◆氷の接吻◆
(EYE OF THE BEHOLDER)
| 監督: | ステファン・エリオット |
| 原作: | 『氷の接吻』マーク・ベイム(ハヤカワ文庫NV ISBN4-15-040940-4) |
| 脚本: | ステファン・エリオット |
| 出演: | ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド他 |
ずっと昔に別れたっきりの娘の幻と一緒に、1人の女を追いつづける男。
最初は、ボスの息子が引っかかったのがどんな女性かを調べるのを依頼されたこと。
カメラのファインダー越しに出会った一瞬に恋に落ちる。
目と目があって、離れられなくなる。
それが、アイの、ジョアナを追い続ける人生の始まり。
彼女は、名前もかつらも、次々と変えて、男を殺してあるく殺人者。
アイは、彼女のそんな殺人を、残らず見つめている。いつでも、もの陰から。
ときには、彼女は無防備に残した証拠を消し去りながら。
彼女は、どうして、そんなことを繰り返しているのか。
アイの興味は、そこへも及んでいます。
そして、彼女の過去を探ろうとします。
そこに浮かび上がってきたものは・・・。
原作と映画とでは、まず、アイの年齢設定が、かなり違います。
原作で描いていたアイの年齢は、中年もいいところのおじさんなのですが、
ユアンは、かなり若いですね。
それで、彼が持つ娘の写真の古ぼけたところと、びみょうに違和感がありました。
でも、だからと言って、ユアンのキャスティングがアイに似合ってないという
ことではありません。疲れたおじさまよりも、
ユアンが主人公の方が、似合っていますから。
年齢だけでなく、あの瞳、あの表情が、運命の女性に出会い、一目で虜になる
ナイーブな男性にぴったりなのです。
そして、2度と逢えないであろう娘の幻と生きている男に。
ヒロインを演じるアシュレイ・ジャッド。
美しいですね。
まさにファム・ファタール。
いくつか、かつらが不自然なものもありましたが(^^;
そして、大きく印象を変えるエピソードは、ラルフの一件。
その原因に、アイがからんでいるかどうか。
アイの心理状態に大きな影響を与えるこのエピソード。
映画版に軍配。ああでなくては。
そして、アイのバックアップをしてくれる女性がいます。
姉のように、母親のように。
ジョアナにおぼれて任務を逸脱したアイを、フォローしてくれる。
その温かい眼差しが、嬉しかった。
ジョアナに出会う前、1人でパソコンに向かってばかりいたアイも、
決して孤独ではなかったと思えるから。
徐々に網が狭まって行くジョアナを必死で守ろうとするアイ。
理屈よりも、理性よりも、出会いの一瞬を貫いたアイ。
想いは永遠に・・・。
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