◆哀愁◆
(WATERLOO BRIDGE 1940年 アメリカ)


監督:マーヴィン・ルロイ
原作:ロバート・E・シャーウッド
脚本:S・N・バーマン、ハンス・ラモウ、ジョージ・フローシェル
出演:ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー、
   マリア・オースペンスカヤ、ルシル・ワトソン他


なんて切ない行き違い。
マイラは、バレエ・ダンサー。
クローニンは、軍人。
空襲警報の鳴り響くウォータールー・ブリッジで出会った2人。
束の間の邂逅にもかかわらず、激しい恋に落ちる2人。

なのに、なのに!
マイラの先生は、彼女の教え子たちが男性と会うことを極端に忌避します。
戦時下だからこそ、身持ちをよくというのも分かるのですが、あまりにも
いきすぎな姿勢に、ちょっとげんなり、、、

でも、そんな中でも、2人を応援するキティのおかげで、ようやっと再開を
果たすことができるのです。
キティってば、本当にいい子!
クローニンに会いに出かける時のマイラの舞いあがった様子。
ああいうのって、よく分かります。
好きな人に会う時って、いつでも心が浮き立つものですよね。

2人を阻むのは、先生と、そして、戦争。
でも、あっという間に結婚の約束までしてしまう2人には、それすらも、
むしろ気持ちを燃えあがらせるだけみたいでした。

あのロマンティックなダンス・シーン。
静に流れる「蛍の光」。
消えて行くキャンドル。
夢のような時間。

それだけに、後の展開は苛酷でした。
急な出発で、ろくに話もできないまま去ってしまったクローニン。
先生に、彼とのことがばれ、それをかばったキティともども、、、
でも、マイラは、キティと2人、クローニンが戻ってきさえすれば
事態はよくなると信じて強く生きる決心をするのです。

ああ、それなのに!

ようやく、クローニンの母親と会うことになったその日、マイラが
目にしたものは・・・。
そのせいで、マイラは、すっかり彼の母親に誤解されてしまうのです。
運命のいたずらというには、あまりにも苛酷な・・・。

白眉は、もう1つのダンス・シーンでしょう。
とても優しく、それゆえに心を痛くさせるダンス。

でも、想い出は永遠に・・・。


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