◆ランダム・ハーツ◆
(RANDOM HEARTS 1999米)
ハリソン・フォードの主演作ということで、あらかじめウォーレン・アドラー
の原作を読んで、満を持しての鑑賞でした。
これが、1999年劇場での鑑賞200本目。
ちょっとばかり計算をして、ハリソン・フォードの新作が200本目に
なるように調整しちゃいました。
お互いの配偶者同士が、不倫をし、その乗った飛行機の墜落事故を起こした
ことから出会ったダッチとケイ。
裏切られたことに傷付き、それまで、まったくなんの兆候も見えなかった
ことにも傷付き、「いつ、どうやって」その裏切りが始まったのかをつきとめることで、
前へ進もうとするダッチ。
下院議員であり、選挙を控えていることから、触らぬ神にたたりなしを
決め込んで全てを忘れ去ろうとするケイ。
原作での彼女は、専業主婦で、経済的にも、精神的にも夫に依存して生きている
女性でした。それも、かなり保守的な。
そのせいか、夫の不倫を知ったときの反応も、また、違った方向性を見せます。
原作での彼女は、夫の存在を消し去ろうとするかのように、夫に関わるものを
目の前から消し去ろうとするのです。そう、幼い息子さえも。
自分でも、その心の動きによけいに傷付いている様子が痛々しかったです。
違いといえば、彼女の子供も、映画では多感な年頃の少女に変更されています。
そのジェシカに、事実を知らせまいとするケイ・・・。
さらに、2人の調査方法も、原作とはまるで違っています。
小説で取られた方法は、確かにあまり現実的ではないのですが、だからと言って、
あんなふうにケイに追い討ちをかけなくてもいいのに・・・。
そして、ダッチにも。
そんなダッチとケイが、会見を重ねるうちに心を寄り添わせていく。
それは、最初は恋愛ではないかもしれません。
同じ傷を持つもの同士の共感のようなもの。
でも、そこから始まる何かもあるのです。
それにしても、信じていた誰かに裏切られるというのは、キツイですね。
そうなると、それまでの全てが嘘に思えて、周りの他の人間すら
信じられなくなってしまう。そして、そんな自分に、よけいに自分が
傷付いていく・・・。
それでも、救われるのは、ダッチとケイが、前を向いているからでしょう。
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