旅の本

序章 パリ大好き!! 第1章 パリの街 第2章 パリのレストラン 第3章 オペラ・コンサート
第4章 パリの観光 第5章 パリの美術館 第6章 フランス語 第7章 ミシュラン
第8章 飛行機の乗り方 第9章 レンタカーの旅 第10章 パリのホテル
第11章 パリのお買い物 第12章 パリの乗り物 第13章 お金、クレジットカード
第14章 核実験 第15章 たこやき 第16章 旅の本


  
  • パリ三部作
    「もっとパリへ行こう」
    「BUSで行くPairsあちらこちら」
    「パリを食べよう」

     
    こぐれひでこ著


     こぐれひでこさんは、デザイナーとして有名な人だがパリを異常に愛している人としてもその筋の人には有名だ。本もたくさん書いておられるが、こぐれひでこさんのパリ関係の本にはかわいい絵がたくさん入っていて楽しい。しかも内容もパリに対する愛情がいたるところのに溢れていて、読んでいるだけでパリに行ったかのような気にしてくれる。
     その中から私のお気に入りの3冊を紹介します。

    「もっとパリへ行こう」
     これいいタイトルですね。パリが大好きということ、そしてそんなすてきなパリの魅力をたくさんのひとに知ってもらいたい、というこぐれさんの気持ちがストレートに伝わってくる。
     副題に「個人的パリ裏道案内」とあるが、そのとおりで超有名な観光名所よりもちょっとした街角のふつう気付かないような魅力を披露してくれている。
     基本的に歩いてパリを楽しむために書かれているので簡単な地図とその中のおすすめコース、それぞれの場所についての蘊蓄、ガイドなどなど。この本をもってパリに1か月もいたらもう一生パリから離れられないような魅力に取り付かれるに違いない。
     こぐれさんの趣味なのか、レストラン、食材についての記述が多い。それもフランス料理に限らず、イタリア、中国、ヴェトナム、日本、北アフリカなど、さすがパリには世界中のレストランがしかもその国でのオリジナルの味を何とか保って、パリジェンヌ、パリジャン、それから旅行者にも提供してくれている。
     オペラ通りのちかくにおいしい讃岐うどんの店があって(2年前にいこうとしたが、満席だった)そこもおいしいらしい。そして、こぐれさん「食べたいときに食べたいものを食べるべし!」と言い切っている。パリでうどん、ラーメンを食べる人を冷ややかに見る人もいるが、それはそれでいいじゃないという御意見。私もそう思う。フランス料理も確かにおいしい。でも、1週間もいたら私は絶対ラーメン、うどんといった日本食が食べたくなる。そういうリクエストにも完璧にパリは応えることができる。凄い街だ。

    「BUSで行くPairsあちらこちら」
     この本を前の「もっとパリへ行こう」と合わせてパリに持っていけば2か月は遊べる。バスといっても観光バスでなく普通の乗り合いバスのこと。
     ほとんどのガイドブックでメトロの乗り方を解説してあるせいか、観光客がパリでメトロを利用するのは普通のことだが、乗り合いバスを使う人はメトロ利用者ほどは多くない。メトロよりほんの少しだけ、敷居が高い気がするのだろうし、実際少しだけ難しいかもしれない。でもこの本を読んで注意して利用すればこれまた他にないおもしろい旅ができる。
     バスの魅力は、ひとつには地上を走るので外を眺められるということ、それから印象としてつっかけばきのフランス人が見られるということだ。(ほんとにつっかけを履いている訳ではない)買い物帰りの主婦や学校帰りの生徒を見るのはメトロよりバスのほうが多い、ような気がする。
     まあその辺の魅力も含めてすべてこの本に書いてあるのでパリに個人旅行で行かれる方には、これまたおすすめです。

