◆パトリオット・ゲーム◆
(THE PATRIOT GAME 1992)
原作:『愛国者のゲーム』トム・クランシー
監督:フィリップ・ノイス
脚本 W・ピーター・イリフ、ドナルド・スチュアート
出演:ハリソン・フォード、アン・アーチャー、ヒュー・フレイザー
ショーン・ビーン、サミュエル・L・ジャクソン他
映画館で観たときには、意識していなかったのですが、これ、
すごく豪華なキャストですね。
大好きなNHKの海外ドラマ枠「名探偵ポワロ」でヘイスティングを
演じているヒュー・フレイザーを久々に見て、懐かしかった記憶は
あるのですが。
原作の小説は、厚めの文庫で2冊あります。それを、2時間の映画に、見事に
まとめていますね。キャラクターの性格にも違和感がまったくありませんし、
単純化したために説明不足になったり、分かりづらいというところも特に感じ
ませんでした。
ただ、小説を読んで驚いたのですが、ライアンは、ハリソン・フォードよりも、
ずっと若い設定なのですね。とは言っても、今では、私の中では、
ライアン=ハリソン・フォードになっているので、小説のライアンに、
ハリソン・フォードを思い浮かべながら読んでいます。
小説でもそうなのですが、ライアンと妻のキャシーの関係というのが、
実に素敵で、それが、この作品の魅力の1つになっています。
とある称号をもらったときの2人の会話の、なんと微笑ましいこと!
この作品は、ライアンが、さる重要人物をテロの襲撃から救うところから
始まります。その際、テロ・グループのメンバーを殺してしまい、
生き延びた、その兄ショーンから、執拗な攻撃を受けるわけです。
やがて、魔の手はライアンの家族にも及び、CIAに戻ったライアンと、
必死の攻防が繰り広げられる、というのがあらすじになります。
弟を殺された兄の悲しみは、よく分かります。たとえ、それが、テロに
失敗した結果だとしても。ましてや、その場に、自分も一緒にいたのだと
したら、その思いは、弟を死なせてしまった自分への憤りもあって、
倍加することも、想像がつきます。
だけど、その怒りや憎しみを、暴力で解決することなんて、できないはず。
いいえ、できてはいけないんです。
その、標的とされてしまったジャック・ライアンに、始めのうち、彼と
闘う意志はありませんでした。でも、愛する家族が危機にさらされたとき、
敢然と立ち向かうことを決意するのです。
そう、単身、IRAの人間が集まる酒場へ乗り込むほどに。
家族を思う気持ちは、2人とも変わらないはずなのに、それが、こんな形に
なってしまうのは、なんだか物悲しい気がします。
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