◆四谷シモン−人形愛−PYGMALIOONISME◆
芸術の森美術館は、存在こそ知っていたものの、行くのは初めて。
チラシに、地下鉄の駅から15〜30分に1本バスがあるとのことで
出掛けたら、バスは、30分〜1時間に1本だったというハプニング発生(笑)
さすが、郊外の美術館。バスは、だんだん山の方に。
道の脇に桜が咲いてて気持ちよく揺られて美術館前に到着。
野外美術館や、周りの風景を見るのは後回し。
1番のお目当てのシモン展へ。
会場は、心配したほど混んでいない、よかった。
まず、いきなり目に入ったのは、たくさんの娼婦人形。
それも、あんまり若くない、かな。
素材は、なんだろう。
やけにつるつるしてるのとか、ちょっと苦手な感じ。
表情は、いいな。
疲れて、いろんなものをあきらめたゆえの穏やかさ、かな。
写真で見る方が魅力的に感じるけど。
チラシに書いてあることもろくに読んでいなかったので、
唐十郎と交流があって、舞台に女形として出ていたのも会場で
初めて知って、びっくり。
いろんな写真家が撮った写真とか、舞台のポスターがある。
へ〜、なかなかきれい。
線が細いから、女性の格好しても、不自然な感じはないのね。
1度、舞台で見てみたかったかな。
問題は、次の部屋。
たくさんの少年や少女たち。
ひときわ目を引いたのは、1人の少女。
裸で、靴と靴下だけを身につけて、そこに横たわっている少女。
それは、まるで・・・。
分かってる。そんな想像するなんて、私の方が問題だわ。
でも、それは、まるで、まるで・・・。
信じていた大人に乱暴されて打ち捨てられたみたいなんだもの。
その表情。目線や手足の投げ出し方が。
そして、裸なのに靴と靴下を身につけているっていうのが、いっそう。
しばらく、目を離すことができませんでした。
その後、もう1度、そこに戻って気付きました。
その部屋には、裸の人形がたくさんありましたが、裸なのは、
ほとんどが少女たち。
それも、どの子も靴と靴下ははいているなんて、どこか異様だわ。
少年は、ほとんどが、いろんな服を着ています。
機械仕掛けと称して、体の中をあらわにしているのも、多くは少女。
体の中、もっと深い部分まで、人目にさらしているのは少女。
第一、「女」と「少女」の体の違いを、なぜ、そこまで知っているのか。
本当に、モデルとして目の前に裸の少女が、年端のいかない少女がいたり
いたなんてこと、ないよね?
シモンって、そういう嗜好の持ち主なのかなと感じてしまった。
考えすぎ、まさか、ね。
でも、とても、怖かった。
その癖、目を離すことができなくなるような怖さ。
陳腐なたとえだけど、蛇に魅入られたカエルってこんな感じなのかな。
あと、動けなくなったのは、とても大きな男性像。
人間に見まがうという意味のリアルは、決して持っていないのに。
その視線の先を追ったって、天井だけで、何もありはしないのに。
でも、その方向に、「あの少女」がいるみたいで・・・。
考えすぎ。妄想モードに入ってる、そう思っても止まらない。
それも、シモン・マジックかなぁ。
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