    「パリを食べよう」
     このタイトルもこぐれさんらしくちょっと人を食ったようでいて本の内容をずばりと表している。美食の街パリの様々な分野をほぼ網羅したすごいレストランガイドだとおもう。おいしいレストランもそれほどでないところも、またひどいレストランも登場して、ただあこがれの美食の町パリとは違う素顔のレストランの様子がよーくわかる。
     Batifolというパリを征服しつつあるチェーンレストラン知ったのもこの本だった。チェーンレストランといっても日本のそれとは全然違う。もちろん星付きのレストランとは全く違うが、例えば初めてパリでフランス料理を食べようという人にはいきなり星付きレストランに行くよりこのBatifolに行ったほうが楽しめるとおもう。
     あとは三ッ星も北アフリカのクスクスもブラッスリーもビストロもよーくレポートされているからパリでおいしいものを食べるために訪れる人は必ず役に立つにちがいない。
     ただこぐれさんごひいきのクスクスレストランは私にはあまりおいしく思えなかったが・・・

     以上、勝手にこぐれひでこのパリ3部作と呼ばせてもらっているが、この3冊は気軽に読めてしかも実用的でもあるパリ本の代表作といってもいいだろう。
  • 深夜特急1〜6) 沢木耕太郎著
    新潮文庫
     これは6冊からなる、インドのデリーからロンドンまで乗合バスで行ってしまおうという貧乏旅行記だ。一人旅の面白さ、心細さなど、私が1984年に初めて一人旅でヨーロッパを旅行したときのことがこの本を読むをよみがえってくる。

     この「深夜特急」がテレビドラマになっていることを御存知だろうか?本放送は去年だったと思う。数ヶ月おきに2時間ずつ、3回の長編ドラマになっていた。私はもちろん全部見たし、ビデオに撮って数回見直してその度に感動を新たにして、これを見ては「旅に行きたいー」と叫んでいた。
     今はレンタルビデオもでている。
     その「深夜特急」が年末28日から30日までの3日間再放送された。
     やはりこれはいい。デリーからロンドンまでというが、そのデリーに行くまでにまず香港に行きアジアを半年旅してやっと出発点のデリーに到着する。旅としては私にはそのアジアの旅が一番おもしろかった。香港、シンガポール、マラッカ、マレーシア、タイなどの国々は今とても元気ある国で活気にあふれているし、顔つきは我々日本人と区別がつかないくらい良く似ている。特に私などヨーロッパに興味があってアジアを旅することが少なかったので、これらの距離的にも、人種的にも身近な国々のことをもっと知りたいと、この「深夜特急」を見て素直にそう思った。
     もちろん、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ、ギリシャ、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルと続く旅も滅法おもしろい。
     トルコのイスタンブールでは変な日本語をしゃべるトルコ人の絨毯屋と友達になり、それが後では大ピンチを助けられることになる。こういう、赤の他人しかも、ほとんど縁のないトルコ人とのささやかな交流が旅の醍醐味の一つだ。
     しかし、ここで思うのは言葉の壁だ。この絨毯屋と親しくなったのも絨毯屋が日本語を話せたからで、そうでなかったら心温まる交流はなかったに違いない。そしてもし、沢木耕太郎氏がもっと英語が堪能だったらもっとたくさんの人と様々なドラマが起きた事は間違いない。
     私も学生時代にもっと言葉ができたらあの一人旅はまったく違ったものになっただろう。外国語を勉強してしゃべれるようになることは、人生を100倍楽しむ方法の一つだと改めて思った。また、フランス語を始めるぞ!!

     テレビでは原作と違う部分もたくさんあるが、一番不自然なのはマルセイユに送金を頼んだ彼女が、お金だけでなく彼女自身もマルセイユに来てしまうところだ。しかも、一緒にロンドンまで行きたいという彼女の申し出を断わり、ドラマの中の沢木耕太郎は彼女を日本に帰してしまう。このカップルきっと後で別れただろうな。
     こういう不自然なエピソードだが、その彼女が松嶋菜々子だからゆるせる。
     松嶋菜々子という女優、実は去年の「深夜特急」を見るまで知らなかった。そこで初めて見てかわいいなーと思っていたが、NHKの連続ドラマですでに有名だったらしい。遅ればせながら今は大ファンになってしまった。
     最後は、話題がずれてしまったがこの「深夜特急」まだ読んでない、あるいは、ビデオを見ていない人はすぐに手に入れる価値はあります。 

     

