◆点子ちゃんとアントン◆
(1999年 ドイツ)
― THE ORIGINAL BOOK
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『点子ちゃんとアントン』(1931年)
作者:エーリヒ・ケストナー
訳者:池田香代子
出版:岩波少年文庫 ISBN4-00-114060-8
― STAFF & CAST
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監督:カロリーヌ・リンク
脚本:カロリーヌ・リンク
出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー、
ユリアーネ・ケーラー、アウグスト・ツィルナー他
― COMMENT
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さすが、ケストナー原作の映画!
元気いっぱいの点子ちゃんの大活躍。
点子ちゃんは、生まれた時にあまりにも小さいことからついたあだ名。
家政婦も教育係もいる裕福なうちのお嬢さんですが、
両親の不在をいつも寂しく思っています。
アントンは、母親との2人暮らし。
母親は病気をしたばかりで体の調子が悪い上にお金もない。
まるで正反対の2人ですが、親友同士。
その仲のよさは、なんとも微笑ましい!
舞台を現代に移したので、原作とは設定に若干の違いはありますが、
原作にあるいろいろなエピソードは、かなりの部分がそのまま
活かされていて嬉しい。
病気の母親の代りに、母親が仕事を休んでクビにならないようにと、
母親の代りにアイスクリーム屋さんで働くアントン。
そんなアントンのために、お金を稼がなくっちゃと、ちょっとした計画を
思い付く点子ちゃん。
いやはや(笑)
原作では、これは、教育係というか子守役のロランスの、ボーイフレンドに
貢ぐお金のためなので、かなり違いますね。
で、映画では、1人、駅の構内で、歌って踊ってしまいます。
もう、この歌が、なんとも楽しい!
歌って踊る元気な点子ちゃん、最高!
あ、この「秘密」をネタに、点子ちゃんやパパからお金をせしめようとする
悪ガキの存在は、原作にも登場します。
ロランスの位置づけも、原作と映画では、かなり違っています。
原作では、ボーイフレンドに引きずられて、その悪事に手を貸してしまう
ロランスですが、映画では、もっと、雇い主一家に忠実で、
自分をちゃんと持った女の子ですから。
ま、なんともお調子もので、ふわふわした子ではありますけど(笑)
家政婦のベルタおばさんのキャラがナイス!
陽気で、でっぷりしていて、きっと、ものすごくお料理がうまいハズ。
点子ちゃんのことを、とても可愛がってくれていて。
アントンの家出騒動の顛末は、映画と原作でかなり違っています。
映画では、アントン、母親の電話を偶然聞いてしまい、死んだと思っていた
父親に会いに出掛けるのですから。
でも、これも、母親を思うためのことなんですよね。
もう、アントンってば、なんていい子。
この、家出騒ぎの大騒動。
アントンってば、アイスクリーム屋の車を「運転」しちゃうんですもん。
アントンの母親って、とてもきれい。
そして、息子を、とても大事にしているのが、よく伝わってきます。
はっきりとは描かれていませんが、きっと、アントンの父親には、
家庭があって、それを承知で付き合っていたのではないかな〜。
アントンの家に点子ちゃんが遊びに行った時の楽しそうなこと!
映画オリジナルの、エピソード。
ついつい出来心のアントン。
それが、母親を思うからというのが、泣かせます。
でも、悪いことは、悪いこと。
ちゃんと反省してね。
それにしても、点子ちゃんと、先生との会話。
すごく好きなシーンです。
アントンを思う点子ちゃんと、それに応えてくれる先生。
あの笑顔が、素敵。
とにかく、元気をいっぱいもらえる作品でした。
ラストは、ちょっと意味ありげ。
女の子って、早く大人になっちゃうのかな、って。
(2001.7.22
恵比寿ガーデンシネマ)
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