◆エキストラ日記(2回目)「最終兵器彼女」◆
場所はJRタワーの従業員入り口。
時間は午後9時。
札幌駅に隣接してできた大きなモール。
受付をすると、「EVENT STAFF」と書かれた
入館証を渡される。
なるほど、夜中に関係者以外が歩き回るのだから
ちゃんと許可を受けている証明が必要だよね。
ある程度の人数が集まるごとに、エレベーターで
控え室に誘導される。
広い会議室の中央に机と椅子。
その周りにも椅子がたくさん置いてある。
好きに座っていいようなので、壁際の椅子に。
たぶん、みんなで200人ぐらいいたのかな。
集合時間の9時半ちょっと過ぎに、助監督さんが
やってきて、撮影中の注意をして、さらに待機。
結局、撮影場所に移動を開始したのは10時近く。
名前順に3つの班に分かれて移動。
いつもなら入ることのないスタッフ・エリア。
しかも時間外で暗かったりするところを通るのって
なんだか特別な感じがして、ワクワクする。
まずは、何事もなく買い物をしているシーンの撮影。
ふだん、普通に買い物をしているフロアも、
店の電気が落ちて、人がいないと、全然違って見える。
で、赤外線センサーで警備しているので、くれぐれも
店に入ったり、ショーウィンドーに持たれたりしない
ようにとの注意がある。
そして、いよいよ撮影。
スタッフさんが、エキストラ1人1人に、立ち位置とか、
どう動くとかを指示していく。
班ごとに分かれて、何ヶ所も。
なので、自分の出番(笑)の時以外の待ち時間がけっこう長い。
ま、エキストラとしては、これは、当り前。
当然、さんざん待った後の撮影シーンだって、
自分がカメラの中に納まっている保証はないし、
映っていたって、そのシーンがカットされちゃうかも
しれないわけだし。
まさに、参加することに意義がある、の世界だわね(笑)
でも、それが楽しくって、病み付きになっちゃいそう(笑)
監督さんをはじめ、スタッフさん、みなさん、若い方が
多くて、はきはきしてて、すごく感じがよかったから、
参加してて、すごく気持ちよかったし。
エキストラっていうのは、当然、演技なんて素人なわけで、
それは、ベテランエキストラさんと思しき人だって同じ。
そういう烏合の衆を、そのシーンのイメージ通りに
動かすのは、決して簡単じゃないと思う。
指示は単純明快じゃないといけないし、
込み入った演技なんて、期待しちゃいけないし。
その一方で、現地で数百人っていうエキストラを募って
撮影に参加してもらうのは、宣伝効果も含めて、
販促戦略としては、なかなか有効なのだろうな、と思う。
だって、自分が参加したら、できれば劇場に観に行きたいし、
そうでなくても、ビデオは見るでしょう、やっぱり。
そういう効果って、エキストラ本人以外にも、その周辺にも
波及するだろうし。
それから、ちょっと思ったのは、誰かの指示にだけ従って
動いてればいいのって、すごく楽チンだな〜ってこと。
24時間、365日そんな状態なのは耐えられないけど、
たまにはああいうのも、判断して行動する緊張感から
逃れられて新鮮な感じ。
待ち時間は、体力温存のために座って本を読んで、
指示があったら、あっちへ、こっちへ。
1時半頃、夜食休憩のために最初の控え室に戻る。
紙パックのお茶とおにぎり弁当をもらう。
そこで、1時間ほど休憩
その後の撮影シーンでは、
いよいよ、俳優さんたちのご登場!
