序章 パリ大好き!! 第1章 パリの街 第2章 パリのレストラン 第3章 オペラ・コンサート
第4章 パリの観光 第5章 パリの美術館 第6章 フランス語 第7章 ミシュラン
第8章 飛行機の乗り方 第9章 レンタカーの旅 第10章 パリのホテル
第11章 パリのお買い物 第12章 パリの乗り物 第13章 お金、クレジットカード
第14章 核実験 第15章 たこやき 第16章 旅の本

第4章パリの観光

 パリの観光といっても、それこそたくさんありすぎるが私もけっこう体験していると思うのでいくつか紹介してみたい。


バトー・ムーシュ
 バトー・ムーシュはセーヌ川にいくつかある遊覧船の中でも最も歴史も古く有名なものらしい。初めてパリに行ったのは、航空券とはじめとおしまいの一泊づつのホテルがついている旅行だった。最終のホテルがパリのペンタというホテルで全員集合ということになっていた。そこで旅行社の人が、現れていろいろ説明をして次の日はもう日本へ帰るという日程だった。まだまだパリをよく知らなかった私は、その感じのいい旅行社のおばさんに「今夜がパリ最後だけれど、どこかお薦めのところはありませんか?」と聞いた。「夜のバトー・ムーシュはとってもきれいよ。」ということだったので素直にそこに行くことにした。同じ旅行に参加した人と友達になっていたので、その彼と船着き場の近くで待ち合わせをして私はひとりで夕食を食べにいった。

 そこでは確か、シャリアピンステーキを食べた。小さいビストロでとても雰囲気が良かった。そこでひとつ学んだことがある。ステーキの後にたのみもしないのに、チーズ盛り合わせがでてきたのだ。フランス料理をよく知らなかった私は、「チーズたのんでいないよ。」とクレームをつけた。店の人が何かいっていたが、全くフランス語はわからなかったのでぽかんとしていると、隣にいたビジネスマン風の人が助け船を出してくれた。英語で「チーズの料金も定食に含まれているんですよ。」と。なーんだ、と安心してお礼をいうと、その人は仕事で3回ほど日本に行ったことがあるそうだ。初めて食べたフランスチーズの盛り合わせは、決して私にはあまりおいしいとは思えなかった。が、フランスの食文化の一端に触れてうれしかった。その紳士とはとりとめのない話を少しした。店をでるときに、連れのフランス美人が「ボン・ヴォワイヤージュ!」といってくれたのにも感動した。

 さて話を戻してバトー・ムーシュ。それは3月のことでまだ寒かったが、本当に感激ものだった。パリの主だった建物はセーヌ川を1時間くらい遊覧するだけでほとんど見ることができると思った。何しろノートル・ダム、ルーブル美術館、オルセー美術館(当時はまだオープンしてなかったが。)エッフェル塔、などなどだれでも一度は写真で見たことがある超有名な建物が次々にでてくる。それも夜で良かった。船から強力なライトで照らしているが、暗い夜空に明るく浮かび上がるそれらの建物は言葉にならないくらい美しい。昼に乗ったこともあるが、断然夜がお薦めだ。


ノートル・ダム大聖堂
 “ノートルダムのせむし男”という物語は中身は知らなくても、題名だけならほとんどの人が知っていると思う。私も実はヴィクトル・ユーゴーも名作は読んだことがない。そんなこと知らなくても、ノートル・ダムは素晴らしい。パリ観光のメッカだ。セーヌ川の中のシテ島という中之島にあるが、パリのシンボル的存在として広く知られている。とにかく大きい教会で、どの角度から見ても美しい。正面の壮大な姿もいいし、後ろ姿をセーヌごしに見るのも優美でたまらなく美しい。中にはいると薄暗い中にも荘厳な雰囲気が立ちこめ、キリスト教者でなくても宗教的な気分になってしまい、神様の存在を信じたくなってくる。そこでオルガンがなっていたり、合唱でも聞こえたりしたら感動しない人はいない。

