◆ペイチェック/消された記憶◆
(PAYCHECK 2003年 アメリカ)
― THE ORIGINAL BOOK
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『ペイチェック――ディック作品集』より「報酬」
作者:フィリップ・K・ディック
出版:ハヤカワ文庫SF
― STAFF & CAST
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監督:ジョン・ウー
脚本:ディーン・ジョーガリス
出演:ベン・アフレック、ユマ・サーマン、
コルム・フィオール、ジョー・モートン他
― COMMENT
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ディックの原作とは、あちこち変えてありながら、それがいい方に
作用して、いかにも映画的で、成功していたように思います。
まず、違うのは、その世界観。
映画では、主人公のマイケルのように、契約終了後に記憶を消すことを
条件に、企業で極秘プロジェクトに携わることは、当然のように
行われているように描かれていたのに、原作では、それは、
ある意味、裏取引として描かれている印象であること。
3年間、という長い契約期間を持ちかけてきたレスリックが、
原作では、マイケルと、雇用関係しかないけれど、映画では
友人であるということ。
そして、もっと大きな違いは、原作には、マイケルの、
契約期間中に恋人同士であったレイチェルと、
マイケルの良き友人であるショーティが存在していないこと。
この2人を登場させたことで、映画は、格段に面白くなりました。
レイチェルを演じるのがユマ・サーマンというのが素敵。
美しく、かっこいい女性。
表情が、また素晴らしい!
ユマって、本当に魅力的。
口説きにかかったマイケルをあしらう表情。
恋人であった3年間を失ったマイケルを見る表情。
そして、彼とともに、戦う表情。
そして、ショーティのユーモラスな存在。
ちょっと情けなげなところも見せながら、肝心なところは
しめてくれるのが嬉しい。
原作よりも大幅に数の増えた、「19個のガラクタ」の意味。
物語が進むにつれ、なんの意味もないように見えたそれらが、
見事にストーリーにはまっていく快感。
そんな謎解きに、映画ならではの派手なアクションを加えて、
はらはら、どきどき、楽しませてもらいました。
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