◆ガチボーイ◆
(2008年 日本)
監督:小泉徳宏
原作:蓬莱竜太
脚本:西田征史
出演:佐藤隆太、向井理、仲里依紗、西田征史、
宮川大輔、泉谷しげる、瀬川亮他
事故により記憶障害を患い、眠ると
前日の記憶が全部なくなってしまう五十嵐。
どんな思いで、毎日を過ごしているのか、
想像するだけでも、胸が痛んで苦しくなる。
前の日、自分が何をしたかの記憶がない。
「そんなんで生きてると言えるのか」
五十嵐の苦悩が、胸に迫ってくる。
そんな五十嵐が出会った学生プロレスというもの。
事故の前に目にして、自分にはできないと
あきらめていたプロレスへのチャレンジ。
でも、とにかく、寝てしまえば記憶が消えてしまうから、
あらゆることをメモし、写真に撮る。
練習中でも、仲間との飲み会でも。
それは、そのことだけを見れば、ユーモラスでもあるのだけど、
五十嵐の記憶障害を知っていて見ていると、
笑いながらも、切なさがぬぐえない。
五十嵐を演じる佐藤隆太さんが、素晴らしいから、なおさら。
苦しみながらも、仲間にはそれを感じさせずに、
ひたむきに、明るく生きる五十嵐。
プロレスへの思い。
仲間との友情。
チームのキャプテン役の向井理もよかった!
「安全第一」がモットーの、明るく楽しい学生プロレスが
すごく好きなのが伝わってくるし。
だからこそ、去って行った仲間への許しがたい思いを
抱き続けてしまうところも、真面目ゆえって感じでいい。
五十嵐の妹が、また、かわいくて、いじらしい。
お兄さんのことがすごく好きなんだよね。
兄妹の関係が、とっても素敵だった。
泉谷しげる演じる父親の存在感。
居酒屋で、お酒を飲みながらしゃべる様子。
事故の前の息子が、何よりも誇りで、
風呂屋という、肉体労働の仕事をしてる自分の息子が
司法試験に受かっちゃうなんてことが、誇らしくて、
ほこらしくてたまらなかったんだろうな。
それだからこそ、現状が、口惜しくてたまらないんだろうな。
で、息子とどう接していっていいか、分からないんだろうな。
もう、そんな雰囲気が、ばんばん伝わってきて。
クライマックスは、学生プロレスの王者「シーラカンズ」との対決。
シーラカンズの金村役の瀬川亮が、かっこいいったら!
プロレスの試合シーンだから、素晴らしい肉体美を、
惜しげもなくさらしてくれてるし。
その筋肉のつき方の美しさは、半端じゃない。
エキストラで、撮影に参加した時、見惚れっぱなしだったし。
素ではいい人なのに、「俺様」キャラもはまってる。
さすが、役者さんだよね。
みちのくプロレスの方達が、指導もしてくれて、
何名かは出演ということもあって試合シーンは、
素晴らしい迫力。
(金村の相方の銀二郎も、みちのくプロレスの方だそう)
技なんかも、全部、スタントとかもなしで、
ガチでかけあってるし。
撮影の時は、正直言って、演技のリアクションっていうより、
素で反応しちゃってたな。
心に残るシーンやセリフがたくさんあって、
本当に素晴らしい作品。
ユーモラスなシーンと、泣けるシーンのバランスがばっちり。
クライマックスの試合の直前みたいに、
ハラハラさせられたり。
ま、約1名、コイツ引っ込めとけよ!って思った
対象がいるのは、内緒ってことで(笑)
オール北海道ロケということで、
こんな素晴らしい作品に、少しでも
関われたことが、とても嬉しい。
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