◆アナスタシア◆
ロシア革命で、1人生き延びたという伝説のある末の皇女アナスタシア。
アナスタシアを扱った映画としては、イングリッド・バーグマンが、アカデミー
主演女優賞を獲得した、「追想」がありますね。
ただ、この2人のアナスタシア、同じ女性を扱ってはいますが、まるで違ったキ
ャラクターを持っています。あくまでもしとやかに、気品あふれるのは、バーグ
マンが演じるアンナ、とにかく元気いっぱい、自分で道を切り開いていくアニメ
の中のアーニャ。どちらが魅力的かなんて、決められません。違ったタイプの魅
力を、同じ物差しで比べるなんて、無用のことですよね。
そして、違ったタイプのヒロインに呼応するように、彼女と共に行く男性もまた、
氷と太陽ほども違っています。暗い過去を瞳に覗かせるボーニンと、陽気な詐欺
師ディミトリ。アンナは、きっと、ディミトリには心を開かないでしょうし、ア
ーニャは、ボーニンにはひたすら反発するだけのはずです。
主役の彼らはもちろんですが、その他にも、悪役なのにどこか間が抜けている、
怪僧ラスプーチン、元気いっぱいにアーニャの周りを駆け回る小犬プーカ、コウ
モリのバルトークなど、楽しいキャラクターがたくさん出てきて、スクリーンか
ら気をそらせません。
アニメ「アナスタシア」の魅力は、キャラクターの魅力ももちろんですが、その
素晴らしい音楽にもあふれています。鑑賞から何日も経ったのに、今でも、歌が
頭の中をリフレインしています。
ただ、1つだけ、残念なことがあるとすれば、アーニャ役の声優は、もっと他の
人の方がよかったような気がするところでしょうか。他の方は、もう、声優さん
もばっちりで、よかったのですけど。