◆スミス都へ行く◆
(MR. SMITH GOES TO WASHINGTON 1939年 アメリカ)

監督: フランク・キャプラ
脚本: シドニー・バックマン
出演: ジェームズ・スチュアート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、
  エドワード・アーノルド、ガイ・キビー


上院議員が急死して、急遽、新人議員としてワシントンへ行くことになった
少年レンジャー隊の隊長ジェファーソン・スミス氏。
実は、彼が後任に指名されたのには、地域を牛耳っているテイラーのためで
あったわけなのですが、スミス氏は、そんなこととは露知らず、降って沸いた
ような議員就任に、若者らしい意欲に燃えて首都ワシントンへ向うのです。
地元からのもう1人の議員は、スミス氏の父親と親しかったペイン議員。

もう、このスミス氏は、なんだか、とても頼りなくて、議員がちゃんと勤まる
のかしらというぐらいとっぽい奴(笑)
もちろん、だからこそ、簡単に丸め込めそうだというので指名されたのですが・・・。
だからと言って、母親に手紙を届けるための伝書鳩を連れてくるわ、
到着早々行方をくらますわで、かなり周りをてこずらせていますけど(笑)
手玉に取ろうとしている相手に翻弄されているペイン議員たちの姿が愉快(笑)

このスミス氏。
行方不明になって何をしてたかと言うと、ワシントンの首都観光。
政治的・歴史的に意義深いところをあちこち回って、
いよいよ、議員としての任務に熱く燃えちゃうわけですね。
この辺の、まじめな青年らしいまっすぐな熱さは、ちょっと不器用で、
あぶなっかしい感じです。
簡単に、その意図を利用され、曲げられても気付かないのではというような・・・。

でも、そういうまっすぐさって、周りにはちゃんと伝わるものなのですよね。
最初は、彼を嫌っていた秘書のサンダース嬢も、少しずつ、見方を変えて
行くのです。
その大きなきっかけは、彼が、地元に少年キャンプ場を誘致しようとしたこと。
この議案書の作成にあたっての、彼の熱意。

なのに、結果として、これが、敵に付け込まれる口実を与えてしまったのです。
彼の議案書が、自分たちの計画の邪魔になると知ると、ペイン議員や、テイラーは、
なんとしてでも、それを阻止しようとします。
ものすごく、汚い手を使って。

だけど、そんなことに、負けるようなスミス氏ではありません。
彼は、断固として闘うのです。
それは、決して、孤独な闘いではありません。
敵は大きいけれど、味方だって、たくさん、いるのです。
彼らの一生懸命な援護射撃、見ていて気持ち良かったです。
いかに、スミス氏が、周りに人望があるか、ものすごく伝わってきて、
しみじみさせられました。

もちろん、1番すごかったのは、スミス氏本人の闘い。
精神的にも、体力的にもぼろぼろになりながらも、必死で闘うのです。
それを支えるサンダースの一喜一憂も、微笑ましかったです。
彼女に惚れて、なんとか力になろうとるディズも、すごくいい奴!

そして、思いがけない味方。
上院議長の、さりげない励まし。
いいところさらってるなぁ、と思って見てました。

巨悪と闘うのに、1人、2人の力では、限りなく不可能に近いでしょう。
でも、その闘う姿は、きっと、何かを変えていくのですよね。

                              (2000.4.15 ポーラスター)


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