◆インソムニア◆
(INSOMNIA 2002年 アメリカ)
監督:クリストファー・ノーラン
原作:ロバート・ウェストブルック
出演:アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンク他
アル・パチーノって、やっぱりスゴイ。
この作品は、彼あってこそという気がします。
なんだか、「セント・オブ・ウーマン」を、見直したく
なってしまいました。
殺人事件の捜査の応援で、ロスから、白夜のアラスカに、
相棒のハップとともにやったきたウィル・ドーマー。
被害者の少女の遺体は、髪を洗われ、
爪を短く切られている。
その意味は?
何か、猟奇的な、それとも象徴的な意味が?
同じ状態の遺体が、また、発見される?
そういう捜査がメインの作品化と思ったのですが、
ちょっと違ったようで。
的確な指示で、効率的に捜査を進めるドーマー。
事情聴取の進め方もさすが。
前夜の、ハップとの諍いのことなんて、
みじんも感じさせずに。
彼らが犯人に仕掛けた罠。
うまく行ったかに見えたのに。
迷い込んだのは、深い霧の中。
コンビを組んだ地元警察の警官が負傷し、
1人、歩を進めるドーマーの視界をよぎった人影。
自らの安全を確保しつつ、犯人を身柄を拘束するには、
拳銃を手にするしかなかった。
それは、間違いのないところでしょう。
でも、でも、ドーマーが、銃を持ち替えた、その意味は?
不幸にして凶弾に倒れたのがハップだったのは偶然?
ハップを犯人と見誤って撃ってしまったのだと、
言い出せなかったことが、ドーマーを、追い詰めます。
それでなくても、沈まない太陽が妨げる眠り。
つらい、つらい日々の始まり。
心安らがせてくれる眠りの世界に、見放されたドーマー。
追い討ちをかけるように響く電話のベルの向うにいるのは?
ドーマーは、決して、悪徳警官ではありません。
なのに、だからこそ、追い詰められていく。
なぜ、彼が内務監察を受ける羽目になったのか。
冒頭のシーンの意味は?
つらい、つらい日々。
さらに、ドーマーを追い詰める犯人。
精神的に、どんどん、絡め取られて行くドーマー。
あがけば、あがくほど、、、
救いは、彼を英雄とあがめる地元警察のエリーと、
宿泊しているロッジの女主人の存在。
眠れないって、本当につらい。
何日も、そんなことが続けば、心が、まいってしまいます。
眠りは、いろんなことを、いったんリセットして、
朝の光の中で、新しく、苦難に立ち向かう力をも
与えてくれるものだから。
白々とした町は、徐々に、夢と現実の境界をさえ
あいまいにさせてしまう。
ドーマーの行き着く先、、、
その先が、彼の望んだところでありますように、、、、
(2002.9.8 室蘭スガイ)
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