  • 地球の歩き方
    ダイヤモンドビッグ社

     「地球の歩き方」についてたまに批判的な意見を聞くことがある。情報が古い、おすすめレストランはまずい、本に載っているホテルは日本人ばっかり、などなど。
     確かに私自身も「地球の歩き方」で困ったことを何回か経験したが、海外旅行する人には「地球の歩き方」をお薦めしたい。
     私自身が1984年に単身ヨーロッパへ音楽を聴く旅にでかける気になったのは、この「地球の歩き方」のお陰なのだ。
     ひょんなことから「地球の歩き方」ヨーロッパ編を手にとった。それまではそんな本の名前すら聞いた事がなかった。初めて見た時に、「地球の歩き方」というタイトルに何かおもしろそうなニオイを感じた。
     一気に家に持って帰って一気に読んでしまった。そして、「これならひとりでヨーロッパにいける!」と確信をもった。ホテルに泊まるのも、レストランでご飯を食べるのも、英語を少し話したら何とかなりそうだ。ユースホステルに泊まれば安上がりだし、外国人の友達だって出来るかも知れない。もう頭の中はヨーロッパに行った気分になってしまった。
     それからは、「地球の歩き方」を教科書にして旅について勉強し、着々と準備を進めていった。各国の政府観光局に手紙を出して音楽会やオペラの予定を調べ、各都市でいつなにをやっているかの一覧表を作った。ウィーンのオペラは手紙で予約できそうなのでそれにもチャレンジした。ベルリン・フィルは葉書でダイレクトにプログラムの請求をした。ウィーンからは予約OKの返事が来たし、ベルリン・フィルからは立派なプログラムが送ってきた。
     パスポート、ビザ(チェコなどに必要だった)の取得方法も「地球の歩き方」にくわしく書いてあり、とても助かった。
     実際にヨーロッパ各地を訪れると「地球の歩き方」の様々な情報が役に立った。中でも市内交通(バスや市電、地下鉄の乗りかた)、安レストラン、安ホテル情報。観光名所案内。コンサートのチケットの買い方。貧乏旅行者には正にバイブルみたいな本だ。
     もちろん、ものの値段が変わっていたり、場所が移動していたりしたところもあったが、それは旅行ガイドとしては避けられない問題で、しかたないことというのは当時から分かっていた。そういう不都合より役に立った事のほうがはるかに多かった。
     たまに暇なときは行ったことのある国、行ったことのない国の「地球の歩き方」を見ることがある。行ったことのある国は思い出がよみがえってきて楽しいし、行ったことのない国はいろいろと想像がふくらんでこれまた楽しい。

     「地球の歩き方」にひとつだけ注文するとしたら地図。
     各都市の地図が載っているが、それがあまりにもお粗末ではないか。ヨーロッパは道の全てに名前が付いており、住所さえ分かれば外国人でも確実に目的地へ行くことができる。いい地図は必須だ。「地球の歩き方」の考えかたとしては、「地球の歩き方」の地図はあくまでも目安で、ちゃんとした地図を手に入れて旅をしてほしいということだろう。でもそれにしては、いい地図の入手方法があまりくわしくない。パリの便利な、しかも入手簡単な地図のことをくわしく書いていない。
     それに、例えばミシュランをみると小さくてももっと分かりやすい地図を使ってある。だからきっともう少しまともなものにすることは出来ると思う。
     がんばれ「地球の歩き方」!
  • パリの本雑学ノートpart3「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男+大村真理子)
    中央公論社 1854円