ヒロインである前田亜季ちゃんは来ていなかったけれど、
その恋人役の窪塚俊介さんがいる。
やっぱり、おにーちゃんに似てるね。
他には、ドラマ「ウォーター・ボーイズ2」の木村了クン
映画「スウィング・ガールズ」の貫地谷しほりちゃん。
窪塚くんは、ちょっと無愛想な感じだったけれど、
貫地谷しほりちゃんと木村了くんは、すごく仲よさそうに
ニコニコしていて、楽しそうだった。
しほりちゃんなんて、スタッフさんと、携帯のカメラで
写真を一緒に撮ったりしてたし(笑)
スタイリストさんが、2人がかりで髪をいじってたりして
おお、現場だ!という感じがひしひし(^O^)
そんなこんなで、4時近くになってくると、空が白々と
明るみ始めてくる。
次のシーンは、「昼間」のシーンということで、
明け切って明るくなってからの撮影。
「天空待ち」って言うらしい。
業界用語?(笑)
1日目の撮影は6時過ぎに終了。
予定が9時までの拘束だったのだから、ずいぶん早い。
けど、けっこうヘロヘロになりつつあったので、ラッキー。
控え室に戻って、入館証を返却。
記念品のTシャツと、朝ごはんにお弁当と飲み物をもらって解散。
午前7時前の札幌駅は、意外と人が多い。
天気もよかったので、北口の外に腰掛けて朝ごはん。
それから、ホテルにチェックインできる
午後2時まで、適当に時間をつぶす。
(映画も1本観たぞ)
チェックインして、まずはお風呂でリラックス。
目覚ましを午後8時にセットして、おやすみなさ〜い。
で、ぐっすり眠って目が覚めたのが8時5分前。
おお、目覚ましがなる前に起きちゃって、
私ってすご〜い。
なんて思いながら、買ってあったコンビニ弁当で晩ご飯。
1晩中撮影なのだから、しっかり食べないとね。
昨日とは違う服、リバーシブルのジャンバーは裏返して、
帽子までかぶってレッツ・ゴー!
(地味にピアスやペンダントも違うのしてたのだ)
2日目の撮影は、まずは、爆撃を受けて、
逃げ惑い、走るシーン。
ちょっと驚いたのが、あらかじめ、走るシーンがあるのを
分かっていたはずなのに、ヒールの女性が何人もいたこと。
走るって言ってもたいしたことないって思ったのかな。
時間も長いし、動きやすくて、履いてて楽な靴で正解。
何度も何度も、いろんなシーンで走ったし、
同じシーンでも、ちょっとパターンを変えたりで、
ずいぶん、いっぱい走ってしまった。
この時期に、秋の設定の服で、上着を着ていたので、
けっこう汗をかいてしまった。
そうそう、この時、俳優さんも一緒に走ったのだけど、
群集(エキストラ)の仲の彼らの立ち位置を決めるとき、
窪塚くんが、私の横を通って、で、ジャンバーが
軽く接触しちゃったのだ♪
うぎゃー、なんか、すっごい興奮するじゃないの。
別にファンというわけじゃないのだけど、げーのーじんに
触っちゃったーって感じ?(笑)
同じエキストラでも、エキストラの中のその他大勢
まさに、そこにいるだけの群衆というエキストラから、
俳優さんと、ちょっととは言えからんじゃう、
思いっきり目立つエキストラまでいるわけで、
私は、今回は、全然、そういうおいしい役はなかったのだけど、
まぁ、そりゃぁ、200人とかいる中の、そういうのは
一部の人だし、製作側のイメージというのもあるし、
でも、いつかは、スタッフさんに、
「ちょっとこちらにお願いします」みたいに言われて、
ドキドキしながら、やってみたいなと思ってしまう。
そのためには、しっかり、自分を磨いておくのも大事かしら、
なんて、ね(^^;
2日目も、2時前に夜食休憩。
で、次の撮影は、外が明るくなる4時過ぎからってことで、
2時間の待ち時間。
ここは、体力回復にいそしむしかないでしょう、
ということで、椅子に座って仮眠を取る。
もっとも、ほんとにうとうとしただけって感じ。
本を読んだりもしてたし。
そして、いよいよ屋外のシーン
天気が良くて、気温も冷え込んでなくてよかった。
この撮影も、繰り返し、繰り返し、いっぱい走った。
なので、2日目の方が、体力的にはハードなはずだったのに、
現場での待ち時間が少なくて、体を動かしていたせいか、
初日よりも、きつくなかった感じ。
眠くなる暇もありゃしないし(笑)
少しとは言え、仮眠を取った効果もあったかな。
それにしても、世の中には、早起きさんもいるのね。
5時過ぎとかでも、遠巻きに様子を見てる人の姿が。
撮影終了の6時半過ぎには、少なからぬ人通りだった。
控え室に戻らないで解散だったのだけど、入館証を
返して、またまたTシャツとお弁当をもらっている
ところに、明らかに黒服のお仕事のおにーさんが
寄ってきたりしてた(笑)
なんか、微妙に酔っ払ってたみたいだった(笑)
結局、撮影に参加したのは、2夜で20時間ほど。
徹夜での撮影だから、ハードはハード。
でも、スタッフさんが、感じが良くて、
エキストラの使い慣れしてる風で、
気持ちのいい現場だった。
また、機会があったら、ぜひ、ぜひ、参加したい。
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