◆推定無罪◆
(PRESUMED INNOCENT 1990米)
原作:スコット・トゥロー
監督:アラン・J・パクラ
脚本:フランク・ピアソン、アラン・J・パクラ
出演:ハリソン・フォード、ブライアン・デネヒー、ラウル・ジュリア
やり手の検事であるラスティは、部下キャロラインが殺害された事件を
担当するが、捜査するうち、自分に不利な証拠ばかりが表れてくる!
それでも、状況証拠ばかりで、決定的な証拠が発見されなければ、「疑わしき
は被告人の利益に」、つまり、「推定無罪」の原則により、ラスティは、裁判上
は無罪となります。けれども、その後、問題の決定的証拠のありかが明らかに
なったとき・・・。
まさか、こんなラストが待っているとは、思いもしませんでした。
真犯人が明らかにならないまま、法廷は閉じられ、日常に戻ったラスティを見
てほっとしていると、どかーんと一発くらった気分です。
私は、不倫とか浮気というものには、強い反感を覚えるほうなので、
その手のことをする方には、それなりの代償を支払っていただくのは
当然と思っているところがあります。
でも、この作品でラスティが払った代償は、あまりにも大きすぎる
気がしました。もっとも、被害者キャロラインは、もっと大きな
代償を支払っているわけですが・・・。
なにしろ、この2人、心底惚れあって、やむにやまれずというのではありません。
だから、いろんな意味で、この事件の1番の被害者は、
ラスティの妻バーバラであるのかもしれません。
映画と小説とを比較して、極端な変更は加えられていません。
ただ、被害者キャロラインの年齢を低く設定したのは、いかにも映画的ですね。
そして、あの場面で映画を終了させたことも。
殺人は、被害者の命を奪うだけではなく、殺人者自身の命にさえも、
影響を与えずにはいない。もしかしたら、刑務所に入ったり、死刑になるよりも、
もっと恐ろしい形で・・・。
だから、あの小説と違って、あそこでエンドマークを打つことで、よけいに
観るほうにいろんなことを感じさせるのです。
エンドクレジットの流れている間、じっと、席も立てずに。
ハリソンTopに戻る
Topに戻る