     超有名なパリの本雑学ノート(1、2冊目)に続く待望の本。だが内容的には1、2冊目とはかなり趣を異にする。地域的には副題のようにパリの左岸(パリはセーヌ川をはさんで北を右岸、南を左岸という)に偏っているし、この3冊目ではこれまでいっさいでてこなかったレストランやホテルの具体的な名前が出てきて、普通のパリのガイドブックに近づいてきている。
     とはいってもさすが玉村氏で、ありふれたレストランなどでてきはしないし紹介の仕方に愛情があふれている。パリに着いた日の夕食にカキを食べるというスタイルは玉村氏の影響で私もまねさせてもらっている。レストランでいえば6区の「Polidor」。このPolidorは歴史的安レストランとして多くの本に紹介されている。このパリの本雑学ノートpart3では今までの本ではないこととして1週間の日替わり定食(Mune:ムニュという)を紹介したり、料理の組み合わせでいくらになるかということなど詳しく調べてあったりと実際「Polidor」にいったかのような気持ちにさせてくれる。
     レストランではフランス料理以外がとてもくわしく、パリは世界中のおいしいものが食べられる都市だということがわかる。中華にベトナム、北アフリカのクスクスは完全にパリに根付いている。パリには2カ所の中華街がある。私はそのひとつの13区の中華街はよく利用させてもらっている。この本で見たお粥のおいしい店、飲茶のおいしい店などフランス料理で疲れた胃にはことのほかおいしく思えたものだ。
     変わった観光としては国立自然史博物館が玉村氏のお気に入りのひとつらしい。実際ここはパリに1週間ほどしかいられない観光客は行かないかも知れないが、パリのリピーターには私もぜひおすすめしたいスポットだ。博物館とはいえ展示の仕方がいかにもおしゃれでフランス人のエスプリをこんなところでも感じられる。
     ホテルにしても団体旅行用の大ホテルでなく、小さいが個性的な、きっとそのホテルそのものが想い出に残るようなホテルがたくさん紹介されている。

     残念なことがひとつ。この本は雑誌「マリークレール」の特集が基本になっている。そのマリークレールに載ったときはきれいなカラー写真がたくさんあってそれを見るだけで楽しかった。しかし、単行本になったらほとんど写真はなくなって、あっても小さな白黒写真のみになってしまった。もう少し本の値段を上げても、カラー写真付きにしてほしかった。


  • 美味礼讃(海老沢泰久)
    文春文庫 563円

     辻調理士専門学校の創立者として有名な辻静雄の仕事の軌跡を表した本。文庫本としては厚い本だが一気に読ませるおもしろさがある。

     辻静雄は初めから料理に興味があったわけでない。新聞記者として仕事を始めて仕事で知り合った結婚相手の親が、料理学校の経営者だったということからこの道に入ったというのに驚かされる。だいたい料理などというものは小さいころからの環境によって感性が磨かれるものという先入感があったが、彼の場合、20歳は確実に越えたところで料理の勉強を始めたわけだ。でも努力と強運によって凄いスピードで料理を学んでいった。
     辻の義父が経営していたのは料理学校、辻が始めたのは調理士専門学校。前者は主婦や花嫁修業中の若い女性対象で、後者は料理のプロを目指す人を対象としており、二つは全く内容が違う。
     だが辻は調理士専門学校の必要性がこれから必ず高まると確信して学校の経営内容を大転換させる。
     辻は文献で見たフランス料理と日本のフランス料理のあまりにも大きい違いに、調理士学校をやるには本物を知らなくてはいけない、と一大決心をしてフランスのレストランを食べ歩く。
     ただしこれはただの食べ歩きではない。辻の人柄、料理かける情熱が通じたのかフランス料理界の重要人物達と深い交流をしながらの濃い内容の旅になっている。伝説のレストラン「ピラミッド」のポワン夫人、それから今でも最高のフランス料理人のひとりとみなされるポール・ボキューズなど、辻が本物のフランス料理を日本に紹介したいという情熱に心を動かされ、最大の援助をしてくれたひとたちだ。
     辻の仕事は誰が見ても大成功だった。フランス料理はほぼ正しい形で日本に入りつつあるし、彼の学校も規模も内容も間違いなく日本最高になった。成功の裏にはもちろん様々な妨害や非難中傷、人間関係のトラブルなど当然起こるべきことはみんな起こっている。しかし、彼の情熱はそんなものをはるかに上回るエネルギーがあった。その過程は息つく間も無いくらいスリリングでおもしろい。だれもが読みながら辻に喝采を送りたくなるだろうし、フランス料理の素晴らしさを想像しては、フランスにいってフランス料理を食べたくなるにちがいない。