 ノートル・ダムは高いところまで上ることができるが、もちろんエレベーターなどないので、階段を上ることになるがその階段も人がやっとすれ違うことができるほどのせまーいもので、けっこう圧迫感があって閉所恐怖症の人は恐いと思う。途中休憩がほとんどできないので、自分がきつくなっても後ろから上ってくる人がいると休むわけにもいかない。降りてくる人とすれ違うときに、「がんばって!」といった感じで微笑んでくれるのはいかにもヨーロッパらしくてうれしいものだ。冬でも汗ばむくらいの運動量でやっと頂上まで来ると苦労が吹き飛ぶ風景が楽しめる。私は山登りは興味があるだけで、まだやったことはないが、きっと山登りの楽しさもこんな感じだと思う。

 二つ星になってしまった、トゥール・ダルジャンの窓から見るノートル・ダムが素晴らしいが、何も高級レストランに行かなくても、要するにトゥール・ダルジャンのある川岸から眺めれば、天下の絶景が見れるということだ。


エッフェル塔
 お上りさんという言葉の語源は地方の人が、東京(江戸)に行く(上京)することから来たのだと思うが、高いところに登って町の景色を眺めるのが好きだということからもお上りさんという言葉はぴったりだ。  パリには、後者の意味でのお上りさんにぴったりのお上りスポットが何カ所かある。ノートルダム、凱旋門、モンマルトル、グランドアルシュ、モンパルナスタワー、サマリテーヌデパートの屋上、など。中でも一番はエッフェル塔に違いない。その高さは他のお上りスポットのかなうところではない。

 ただ私はずっとエッフェル塔には登っていなかった。れっきとしたお上りさんのくせに、エッフェル塔に登ってしまうとあまりにも通俗的でプライドが許さなかったのだ。そんな私にもエッフェル塔に登るチャンスが来た。97年の夏両親を連れて、両親にとっては初めてのフランス旅行に出かけた。私の母は外国に出るのも初めてで、典型的なお上りさんらしく「パリでは、ルーブル美術館に行くことと、エッフェル塔に登りたい」という希望は持っていた。そこで親孝行なら仕方ない、ととうとう私もエッフェル塔に行った。
 夏の観光シーズンにエッフェル塔に行くことは勧めない。塔の下に着いたときすでに長ーい列ができていた。いきなりめげそうになったがこれも親孝行と思い列の最後尾に着いた。塔の脚は4つあるがそのそれぞれの脚にエレベーターがある。だから短い列を探してそこに並ぶのだが、蛇行していてどこが一番短いかはなかなか判断できない。とにかくその時は1時間並んでやっと切符が買えた。
 エッフェル塔は展望台が3ヶ所ある。下から第一、第二、第三展望台となっているが、第三展望台だけが飛び抜けて高いところにあるからどうせなら第3展望台まで行きたい。第三展望台までに切符をかってエレベーターに乗り込む。始めはエレベーターが斜めに登っていくので不安定だ。100年以上も前にできたものだから多少の不安はあるがやがて広がるパリの風景の前にはちっぽけな不安など吹き飛んでしまう。一気に第二展望台まで来た。すばらしい展望だ。吹きさらしなので風が強いときは恐いと思う。パリの建物は全て見える。パリはオスマン知事が計画的に都市作りをしたので上から眺めても実に整然と美しくできている。高いところから眺めるとそれがよくわかる。
 やはりお上りさんはお上りさんらしく、高いところには登った方がいいと思う。
 その時は、第二展望台から第三展望台までのエレベーターの列がまたすごかったので、最上階まで行くことはあきらめた。が、いつかチャレンジしてみたい。

 パリを高いところから眺めるのにどこがいいか?私はモンマルトルのサクレクール寺院の前から、夕方パリ全体が赤く染まった姿が一番印象深く残っている。

第5章へ

序章 パリ大好き!! 第1章 パリの街 第2章 パリのレストラン 第3章 オペラ・コンサート
第4章 パリの観光 第5章 パリの美術館 第6章 フランス語 第7章 ミシュラン
第8章 飛行機の乗り方 第9章 レンタカーの旅 第10章 パリのホテル
第11章 パリのお買い物 第12章 パリの乗り物 第13章 お金、クレジットカード
第14章 核実験 第15章 たこやき 第16章 旅の本