◆イギリスから来た男◆
(THE LIMEY 1999年 アメリカ)


監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:レン・ドッブス
出演:テレンス・スタンプ、ピーター・フォンダ、レスリー・アン・ウォーレン他


くぅ〜。やっぱり、テレンス・スタンプっていいですね〜。
ほんっと、いい男。
「私家版」でも実感しましたが、今度のも、まさるとも劣らない。
特に、あの目。なんともいえない表情をたたえた目。
これは、まさに、テレンス・スタンプのために作られた映画ですね。
他の誰にも、真似できない。

9年間の刑務所暮らしをおえて、出所してみたら、娘が謎の事故死を遂げていた。
最愛の娘の死を、そのままになんてしておけません。
さっそく、アメリカに出向いて調査開始です。

で、その調査方法っていうのが、なんともバイオレンスで、かっこいい!
協力してくれるのは、娘の友人だったエド。
ウィルソンの過激なやり方にあきれながらも、いろいろ協力してくれる。

それにしても、ウィルソンの娘のジェニーの気の強さは、きっと、父親譲り。
いくら、大事な恋人のテリーのためとは言っても、怪しげな取引現場に
強引にしゃしゃり出ては相手にケンカを売るのだもの。
そして、回想シーンでは、まっすぐに父親を見据えている。
そういう、気の強い、そして、まっすぐなお嬢さんって、大好きだわ。

それにしても、テリーの得体の知れなさは、ちょっと不気味。
穏やかな表情で、ひどいことをやってくれそうで。
というか、自分だけのルールがあって、法律ってものを重要視していない感じ。
いい男なのにねぇ。

全体を通して、ウィルソンの、娘への思いって、何か痛々しい。
無理もないですね。
「今度刑務所に入ったら、2度と会わないわよ」なんてことを言われていたのに
性懲りもなく塀の中の人間になってしまった挙句、
「本当に」2度と会えなくなってしまったのだもの。
娘の原因を突きとめ、復讐しなくては、その傷のうずきはおさまらないでしょう。

そして、明らかになったのは、皮肉な事実。
ジェニーがテリーに見ていたものは・・・。

そして、また、ウィルソンは歩き出す。
過去を1つ増やして。

                              (2000.11.26 シネスイッチ札幌)


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