス人は馬肉を生では食べないでしょう。でもこんなことするのが、僕は楽しいのです!!

マダムへのふたつ目のお願いとして、テーブルに乗っている紙のランチョンマットを所望しました。使い捨てのやつですがその絵がとてもかわいくていい土産になると思ったからです。
このお願いももちろんOK。

ということで丁重にお礼を言って店を後にし、肉屋へ馬肉を買いに行きました。「こんな感じで馬肉を薄く切ってください。」ってのをフランス語でなんと言おうかなんて考えながら。。。
そして肉屋に行きました。シャッターが半分降りています。「今日はもうおしまい」。。。。。。

ショックを受けた僕はとぼとぼとホテルに帰るしかありません。
今思えばずうずうしいついでに、肉屋さんふたりは店の中にはいるんだから、少々無理言って馬肉を分けてもらってもよかったかもしれません。ただその時はそこまで考えがいたらず、部屋に帰ってきれいなにんにくと玉ねぎを見つめました。

気を取り直し、きのう猫の置物を買った店へ。重要なことを思い出したのです。妻が好きなのでは猫ではなくて犬だということ。僕もどうかしてました。
でもお店で事情を話したらもちろん問題なく交換してくれました差額の10ユーロを払い、店を出てウィンドウを見たらヴァイオリンを弾く人のオブジェがあります。これが気に入ってしまい舞い戻りました。ちょっと重いのが難点ですが、これをうちにぜひ置きたいと思い買いました。包装に時間がかかりそうなのでまた後で来ることにしてホテルへ。お店が隣の隣って便利ですねーー。
さっきのレストランはまん前だし、いいホテルです。

部屋では明日発つための荷物の整理などしたり、少し昼寝をして今夜の「ヘラクレス」にそなえました。きのうがきのうだったために今日の「ヘラクレス」には期待が高まります。MDでまた一部聴きましたが、やっぱり実にいい曲です。
オブジェを取りに例の店に行ったとき、ついでにレストランでもらったランチョンマットと地下鉄構内で買ったポスター(2ユーロ)を曲げずにもって帰るための厚紙の筒がないか尋ねました。そこにはなかったのですが、ご主人が「ついておいで」ということで少し先の本屋へ。結局はその本屋でも筒はなかったのですが、ご主人がダンボールとガムテープで筒を作って入れてくれました。大感謝です。
その作業の間、奥さんと話していたら「パリでもこの辺りは特にいいところよ」と言っていましたがまさにそのとおり!人情厚いし、活気もあるし。次回は必ずここにまた泊まろう!
満面の笑みで送ってくれるご夫婦にお礼を言って店を出ました。「また来ますね!」と言うことを忘れずに。

オペラは7時半から。その前にオペラ・ガルニエの近くの有名なフォーションに行きました。紅茶にチョコレート、ワイン、ビスケットは定番のお土産ですが僕がほしかったのはどれでもありません。酢です。ワインヴィネガー。
以前フォーションで買った酢で作るサラダが実にうまかったのです。ヘーゼルナッツの香りをつけた酢です。それを買った時はすすめ上手のかわいい定員さんがいて、酢の他にもコショウや塩、プロヴァンスのハーブなど実用的ですがけっこう重い買い物をしました。

酢のコーナーを見ると約20種類のヴィネガーがあります。さて例のものを探しますが見つかりません。隅から隅まで見ても同じです。不安になりながらお店の人に聞いたら「今はありません。以前はあったのですが。」だって。
結局、その人のお勧めを含め3種類の酢と、ルイユという南仏のマヨネーズを買いました。日本に帰ってからの料理が楽しみです。

本日のメインイヴェント、オペラ・ガルニエの「ヘラクレス」。席は4階のボックス席の最前列。これなら舞台もオーケストラもよく見えます。これで21ユーロは安いといえるでしょう。
ところがところが、ひとつ問題発生です。
それは、「時差」。

僕はたぶん人と比べて時差にすごく弱い体質のようです。妻はたった一日で現地の時間に慣れるのに、僕は1週間くらいかかります。まだ5日目で今もなかなかな寝られない日が続いています。このオペラの開演は7時半ですから、日本の時間では午前3時半!です。日本だったらオペラなんて見てる時間ではないでしょう。よりによって僕の身体は日本の時間に戻ってしまったのです!眠くて眠くて。
眠りはしませんでしたが睡魔と闘いながらのヘンデルはちっとも楽しめませんでした。とほほーーーです。どうせならきのうの「トロヴァトーレ」で時差ボケになればよかったのに!
しかし、これも旅。

明日はいよいよ20年ぶりに行くスイスのトゥーン。ブラームスが愛した町です。その辺りの事情をご存じない方はhttp://homepage1.nifty.com/paris/の「The Sinfonietta物語」をぜひみてください。

なおトゥーンのホテルのネット事情はまったくわかりません。つなげないかもしれませんが、6日と7日はドイツの大塚さんちに行くのでここは問題なくできます。よかったらメールもくださいね。

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