◆「センチメンタル」鑑賞記◆THEATER UNIT HYSTERIC END◆
(2000.3.25 ルネッサンス・マリア・テアトロ)
ものすごく久しぶりにライブの演劇を見た。
高校時代は、演劇部員だったのに、ここ数年、足が遠ざかってしまって・・・。
でも、久々にあの熱気を体験したら、また、舞台鑑賞熱が甦ってきた気がする。
会場についたのは、開演の20分ぐらい前。
すでに、客席がかなりうまっているのを見て、
会場をしっかり確認しなかったがために、到着が遅れてしまったのを
ちょっと後悔。
だって、住所さえわかっていれば、すぐに分かると
思ったんだもの・・・。
それでも、とにかく、悪くない席を確保できて一安心。
周りを見回すと、あらま、若い女性が多いのに
ちょっとびっくり。
若い人が、こういう舞台を見てくれることが、
なんだか嬉しかったりする。
やがて、開演。
誰よりも大事な人が、病で、若くしてこの世を去ってしまったとき、
その後の人生を、どうやって過ごしていけばいいのでしょうか。
別の人を好きになって、幸せになることは、ないはずなのに、その人を裏切る
ことのように思えてしまうのはなぜでしょう・・・。
違うのに、思い出を大切にすることと、新しい1歩を踏み出すことは、
決して二律背反ではないのに。
主人公秀実は、いつも、この世を去った妻の面影を周りに住まわせていて、
天使の姿をした妻をいつも身近に感じていて、それがあまりにリアルなために、
前に進めないでいる。
その彼の死んでしまった妻は、小説家。
最後に残したのは、ロボットと恋をした天使のお話。
天使は、空に、自分の世界に帰っていきます。
その後、ロボットはどうしたのか。
彼女が、この世を去る前に書き上げたそのお話は、夫・秀実へのメッセージでも
あるはず。
その結末をを、病床で夫に語ったのは、その証拠。
彼女が、「なんでもほしいものを言ってくれ」という夫に、ぽつりと言った
その願いが、ものすごく切なくて・・・。
やがて、秀実が出会う1人の女性・頼子。
秀実は、彼女に惹かれているし、彼女の気持ちも気付いているのに、いいえ、
気付いているからこそ、頼子を突き放す行動に出てしまう。
生徒であり、頼子の娘の由羽の祈りもむなしく・・・。
そう、この由羽の心も切ない。
父親(頼子の夫)をなくしたあと、母親に心配をかけまいと、無理をしてつっぱる
健気な少女。
この舞台の登場人物は、本当に、みんな切ない。
でも、それを、前面に押し出してくるのではなく、笑いの要素を
たくさん、たくさんもっていて、何度も、声を出して笑わせてくれる。
出てくるだけで笑いを取るキャラもいたし(^O^)
ほとんどのシートが埋まって、熱気むんむんの中、他の観客と感情の波を
共有できる。素晴らしい舞台。
この劇団の舞台は、ぜひ、また、観に行きたい。
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