◆エマ◆
(EMMA 1993英)
原作:『エマ』ジェーン・オースティン
監督:ダグラス・マクグラス
脚本:ダグラス・マクグラス
出演:グウィネス・パルトロウ、トニ・コレット、ユアン・マクレガー
エマは、21才。年頃だが、自分のことよりも、周囲の人間の縁結びをするの
が楽しいという可愛いキューピット。
最近も、大好きなミス・テイラーとウエストン氏と結び付けたばかり。
義兄でありときに苦言も呈してくれるナイトリー氏の危惧をよそに、次は、
かわいいハリエットとエルトン氏を結び付けようとするのだが・・・。
とってもかわいいお話です。
一言で印象を言うなら、「ふわふわベビーピンクのマシュマロ」。
そういうおハナシのヒロインに、グウィネス嬢は、まさにぴったりでした。
私は、この映画の公開時、まだ彼女を「ブラッド・ピットの婚約者」
(すでに「元」ですが)としか認識していなかったのですが、この作品を観て、
一気にポイントが上がりました。
これには、原作の出来栄えも一役買っていると思います。
イギリスの作家ジェーン・オースティンは、映画「ある晴れた日に」の原作
『分別と多感』を書いた人でもあります。なんだか、原作のタイトルを聞くと、
固い話のような印象もありますが、(『自負と偏見』なんて、もっとそんな印象が
強いですね・・・)とっても、とっつきやすいお話を作る作家さんです。
この「エマ」も、そういうオースティンの本領発揮というところ。
ハイベリーという地域社会の人気者であるエマの姿が活き活きと描写されています。
エマは、自分では、しっかりしていて、周りをよく見てカップルを取り持っている
つもりでいますが、そこは、まだ若いせいか、いろいろ、相手の気持ちを
読み違えて慌てたり、ちょっと一人よがりになったりします。
でも、エマのいいところは、自分の間違いをしっかり認めて反省し、
同じ間違いを繰り返さないように努力するところ。
そして、自分の間違いで、心ならずも傷つけてしまった人への思いやりも忘れません。
もっとも、自分の考えが正しいと確信して、ナイトリー氏の忠告を受け流したり
することもありますが。
「エマ」は、そんなふうにして、1人の女の子が成長していく物語です。
そして、それが映像になったとき、映し出されるイギリスの田園風景の魅力が、
とても印象的でもありました。