◆アトランティスのこころ◆
(HEARTS IN ATLANTIS 2001年 アメリカ)


監督:スコット・ヒックス
原作:ステォーブン・キング
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
出演:アンソニー・ホプキンス、ミカ・ブーレム、デヴィッド・モース、
   アントン・イェルチン、ホープ・デイビス他


ある日、ボビーの元に届けられた古いグローブ。
それは、顧みる事のなかった故郷への招待状。

父親には死別し、母親には、あんまりかまってもらえない、
そんな寂しい少年時代を送っていたボビー。
でも、大事な親友が2人。
野球のうまいサリーと、可愛い少女キャロル。
(グローブの話、そういうことだったのね。。。)

ある時、ボビーの家の2階に間借りすることになった
不思議な老人テッド。

アンソニー・ホプキンスの雰囲気って、すごく不思議。
穏やかで、包容力のある謎の老人。
テッドとボビーの間に築きあげられていく友情。
それは、年齢も、立場も越えて、真実のもの。
最初は、新聞を読んであげるアルバイトに破格の値段を
申し出られたり、不可解なことを言われて警戒もしていたボビー。
でも、彼らの心は、徐々に、徐々に近寄っていく。

不思議な力を持つゆえに、世間から隠れて生きる老人と、
大好きな母親に顧みられず寂しく暮らす少年と。
互いの心が、互いを探していたかのように。

だから、テッドの持つ能力の内容なんて、
ある意味、どうでもいいのですよね。
その<力>ゆえに、彼が孤独であることだけ、
大切なのはそれだけ、だから。
テッドが、ボビーにあげた1番の贈り物は、
あの、賭博酒場での、あの一こま。
少年にとって、あの会話が、どれほどの宝物になったことか。
きっと、テッドは、全て知っていたのでしょうね。

忍び寄る黒い影から逃れるため、
そこにも長居できないことも。

割と淡々と過ぎていく中、クライマックスにきて、
一気に、ボビーに感情移入してしまい、
彼と一緒に、泣き叫びたくなってしまう私がいました。

でも、ボビーは、なんて前向き。
少年時代に別れを告げ、大きく成長したボビー。

故郷での、1人の少女との邂逅が、
なんだか嬉い。

(2002.5.18 パラマウント・ユニバーサル・シネマ11)


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