◆時をかける少女◆
(1973日本)


原作:『時をかける少女』筒井康隆
監督:大林宣彦
出演:原田知世、高柳良一


なんて優しくてファンタジーなお話。
原作である、筒井康隆の短編小節は、どちらかと言うとむしろ淡々とした
味わいなのに比べて、映画は、もっと叙情的でどこか幻想的。
冒頭のスキー場のシーンから、最後のクレジットのシーンまで。
そう、あのスキー場のシーンのなんとも言えないムード。
なんて美しい。

そして、「土曜日の理科実験室」。
映像だと、その香りを実際に感じることができないのが、残念です。
この作品で、「香り」にラベンダーを選んだのは、すごいセンスですよね。
紫色の小さな可憐な花。1つ1つは小さいけれど、たくさん集まって、美しい
紫色のカーペットとなって目と鼻を楽しませてくれる花。
あの甘い香りは、その優しい紫色とあいまって、郷愁を誘ってくれる。
それは、少女に時を越えさせる薬になんてふさわしい香りなのでしょう。
人に夢を見せてくれる香り。

そう、それは、優しい香りが少女に見せた夢。
「桃栗三年」(小説にはない映画オリジナル!)のメロディにのってやってきた、
夢の国の少年。
ノスタルジックな夢に包まれたロマンス。
いつか、どこかで・・・。


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