     しかし、この本を読んでサクセスストーリーと感じる事もできるが、最後まで読むとこれは一種の悲劇ともいえるのではないかという思いも頭をもたげてくる。
     辻自身は、晩年自分の仕事の価値に疑問を持っていたのだ。料理なんて腹がふくれるのなら最高のフランス料理も一杯のラーメンも同じではないか?という思いが辻の晩年に暗い陰を落とし、極度の食べ過ぎによる病気で1993年、60歳で亡くなる。
     彼の仕事が偉大だったということは疑う余地はないが、彼自身がそこに疑問を持っていたということは、辻静雄の人生は果たして幸せなものといえるかどうか。普通の新聞記者としてそれなりに充実した生活を送ったほうが彼にとっては幸せだったかもしれない。この「美味礼賛」は読み終えて彼の情熱に感動すると同時に、辻静雄という傑出した人物の人生感にまで深く思いを寄せたくなる傑作だ。


  • パリ(木村尚三郎)
  • パリは東京と並んで人情あふれる町


    パリの人は冷たい。東京の人は冷たい。田舎の方が優しい人が多い。
    一般的な人の認識はこういうものだろう。ところが木村さんはのっけから意外な書き出しで、パリは東京と並んで人情あふれる町と言いきる。
    でも、私はこの意見に全く賛成だ。そうでなければここまでパリに通わないと思う。東京の人が人情厚いかどうかは経験が少なくて判断のしようがないが、映画「男はつらいよ」をみているとわからないでもない気はする。


  • パリの旅雑学ノート1,2(玉村豊男)
    パリの本としては押しも押されもしない定番中の定番。
    私もこれは何回も何回も読んだ。文庫本で買ったがあまりにもたくさん読んだので、特に一冊目はぼろぼろになってしまった。一般的な観光案内書とは全く異なり観光スポットの紹介はいっさいない。カフェ、ホテル、レストラン、メトロ(地下鉄)などパリに欠かせないものの細かーい解説本だ。しかし、玉村さんのパリへの愛情が至る所にあふれているのでちっとも無味乾燥に思わせるところはない。

  • パリの奇跡−メディアとしての建築(松葉一清)
    講談社文庫 800円

     この本は、上記の本と比べるとあまり有名ではないかも知れない。しかしこれは間違いなく名著だ。
     松葉さんは建築評論家で、著書も多い。この本はまずデファンスから始まる。新副都心からいきなり始めて、パリという町がいかに伝統と同時に新しいものを取り入れることに熱心であり、またすぐれたセンスで世界中の感嘆の声を集めていることに気付かせてくれる。
     デファンスのグランドアルシュについては、そのコンセプト、設計者のスプレッケルセンが完成前に亡くなってしまったこと、アルシュを中心に新しい文化がデファンス生まれつつあるということ。単に物珍しい新名所とおもっていたデファンスを訪れる意味を教えてくれた。
     オルセー美術館の章では、読みながら本当に美術館に入ったかのような気持ちにさせられる表現に感心させられる。
     ポンピドーセンター、ガラスのピラミッド、アラブ研究所、新大蔵省、などのパリの新建築として有名なものはもちろん、いまひとつ知られていないベルビル公園、ピカソアリーナという集合住宅もくわしく取り上げられている。まだこのふたつには行ったことがないが、近いうちにぜひ訪れたいと思う。
     私は最初にパリという町の美しさに感嘆するところからパリとのつきあいが始まった。この本を読むとそれも道理だと思えてくる。町全体を美しく、しかも大胆に新しいものをとりいれる勇気も持ち合わせたパリは、これからももっと美しくなり続けるに違いない。
     故ミッテランとシラクの建築センスの違いについても興味深い。普通の観光案内書とは全く違う、しかし、パリを訪れる人にたくさんの視点を与えてくれる、特にリピーターには二重丸でおすすめしたい本。

    序章 パリ大好き!! 第1章 パリの街 第2章 パリのレストラン 第3章 オペラ・コンサート
    第4章 パリの観光 第5章 パリの美術館 第6章 フランス語 第7章 ミシュラン
    第8章 飛行機の乗り方 第9章 レンタカーの旅 第10章 パリのホテル
    第11章 パリのお買い物 第12章 パリの乗り物 第13章 お金、クレジットカード
    第14章 核実験 第15章 たこやき 第16章 旅の本