◆ブレード・ランナー◆
(BLADERUNNER 1982米)
原作:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード、ショーン・ヤング
時は、近未来。人類に仇をなすようになったアンドロイドを見つけ出して、
「処分」する役割を負ったのが「ブレードランナー」。
かつて、優秀なブレードランナーであったデッカードに、再び復帰の要請が
来たところから話しは始まります。
私が、はじめてこの作品を観たのは、ハリソン・フォードの出演作のビデオ
を探し回っていたときでした。そのときは、この作品が、SF映画の金字塔
といわれているなんてことは何も知らず、原作が、『アンドロイドは電気羊
の夢を見るか?』であることすら知りませんでした。やがて、この原作の
存在を知り、迷わず買い求めたことを憶えています。
映画と小説とでは、デッカードとレイチェルの関係は、まったく違います。
どちらでも、2人の関係は重要な位置を占めているのですが、間に漂う空気が、
ほとんど正反対と言ってもいいくらいです。
そして、小説タイトルにも出てきている「電気羊」つまり、人工の、「にせもの」の
動物たちは、映画では、小説とは違って、デッカードの行動に、
大きな影響を与えたりはしません。
また、小説では、デッカードとロイの闘いのシーンは、克明に描写されたりは
していません。
こういう違いがあるにも関らず、この作品では、小説と映画が、見事に、
有機的に結びついているのです。
根底に流れるものが同じだということかもしれません。
映画の中で、たびたび、「日本」が現れるのも、なんだか不思議な感じです。
字幕で観ているのに、日本語が聞こえてくるのですから。
いくつものバージョンがあり、様々な謎を持つこの作品。
何度観ても、あの空気にひたってしまいます。
素晴らしいSF映画でもあるのでしょうが、デッカードとレイチェルの恋愛もの
として観ても、胸を打つものがあります。
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